第50回 ボージョレ地区のワインの特徴と主要AOC

産地別ワインの特徴

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今年もおしまいですね。(2018年12月31日現在)

忘年会もありましたか?たくさん飲みましたか?

酔いつぶれて翌朝鏡の前に立ったら・・・

「・・・。」
なんてことはありませんでしたか?

さて、ブルゴーニュもいよいよ最終回です。

最後はボージョレ地区です。

毎年11月の第3木曜に解禁される新酒である【ボージョレ・ヌーボー】は日本でとても有名で(ヌーボーは新しいの意味)、世界一ボージョレ・ヌーボーを飲むのは実は日本なんですね。

きっとこの地区の生産者の皆様は日本に深く感謝している事と思われます。

1、ボージョレ地区の ワインの特徴

ガメイから造られる赤ワインの大産地
ブルゴーニュ全体の約半分の生産量を誇る大産地で、ガメイから造られる赤ワインが特に有名で、白、ロゼも少量生産されます。

早飲みから熟成向けまで】
若いうちのフレッシュな味わいを楽しめるタイプの赤ワインから、クリュ・ド・ボージョレと呼ばれる村名AOCワインから造られる、熟成向けのしっかりとした複雑な赤ワインまで造ります。

【マセラシオンカルボニック製法】
ボージョレ・ヌーヴォーで採用されているマセラシオンカルボニック製法です。
《マセラシオン=醸し》

《カルボニック=炭素》
を意味し、ブドウを潰さずそのままタンクに入れて発酵させ、密閉したタンクで発酵させる製法です。

密閉タンクで発酵する事で炭酸ガスが充満し圧力がかかり、通常の発酵よりも色や香りが多く抽出でき、キャンディやバナナのようなチャーミングな風味が生まれる特徴があります。

2、ボージョレ地区の 主要AOCとその特徴

まずは格付けから。
格上から順に。
(グランクリュとプルミエクリュはありません。)

1、村名AOCクリュ・ド・ボージョレ
村名が表記され、クリュ・ド・ボージョレと付記される場合もあります。

2、地区名AOC
《2-1》ボージョレ・ヴィラージュ
《2-2》ボージョレ+村名(村名AOC以外の村名)
《2-3》ボージョレ・シュペリウール
《2-4》ボージョレ
以上の4つのAOCはすべて地区名AOCに分類されます。

ボージョレよりボージョレ・シュペリウールとボージョレ+村名は少しだけ規定が厳しいため少し高品質。
ボージョレ・ヴィラージュはさらに厳しい規定があるためより厚みのある高品質なワインと考えて下さい。

10の村名AOC】
クリュ・ド・ボージョレ

1、サンタムール
2、ジュリエナス
3、シェナス
4、ムーラン・ア・ヴァン
5、フルーリー
6、シルーブル
7、モルゴン
8、レニエ
9、ブルイイ※最大面積
10、コート・ド・ブルイイ

ムーラン・ア・ヴァンモルゴンは特に熟成向けの高品質なワインを生みますから覚えておきましょう。

■まとめ■

ボージョレ地区はガメイから造られる赤ワインの大産地で、ボージョレ・ヌーボーで有名ですが、クリュ・ド・ボージョレと呼ばれる熟成型ワインもある。

格付けは村名(クリュ・ド・ボージョレ)と地区名AOCの2段階のみですが、実質的に地区名AOCの中には階層が4つに分かれている。

・クリュ・ド・ボージョレの中でも、【ムーラン・ア・ヴァン】と【モルゴン】は特に上質。

 

以上です。

これで、ボージョレ・ヌーボーがどこの何かわかりましたね。

元々知ってましたか!?

クリュ・ド・ボージョレも飲んでみて、深さの違いを楽しんでみるのもいいですね。

 

 

 

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