暑い夏の日にサッパリと酸味の効いた料理に、手頃な価格でスッキリ軽快で美味しい白ワインを合わせて飲みたくなることはありませんか?
「あるある。」とか「いや、別に。」
とかあると思いますが、今回は「あるある」の方に向けての記事ですので、「いや、別に。」の方はここから先は不要かもしれませんが、スピードラーニングのように読み流してみるのもいいかもしれません・・・。
生カキにシャブリとはよく言ったもので、上質の樽香の効いたような深いシャブリには生臭みが引き立って合わないとされますが、ステンレス発酵のスッキリ軽快な比較的カジュアルなシャブリには抜群の相性を見せてくれます。
今回紹介するシャブリはとっても手頃な価格でフランスでの評価も高く、日本でも実際飲んだ方の評価も良かったので紹介する事に決めました。
日常消費用の候補に入れるべき親しみやすいシャブリ。
あなたのワイン選びの一助になれば嬉しく思います。
《ワイン名》 ドメーヌ デ アット シャブリ
《価格》
【1474円】
一ヶ所でしか売っていませんでした(2019年7月27日現在)
《ブドウ品種》シャルドネ
《ボディ》 ライト~ミディアムボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 フランス>ブルゴーニュ>シャブリ
《生産者》 ドメーヌ・デ・アット
《特徴》
果実とミネラルの
ストレートな味わい
「フレッシュでミネラルがしっかり感じられ、クリアでストレートな味わいが理想」
という事で、そのような味わいが表現されています。
シャブリの中でも比較的温暖な気候に恵まれているためブドウは熟し、柑橘類の爽やかさもありますが、リンゴやライチのような柔らかな果実感を持っており、酸も豊富ですがまろやかさがある事が特徴です。
また、農薬を使わない栽培にも取り組んでおり、その効果でブドウは質を上げ、清潔感のあるピュアな果実感を表現しています。
そして、シャブリ特有のキンメリッジ土壌(貝殻などの化石を多く含んだ土壌)に由来するミネラル感も持ち併せたクリアーでストレートなワインとなるわけです。
※ミネラル感とは、カリウムやマグネシウムといったミネラル分を多く含んだキリッと芯のある味わいで、硬水をイメージするとわかりやすく、キーンとくる感じです。
【外観】
輝くレモンゴールド
【香り】
柑橘類の爽やかな果実香に青リンゴやライチを思わせる甘い果実香、白い花の華やかさも感じられます。
【味わい】
フレッシュでフルーティな果実味は柔らかさがあり軽やかな飲み口で、豊富なミネラルと酸味は味わいを引き締め、上品な余韻があります。
《飲む時の適正温度》
【6℃~10℃】
よく冷やせば酸味が際立ち軽快さが増します。
少し温度を上げれば、フルーティな味わいが広がる飲み口を楽しめるでしょう。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
ブドウ収穫年から2年~6年
若いうちの生き生きとした風味を楽しむワインで、長く熟成させてしまうと風味が弱まり、どこか枯れた印象のワインになってしまいます。
(特に指標となるデータがありませんでしたが、飲んだ方の評価や一般的傾向からするとこれくらいの飲み頃期間ではないかという個人的見解です。)
《適正グラス》
【小ぶりのグラス】
温度が上がりにくいように設計された小ぶりのグラスで飲めば、軽快で上品な味わいが楽しめます。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
生カキをレモンと塩で
カプレーゼ
など、比較的繊細な味わいとコクを持った料理に合わせる事で、心地よい風味の広がる楽しいマリアージュとなるでしょう。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《こんな場合におすすめ》
【サラリと軽快なワインが好きな方】
カジュアルなシャブリらしさを持ったワインで、サラリと軽快で爽やかなワインが好きな方にはおすすめですね。
軽快だけでなくほどよい果実味と旨味もあり心地よい品質です。
【繊細な料理にワインを合わせたい時】
ほどよい強さの味わいは決して主張しすぎることはありませんから、繊細な素材や味付けの施された料理に合わせることで、互いを引き立てあうマリアージュを楽しむことができるでしょう。
【気軽な場面で】
特にワインにこだわりのない仲間との気軽なパーティーなどの席では、品格溢れる高級ワインよりも、このような比較的カジュアルなワインの方が良い場合もあります。
割れてもショックが少ない厚めのグラスで乾杯でもしながら楽しんではいかがでしょうか。
《こんな場合には不適切!?》
【ジューシーなワインが飲みたい時】
カリフォルニアなどの温暖な産地の、ジューシー果実味を持ったワインが飲みたい時には、厚みや甘味が足りず軽すぎるかもしれませんね。
いや、軽すぎます。
【強い味わいの料理に合わせる時】
上質な和牛を使ったり、濃厚なソースを使ったような強い味わいの料理に合わせると、このワインの味がより薄く感じてしまいます。
繊細な味わいを持った料理に合わせる事で、互いを引き立て合うマリアージュを楽しめるでしょう。
《飲んだ人の口コミ》
【良い口コミ】
「5年目の2014は初めスッキリとした印象ですが、結構コクがあります。樽香もほのかに感じられ飲み飽きしない味わいは価格以上の品質です。」
「3年目の2016だ。このような酸とミネラル豊かなワインは食事との相性がいいね。酸の効いた料理にはフルーティな果実味が感じられ、ミルキーな味わいの料理では樽の風味が現れる。深さこそ無いものの好感の持てる品質だ。」
「辛口なんだけど甘い香りがいいわね。口当たりもなめらかで飲みやすいワイン。」
【悪い口コミ】
「3年目の2014はちょっと酸が立ちすぎかな。時間が経って落ち着いたら良くはなりましたけどね。」
「スッキリサッパリか。まあ普通だろう。」
「ミネラリーでスッキリしていていいんだけど、個人的にはもう少し果実味の厚みが欲しいかな。」
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると
感動的!! 0%
美味しい 40%
普通 56%
良くない 4%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
価格から考えればかなり高評価ではないかと感じる結果でしたね。
この価格だから高評価をしたのかもしれませんが。(笑)
さておき、このワインは市場であまり見られず、飲んでいる人はあまり多くありませんが、無言の低評価をした方以外はまあまあ好感の持てるような口コミが中心で、ボリューム感や奥深さは無いですが、上品でキレの良い味わいはお値段以上で納得の品質といった感じが伝わってきます。
以上です。
試して損は無いくらい手頃な価格で、万が一好みでなかったとしてもダメージの少ないワインでしょう。
ラヴノーのシャブリが好みでなかったりしたら、キメラの会心の一撃ぐらいのダメージを受けるでしょうが、このワインでしたらスライムの体当たりくらいですみそうです。
またドラクエで例えました。
ところが。
このワイン扱うところは非常に少ないという事で、いつ販売が終わるかわかりません!!
もし、既に売り切れになっていたら申し訳ございませんが、知識の片隅に入れておいてもらえると幸いです。
あなたのワインのある生活が豊かになる事を願っております。
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