ドメーヌ フランソワ・カリヨン ピュリニー・モンラッシェ

おすすめ【白】ワイン

 

 

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「なんだこの白ワイン!!こんな美味しい白ワインは初めて飲んだ!!」

私がお客様に提案して飲んでいただき、そのような言葉をいただいたので非常に記憶にも残っているワインの紹介です。

充実した果実感と美しい酸味、繊細さを持ったエレガントさは私の舌の記憶にも刻まれており、個人的にもおすすめの一本です。

そのような個人的評価はさておき、ピュリニー・モンラッシェのワインで、多くの日本の消費者の方々に選ばれ(口コミされ)、口コミ評価の高いワインはどれだろうという客観的視点から調べてみた結果、際立つ存在感を放っているワインの一つがフランソワ・カリヨンの村名ピュリニー・モンラッシェで、ルフレーヴにソゼはもちろん素晴らしいですが、価格も考慮すればトップクラスの満足感を得ている印象を受けました。

私の舌も間違ってはいなかったと思える嬉しい瞬間でもありました(笑)。

1632年に始まる歴史あるルイ・カリヨンは、ピュリニー・モンラッシェにおいてルフレーヴやソゼに並ぶ屈指の生産者、2010年に兄弟で分割されたドメーヌの一つで、今回紹介するのは次男のフランソワ氏によるドメーヌのワインというわけです。

兄ジャック・カリヨンのワインも非常に高い口コミ評価を得ていましたが、勝手ながら惜しくも僅差で私の選考からは漏れてしまいましたが、試すだけの価値は十分持っている事だけはお伝えしておきます。

「良くできた弟~!? 兄より優れた弟など存在しねぇ~!! あぁ? そうだろぉ?」

と、思った方。ごめんなさい(笑)。

優れた白ワインを選ぶ時、このワインをぜひ候補の一つに入れていただけたらと思える品質です。

《ワイン名》 フランソワ・カリヨン ピュリニー・モンラッシェ

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《価格》

8500~12000円

《ブドウ品種》シャルドネ
《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>ブルゴーニュ>ピュリニー・モンラッシェ
《生産者》  ドメーヌ フランソワ・カリヨン

《特徴》

豊潤でピュアな果実味
優しくエレガントな品質

このワインの特徴は、他の生産者のピュリニー・モンラッシェに比べ、豊潤な果実味がある点にあり、ボリューム感はあるものの凛としたミネラルや美しい酸を持ったピュリニーらしさもあり、洗練されたピュアな品質はスッ飲めるようなエレガットさも兼ね備えています。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

ドメーヌの哲学
「畑がワインのクオリティを造る」
先代の父ルイ氏を長年手伝ったフランソワ氏は、主に栽培を担当しており、ブドウの品質こそが重要であるというモットーの元、緻密な畑作業を軸にワイン造りを行っています。

ビオロジック農法
化学肥料や農薬を使用しないことで微生物の働きが活発になり、健全で成分豊かな土壌が育ち、その豊かな成分を吸い上げた土地の特徴を反映した複雑でピュアなワインを生むブドウが得られます

熟度の高いブドウ
ルイ・カリヨン時代のブドウよりも、あえて少しだけ熟度を高めてからブドウを収穫するため、リッチな果実味を持ったワインが生まれます。

控えめの樽
樽の風味が反映しやすい新樽の使用比率を10%程度にする事で、樽が主張しすぎる事なく、ブドウの繊細なニュアンスも感じられる品質に仕上げています。

 

【外観】
輝く淡いレモンゴールド
熟成が進むほど濃いゴールドへと変化していきます。

【香り】
グレープフルーツに青リンゴに黄桃を連想させる豊かな果実香に、黄色い花に蜂蜜の甘やかさや、樽のほどよいニュアンスも感じられます。

【味わい】
グレープフルーツなどの柑橘類の爽やかさに、熟した桃やハチミツを思わせるほんのり甘やかなニュアンスが心地よく広がり、凛としたミネラルや美しい酸はほどよく、寄り添うように味わいを形成します。

ボリューム感のある果実味や樽の風味を伴った豊かな余韻が長く続きます。

 

《飲む時の適正温度》

8℃14℃
冷やし気味にすれば酸味が際立ちエレガントな飲み口になります。

温度を上げるほどボリューム感ある優雅な風味の広がりを楽しめるでしょう。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から3~15年
※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
良いヴィンテージのワインほど飲み頃になるのが遅く、長期熟成にも向きます。
難しいヴィンテージほど比較的早くから楽しめ、飲み頃の期間は短くなる傾向です。

一般的にブルゴーニュ白のヴィンテージチャートは以下の通り。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

2000年 3
2001年 3
2002年 4
2003年 2
2004年 4
2005年 4
2006年 3
2007年 4
2008年 4
2009年 3
2010年 5
2011年 4
2012年 3
2013年 4
2014年 
2015年 3
2016年 4
2017年 5

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《適正グラス》

【ふくらみのあるシャルドネグラス】
少し温度を上げることで広がる風味を楽しめますから、香りが取りやすく温度も少しずつ上がるように設計された、ふくらみのあるグラスを選ぶことをおすすめします。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


地鶏のタタキをレモンと塩で


クリーム系パスタ

など、ほどよくコクのある料理などと合わせることで、ボリューム感のある風味とコクの広がる優美なマリアージュを楽しめるでしょう。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

 


《こんな場合におすすめ》

ボリューム豊かな果実や樽の風味と、美しいミネラルと酸を持ったバランスの良い上級ワインです。

手軽な白ワインには無い充実した味わいは、ちょっとリッチな気分を味わいたい時にも良いでしょうし、手土産や贈り物にしても力を発揮してくれる事でしょう。

特にこのフランソワ・カリヨンのピュリニー・モンラッシェは、果実感が豊かでわかりやすい美味しさがありますから、比較的ワイン経験の浅い方などにもその素晴らしさが伝わりやすい品質なのではないかと思います。

 

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

「2年目の2015はまだ若いと言えるだろう。酸がやや主張する印象。だだし決して悪いという事はなく、熟成後が楽しみな一本だ。」

良い口コミ

「豊潤な果実感に蜂蜜に樽感。4年熟成の2014は少し高めの温度で広がる風味が楽しめます。ワイン単体でも満喫できるボリューム感で、素敵な香りに魅了され、なかなか口にできない私がいます(笑)。」


「これはいいね~。5年熟成の2014はリッチな味わいでアンズを思わせる果実感に樽の風味がある。そしてそんなリッチな風味を引き締める美しい酸がいいバランスなんだ。クリーム系の料理にも負けないボリューム感を持ったピュリニーだね。」


「2年熟成という事で若いのですが、2015というヴィンテージの効果もあってか、熟した果実感は既に満開でナッツに樽も加わり複雑かつ透明感ある味わい。そして洗練された美しい酸とミネラルが素晴らしいバランスを保つ。これは私には満足すぎる素敵なワインですね。」


「まるでムルソーのようなボリューム感を持っているが、凛としたミネラルや酸がエレガンスを表現しピュリニーらしさもある。4年目2013のカリヨン、さすがだね。」

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると

感動的!!     3%
美味しい     77%
普通       20%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

村名ワインという事もあり、感動するほどのスケールは無いようですが悪く評価される方も見当たらず、果実感が豊かで美しい酸やミネラルそして程良い樽の効いたバランスの良い造りに高い好感を持った方が多いといった印象で、価格も考慮すれば非常に優れたワインという傾向が読み取れました。

10年以上の熟成を経たこのワインの口コミが存在しませんでしたが、豊富な酸とミネラルを持った品質は熟成に耐える力も持っていると推測され、熟成によって深まる円熟味を期待するのも良いのではないでしょうか。

 

以上です。

フランソワ・カリヨン。

なかなか魅力的な生産者ですね。

ややリッチさを求める方、例えばムルソーやカリフォルニアの白ワインが好みの方には相性が特に良いでしょう。

冒頭で申し上げたように、

「なんだこの白ワイン!!こんな美味しい白ワインは初めて飲んだ!!」

となれば、そんな嬉しい事はありません。

あなたにとって善きワインとの出会いが多くなる事をお祈りしております。

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