シャントレーヴ ポマール

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海外で活躍する日本人を応援したくなるのはなぜ?

日本人である事への誇り?仲間意識?

いろいろ理由はありそうですが、やっぱりそんな方がいると気になってしまう私がいます。

とは言え私はこれまでクロ・レオの篠原さん、ルー・デュモンの仲田さん、シモンビーズ千砂・ビーズさん(旧姓伊藤千砂さん)を紹介しましたが、ただ日本人だからという理由で紹介したわけではなく、多くの消費者に選ばれそして口コミ評価が良かったという実績があったからです。

そして今回紹介するのは栗山朋子さんです。


こんな感じの方です。(テニスがうまそう・・・)

お綺麗な方ですね。

今回ももちろんただ日本人だからとか、綺麗だから 紹介するわけではありません(笑)。

ポマールのワインでで多くの消費者に飲まれ、評判の良いワインはどれだろうという客観的視点から調べてみた結果、まだ歴史の浅い生産者である事もあってか、そこまで多くの方には飲まれていませんでしたが、実際口にされた方はその綺麗で奥深さもある味わいに好感を持っており、ポマールを代表する他の生産者に比べれば価格も親しみやすく、早飲みも楽しめるという事で紹介しようと思いました。
※でも少しだけ日本人だからという気持ちもあります(笑)。

簡単に経緯をまとめます。

2010年、栗山朋子氏とパートナーのギヨーム・ボット氏の2人でネゴシアン(自社の畑を持たず、ワイン又はブドウを仕入れて生産するスタイル)を設立。

現在(2019年)はサヴィニー・レ・ボーヌに本拠地を置き活躍しています。

栗山さんは、ドイツの大学で醸造学を学びラインガウの醸造所で醸造責任者を任される逸材。

ギヨーム氏はエティエンヌ・ソゼでの勤務の後、2002年からシモン・ビーズで醸造に携わり、現在も醸造を任されています。

ネゴシアンと言っても様々なスタイルがありますが、2人のスタイルはブドウの栽培の段階から生産者の仕事をチェックし、優れたブドウやその果汁の段階で仕入れ、自ら醸造するネゴシアン・ヴィニフィカトゥールというドメーヌに近いスタイルをとっています。

このようにまだ歴史の浅い生産者と言えますが、現段階でも素晴らしく、そしてこれからの活躍にも期待が持てる生産者と言えるでしょう。

《ワイン名》 シャントレーヴ ポマール

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《価格》

6500円前後

《ブドウ品種》ピノノワール
《ボディ》  ミディアムボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>ブルゴーニュ>ポマール
《生産者》  シャントレーヴ

《特徴》

ピュアで透明感があり
深さもある美しいスタイル

このワインの特徴は、洗練され雑味無く土地の複雑な風味も感じられるピュアな品質にあり、どの成分が主張しすぎる事のないバランス感覚に優れた品質は、ブルゴーニュ・ピノらしい深さのある複雑味や出汁の効いたような旨味も感じられる美しさがあります。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

ビオロジック農法
化学肥料や農薬を使用しないことで微生物の働きが活発になり、健全で成分豊かな土壌が育ち、その豊かな成分を吸い上げた土地の特徴を反映した複雑なワインを生むブドウが得られます
シャントレーヴでは、このビオロジック農法を実践している生産者のブドウ又は果汁を優先的に仕入れています。

厳しい選果
状態の良くないブドウを排除することで、雑味の無い透明感を感じさせるワインになります。

全房発酵(2014以降)
一般的にはブドウの粒のみを発酵させるのが主流ですが、粒の付いた枝のような部分を梗(こう)と呼び、その部分も含めて全て発酵させることも特徴的です。
それによって、滑らかなタンニンが得られ長期熟成に耐える事や、梗由来の独特の苦味や風味が加わり、複雑な味わいになります。
※この全房発酵は非常に難易度の高い手法としても知られ、適切に行わないと青臭さ・酸味・ギスギスしたタンニンが出てしまいます。
そのためには、梗の部分までしっかりと熟している状態にさせなくてはならず、菌の付きやすい梗を無農薬で健全に保つには非常に管理が緻密でなければなりません。
そのためこの手法を実践しているのは、DRCなどの極一部のトップ生産者のみというわけです。

低温マセラシオン
果実の香りや色の要素を抽出する事をマセラシオンと呼びますが、その工程を5日間程度低温(11~13℃)で行う低温マセラシオンという方法を行うことで、純度やフレッシュ感を保つことを可能にしています。

 

【外観】
透明感のあるルビーレッド
熟成が進むほどレンガ色に近づいていきます。

【香り】
イチゴやラズベリーなどの赤い果実のフレッシュな果実香に、ブルーベリーなどのフルーティな果実香も感じられ、ハーブのニュアンスも加わります。

熟成させるほど果実香は円熟味の増した穏やかな印象になり、紅茶・土などを思わせる熟成香も加わり複雑性が高まります。

【味わい】
透明感のある果実味としなやかなタンニンはスッと口に入って来るような繊細さがあり、ほどよい酸味は心地よくバランスを整え、出汁の効いたような旨味と複雑な風味を伴った余韻が長く続きます。

熟成させるほど成分は溶け合いなめらかさが増し、紅茶や土といった熟成を感じさせる風味と、円熟を感じさせる甘みと旨味を伴った果実味が広がり、長い余韻があります。

《飲む時の適正温度》

14℃18℃
そのピュアで心地よい香りと味わいを感じるには、このくらいの温度帯が最も広がりある風味を楽しめるでしょう。

少し冷やし気味にすれば酸味が際立ちエレガントさのある飲み口になりますし、温度を上げるほど酸は穏やかに感じられ、甘味や風味の広がりある味わいを楽しめるでしょう。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から2~20年
※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
良いヴィンテージのワインほど飲み頃になるのが遅く、長期熟成にも向きます。
難しいヴィンテージほど比較的早くから楽しめ、飲み頃の期間は短くなる傾向です。

一般的にブルゴーニュ赤のヴィンテージチャートは以下の通り。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

2010年 5ファーストヴィンテージ
2011年 3
2012年 4
2013年 3
2014年 4
2015年 5
2016年 4
2017年 4

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《適正グラス》

【バルーン型ブルゴーニュグラス】
心地よい香りと、エレガントでバランス感覚に優れたな味わいを持った上質なワインです。
香りが取りやすく、温度が少しずつ上がる事で甘味を感じやすいように設計された、ふくらみのあるバルーン型ブルゴーニュグラスを選ぶと良いでしょう。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


地鶏のグリルをベリーソースで


鴨鍋

など、ほどよいコクのある味わいの料理に合わせる事で、複雑でエレガントな風味の広がる上質なマリアージュが楽しめるでしょう。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

 


《こんな場合におすすめ》

ガツンとしっかり赤ワインと言うよりは、しなやかで出汁の効いたような旨味も感じられるピノノワールです。

ちょっと疲れた体を癒したいような時は、ガツンとくるような品質よりも、スッと体に溶け込むような優しさを持ったワインを選んでも良いかもしれません。

海外で活躍する日本人を応援したい方には、品質も含めておすすめできます。


《こんな場合には不適切!?》

ブルゴーニュ・ピノらしい複雑性とエレガントさを持ったワインです。

ボルドー格付けワインや、ニューワールド系の果実味の凝縮感溢れるワインが好みの方には薄く感じてしまうかもしれません。

とは言ってもどちらにも良さがあるので、それぞれの産地の良さを感じる楽しみ方をしていただければ幸いです。

 

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

「加藤です。このワインを具体的に悪く評価する口コミは見当たりませんでした。」

良い口コミ

「このルージュはとても美しい。ラズベリーやイチゴの果実感を優しい酸が支え、心地よいフルーティーさを表現しているね。2年熟成の2013、気に入ったよ。」


「2年熟成の2012って事で若々しいんだけど、果実味はいい意味で主張しすぎずエレガントな品質で綺麗って感じ。私みたい💛。」


「4年熟成2013。これは私の好み。ブルゴーニュ・ピノらしい出汁の効いたような旨味があってバランス良く、ほんのり甘味が心地よい。」


「3年熟成の2014はタンニンや酸が穏やかで、主張しすぎないフルーティーさがいい感じ。これはずっと飲んでいられるね。」

 

という皆様の声でした。
(最初のは私です)

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると

感動的!!     6%
美味しい     47%
普通       47%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

そもそも口コミの量の少ないワインでしたが、具体的にこのワインを悪く評価するコメントは見当たらず、無言の感動レベルの評価を与える方が少しで、感動レベルとまではいかないまでも、ブルゴーニュ・ピノらしい綺麗で心地よい旨味も感じられる質感に好感を持った方が多い印象です。

価格も比較的親しみやすいですから、ちょっと上質なプルゴーニュ・ピノを飲みたい時の候補にしてもよいのではないかと感じる結果となりました。

 

以上です。

シャントレーヴのイメージは広がりましたでしょうか。

まだ歴史の浅い生産者で、これからの進化にも注目だと思います。

自分の話をしますが、海外で活躍する様々な日本人生産者を調べるほど、その行動力には尊敬の念をいだいてしまい、自分なんてまだまだだな~と、少し落ち込みます。(苦笑)

微力ではありますが、これからも何らかの役に立つ情報を発信し続けるよう努力いたしますのでよろしくお願いいたします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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