手軽に楽しめるプロヴァンスのロゼはどれ?
こう聞かれたなら、私は最初にこの銘柄を提案するでしょう。
なぜなら、多くの方がその味わいに好感を持っている事が口コミ(vinica)からわかりましたし、とても特徴的でオシャレなボトルデザインも、一層バカンス気分を盛り立ててくれる効果があると感じたからです。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》 シャトー ド ロムラード キュヴェ マリー クリスティーヌ
《価格》
【1500~2000円】
《ブドウ品種》
・グルナッシュ
・サンソー
・シラー
《ボディ》 ライト~ミディアムボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 フランス>プロヴァンス地方
《生産者》 シャトー ド ロムラード
シャトー ド ロムラードの歴史は15世紀に始まり、18世紀まではフランス王室御用達であった歴史もある生産者。
フランス革命後シャトーは分割されますが、1932年にアンリ ファーブル氏がフランスで一番のワイン商になる情熱の下このシャトーを所有することになります。2020年現在はアンリ氏の姪にあたるカロリーヌ ドゥメイ氏が所有者となっています。
今回紹介しているロゼワイン「マリー クリスティーヌ」は、1950年にシャトーが数々の賞を獲得した実績を記念して造られたもので、アンリ氏の妻の名を冠しており、ボトルデザインは孫娘のシャルロットによるものです。
この特徴的なデザインは、アール ヌーヴォーを代表するガラス工芸家であるエミール ガレの影響を受けており、プロヴァンス地方で初めて「オリジナルボトル」として登録されたことでも知られています。
また、1955年にフランス農水省がプロヴァンスの優れた生産者にクリュ クラッセの称号を与えましたが、その1つがシャトー ド ロムラードであり、その称号を持つ生産者は2020年現在18なのです。
《味わいの特徴》
フレッシュでフルーティー
フードフレンドリーな
バランス型ロゼ
このワインの特徴は、生き生きとした果実味に由来するフレッシュでフルーティーな味わいにあり、甘味は控えめで適度な酸やほんのり苦味も感じられる味わいはバランスが良く、様々な料理にも寄り添う万能性があるところです。
そのような味わいを生む要因の一つには、発酵温度を低めにしている事が挙げられ、それはプロヴァンスの伝統製法でもあります。
低温の発酵では果皮の成分抽出は抑えられ淡めの色調になり、味わいもボリューム感よりもエレガントさが軸になったワインになります。
【外観】
淡めのサーモンピンク
【香り】
イチゴやラズベリーにピンクグレープフルーツなどの果実香に、フローラルな花のニュアンスも心地よく広がります。
【味わい】
甘味は控えめの優しい果実味はフレッシュでフルーティー。適度な酸味と少しの苦味はスッキリとした味わいを表現し、心地よい風味を残した余韻があります。
《飲む時の適正温度》
【6℃~10℃】
しっかり冷やせば酸やミネラルが際立ち、キレのある軽快な飲み口。少し温度を上げれば香りや果実味が広がり、ふくらみある味わいを楽しめます。
冷たい状態から少しづつ温度を上げていくのも楽しいですね。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃と当たり年》
【飲み頃】
ブドウ収穫年から1年~5年
若いうちのフレッシュな味わいを楽しむワインで、数年の熟成で落ち着きある味わいも楽しめるでしょう。
《適正グラス》
【小ぶりor膨らみのあるグラス】
温度が上がりにくい小ぶりのグラスで飲めば、酸味やミネラル感が際立ち、軽快で上品な味わいが楽しめます。
中程度の大きさで膨らみのあるグラスで飲めば温度も上昇しやすく、広がる風味を楽しめるでしょう。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
トマトのブルスケッタ
魚介のブイヤベース
など、比較的淡白な料理から中間程度の強さのコクを持つ料理と合わせると良いでしょう。
フレッシュでフルーティーな味わいはトマトの酸味にもマッチしますし、プロヴァンスの郷土料理であるブイヤベースとの相性も抜群です。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【悪い口コミ】
このワインを悪く評価する具体的コメントは見当たりませんでした。
【良い口コミ】
このワインはボトルデザインと淡い色調がとってもいいですね。ブルゴーニュグラスで飲めばさらに気分は上がります!!リゾートにはこれでしょう。
淡めのサーモンピンクの外観。イチゴの香りに黄色い花やアプリコットの要素があり、味わいは穏やかな酸と優しい果実味があり後口に少しの苦味を感じます。とてもバランスの良い味わいなので、マリアージュの範囲も広そうです。ボトルデザインもかなり映えるところも魅力的で、太陽の下で冷やして楽しみたい素敵なワインですね。
可愛らしさとフレッシュさ、そしてフルーティーさが広がる味わいで、柑橘類の皮のような苦味がいい意味でアクセントになってバランスを整えます。凄みのある味わいではありませんが、どこか家庭的で幸せな時間を過ごせるような、そんな味わいでした。
淡い色調。香りはやや控えめで酸も穏やか。優しい果実味に少しの苦さを感じるスッキリ系の味わいです。料理にマッチしそうな味わいでとても美味しいと感じました。
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 0%
美味しい 35%
普通 65%
良くない 0%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
手軽なワインで感動するような口コミありませんが、否定的な意見もないロゼでした。
甘味が主張しすぎる事もなく、バランスの良いフードフレンドリーな味わいに好感を持つ方が多い印象で、価格を考慮すれば十分満足できると感じた方も多かったです。
もう一つ印象的だったのはボトルデザインを褒める方が何人もみえた事で、特徴的でオシャレなデザインは、ワインの綺麗な色との相乗効果で気分を盛り立ててくれる効果があるのだと感じられました。
気軽にオシャレなロゼを楽しむには、必ず候補にすべき銘柄だと感じる結果となりました。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
シャトー ド ロムラード キュヴェ マリー クリスティーヌは
【価格】
1500~2000円
【味】
フレッシュでフルーティー、フードフレンドリーなバランス型ロゼ。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から1年~5年
若いうちのフレッシュな味わいを楽しむワインで、数年の熟成で落ち着きある味わいも楽しめるでしょう。
【口コミ】
手軽なワインで感動するような口コミはないが、否定的な意見もない。
バランスの良いフードフレンドリーな味わいに好感を持つ方が多い傾向で、ボトルデザインを褒める方が何人もみえた事は印象的。
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