プティムートン。エチケットのブドウの絵は印象的で、見たことあるという方も多いのではないかと思います。
シャトー・ムートン・ロートシルトのセカンドワインであるこのプティムートンはファーストラベルよりも希少性が高く、手に入れにくいと言われています。
《ワイン名》 ル プティ ムートン ド ムートン ロートシルト
《価格》
【27000円~40000円】
※ヴィンテージによって価格は変動します。
《ブドウ品種》
・カベルネソーヴィニヨン主体
・メルロー少し
・カベルネフラン微量
※使用比率はヴィンテージによって変わります。
《ボディ》フルボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 フランス ボルドー メドック ポイヤック
《生産者》シャトー・ムートン・ロートシルト
《特徴》
濃厚で複雑、やわらかな質感は
親しみやすさもある
シャトー・ムートン・ロートシルトといえば、150年以上あるメドック格付けの歴史上唯一格付けを揺るがし2級から1級に昇格したシャトーで、5大シャトーの中で最も豪勢なワインを生むとして非常に有名な生産者です。
そんなムートンのセカンドワインがこのプティムートンであり、希少性も高く非常に人気のあるワインなんですね。
ワイン醸造用のブドウは、樹齢の高い古木から得られるブドウが品質が高い事で知られます。
ムートンの場合も、このような古木から得られるブドウを使って醸造されるのがファーストラベルで、若株のブドウを使用するのがこのプティムートンというわけです。
若い樹という事で、ファーストラベルほどの奥深さはありませんが、厳選されたブドウを使用し、ファーストラベルと同様に丁寧に品質管理を施されて仕上がるワインはやはり素晴らしく、芳醇で濃厚、複雑な風味は心地よく親しみやすさも感じさせるもので、さすがムートンだなと思わせてくれる品質なのです。
価格もファーストラベルと比べれば半額以下の場合が多いですから、比較的手の届きやすい上級ワインと言えるでしょう。
【外観】
若いうちは深みのあるガーネットレッド。
熟成が進むほどレンガ色に近づきます。
【香り】
チェリーなどの赤系果実、プルーンやベリー系果実の香りにドライフルーツ、樽に由来するやわらかなバニラのニュアンスも感じられます。
【味わい】
凝縮感のある豊かで心地よい果実の風味が感じられ、バニラ・タバコ・鉄分などの複雑な風味と共にコクと旨味が広がります。
しっかりとしたタンニンは骨格を形成する印象で、ほどよい酸味は味わいをまとめ、優雅な余韻が長く続きます。
※熟成度合いによっても香り・味わいは変わるため、平均的な風味の指標にしてもらえると良いでしょう。
《飲む時の適正温度》
【16℃~18℃】
その豊かで洗練された香りと味わいを感じるには、このくらいの温度帯が最も広がりある風味を楽しめるでしょう。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃と当たり年》
【飲み頃】
ブドウ収穫年から5~25年
※一般的傾向や口コミから推測
【当たり年】
良いヴィンテージのワインほど飲み頃になるのが遅く、長期熟成にも向きます。
難しいヴィンテージほど飲み頃の期間は短くなりますが、比較的早くから楽しめます。
5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年
1990年 5
1991年 1
1992年 1
1993年 1
1994年 3
1995年 4
1996年 4
1997年 2
1998年 3
1999年 3
2000年 5
2001年 3
2002年 3
2003年 4
2004年 3
2005年 5
2006年 3
2007年 3
2008年 4
2009年 5
2010年 5
2011年 3
2012年 3
2013年 2
2014年 4
2015年 5
2016年 5
2017年 4
※ワインの飲み頃についての知識は、
第10回【品種・タイプ別 赤ワイン・白ワインの飲み頃】
でも確認できます。
《適正グラス》
【チューリップ型ボルドーグラス】
香りが取りやすく温度が少しずつ上がるように設計されたボルドーグラスを選ぶことで、バランス良く味わいを感じ取れる事でしょう。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
上質な和牛ステーキ
天然うなぎの蒲焼
など、上質な素材などを使用しコクのある味わいの料理と合わせる事で、洗練された風味の広がりを体感できる極上のマリアージュを楽しめるでしょう。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【良い口コミ】
「2008。職場の祝いの席で開けたわ。深いガーネット色、穏やかなスミレの香り、なめらかな口当たりで熟した果実の風味に、ハーブやバニラ、鉄分を感じさせる複雑さがあるけどとても親しみやすくやわらかな印象。いつまでも残るような余韻が心地いいわね。」
「知人からいただいて飲んだよ。2012だね。ベリーやカカオそれからバニラの濃厚で魅惑的なアロマ。凝縮感のある果実味・・・ん~エロいぜ!!(笑)素晴らしいよ。ほかのセカンドとも別格だぜ。ありがとね~。」
「とっても豊かなアロマが心地いいわね。タンニンも酸味も思っていた以上に馴染んでいて今飲んでもおいしい!!2015。評判もいいみたいね。」
【悪い口コミ】
「2014。早かったかな。強いタンニン以外の印象が薄い。」
「初めて飲んだけど・・もっと旨いかと思ってたわ・・まあうまいけど。。。」
というよな皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、
感動的!! 20%
美味しい 65%
普通 15%
良くない 0%
という結果でした。
やはりファーストラベルと比べれば感動的なコメントは少ないものの、とても上質で親しみやすくおいしいワインなんだろうと想像させる感想の方が多かったですね。
以上です。
プティムートン。
ボルドーワインを知る上で必ず飲んでおきたい一本でもありますね。
様々な場面で活躍するプティムートンを想像して喜ぶ妄想家の私です(笑)
誕生日・結婚記念日・昇進祝・還暦祝・父の日・母の日・クリスマス
キリがありませんが、特別な日に飲むワインは思い出のワインとしてずっと心に残るものです。
あなたの思い出の一本にプティムートンがあるなんて素敵ですね。
そんなあなたのワインのある生活が豊かになる事を願っております。
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