メドック格付け3級ながら、品質の高さで存在感を示すラグランジュ。
歴史も古く度重なるオーナーチェンジもあり荒廃していた時期もありましたが、近年日本の企業がオーナーになったことで、見事な復活を成し遂げており、ボルドーワインがお好きでしたら、必ず押さえておきたい銘柄です。
あなたのワイン選びの一助になれば嬉しく思います。
《ワイン名》 シャトー ラグランジュ
最安値はネットで探せます
《価格》
5000~2万
※ヴィンテージによって価格は変動します。
《ブドウ品種》
・カベルネソーヴィニヨン主体
・メルロー少し
・プティヴェルト微量
※ヴィンテージによって使用比率は変わります。
《ボディ》フルボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 フランス ボルドー メドック サンジュリアン
《生産者》シャトーラグランジュ
(オーナーはサントリー)
《特徴》
豊潤な果実味と
なめらかなタンニンを持った
優雅な味わい
私達お馴染みのサントリーが所有するメドック3級ワイン(シャトー)です。
度重なるオーナーチェンジなどもあり、品質も低迷していた過去もありましたが、1983年にサントリーが買収してからは、ブドウの樹の植え替えをはじめとする抜本的な改善を実行するなどの試行錯誤を繰り返してきたことで、現在の品質に辿り着き高い評価を獲得するまでに成長しました。
美しく豊潤な果実味と存在感はあるもののなめらかなタンニンは心地よく、若いうちから楽しめるポテンシャルを持っていますが、熟成させることでも深みのあるエレガントさを持ったワインにも成長していきます。
日本人の努力によって人気格付けワインの代表格にまでなったラグランジュ。
是非知っていただきたいワインですね。
【外観】
若いうちは深い紫色。
熟成が進むほどレンガ色に近づきます。
【香り】
ベリー系果実やプルーンの香りに、チョコレート・革製品・バニラのニュアンスも加わり複雑さがあります。
【味わい】
心地よく厚みのある果実の風味が感じられ、タンニンも存在感があるもののなめらかでやさしさのある印象。
ほどよい酸味は味わいのバランスを取り、心地よい余韻が長く続きます。
※熟成度合いによっても香り・味わいは変わるため、平均的な風味の指標にしてもらえると良いでしょう。
《飲む時の適正温度》
【14℃~20℃】
少し低めの温度にすれば酸や凛としたミネラルが際立ち、エレガントな飲み口が楽しめます。
温度を上げるほど果実感や複雑な風味が広がり、大らかでボリューム感のある味わいが楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《当たり年と飲み頃》
【飲み頃】
ブドウ収穫年から3~25年
※一般的傾向や口コミから推測
【当たり年】
良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅いが長期熟成に向く。
難しい年ほど成分はやや希薄になり、早く飲み頃に達するが長期熟成には向かない傾向があります。
一般的にボルドー赤ワインのヴィンテージチャートは以下の通り。
5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年
1990年 5
1991年 1
1992年 1
1993年 1
1994年 3
1995年 4
1996年 4
1997年 2
1998年 3
1999年 3
2000年 5
2001年 3
2002年 3
2003年 4
2004年 3
2005年 5
2006年 3
2007年 3
2008年 4
2009年 5
2010年 5
2011年 3
2012年 3
2013年 2
2014年 4
2015年 5
2016年 5
2017年 4
2018年 5
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《適正グラス》
【チューリップ型ボルドーグラス】
香りが取りやすく温度が少しずつ上がるように設計されたボルドーグラスを選ぶことで、バランス良く味わいを感じ取れる事でしょう。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
和牛ステーキ
うなぎの蒲焼
など、上質な素材などを使用しコクのある味わいの料理と合わせる事で、洗練された風味の広がりを体感できるマリアージュを楽しめるでしょう。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【良い口コミ】
「1996年。飲み頃だ!!間違いないね。楽しませてもらった。」
「2013。早飲みが好きな私にはありがたいわ。開けてすぐにおいしいもん💛」
「2003のラグランジュは美しいガーネット色。甘い果実の香りに土っぽいニュアンスもある。熟成を経た味わいはなめらかでエレガント。うまいね。」
【悪い口コミ】
「2015・・早すぎたわ・・。」
「2015。当たり年では?若すぎ?保存状態が悪かったのかな?あんまりおいしくない。」
「2001のラグランジュ。オレンジがかったレッド。カシス・なめし革・腐葉土の香り。そして少しの生臭さ?味わいは濃いけどシンプル。タンニン強めで酸味はほどほど、余韻短く全体的に荒い。時間が経ってもやはり物足りない・・。熱劣化してるのね。たぶん。」
というような皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると
感動的!! 10%
美味しい 40%
普通 40%
良くない 10%
というニュアンスが伝わる結果でした。
5大シャトーのような感動的なおいしさとまではいきませんが、好感の持てる味わいで上質で心地よいワインというニュアンスが伝わる口コミが多かったですね。
一部で見られた悪い口コミは状態の悪さと、早く開けすぎてしまったというものくらいで、適切な状態で熟成したラグランジュを悪く評価する口コミは見当たりませんでした。
早飲みに関しては意見が分かれるようですから、若々しい風味が好みの方には良いという事でしょうか。
いずれにしても全体的には好印象の評価が多く、やはり信頼できる3級ワインであると言えるでしょう。
以上です。
ラグランジュはヴィンテージにもよりますが価格も比較的手頃でいいですね。
記念日やプレゼントにしても恥ずかしくない格付けワインですから、様々な場面で使いやすいワインと言えるでしょう。
この記事を読んで下さるあなたの素敵な記念日に、ラグランジュがある事を想像して喜ぶ想像力豊かな私です(笑)
あなたのワインのある生活が豊かになる事を願っております。
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