数年前に15年熟成を経たこのワインを飲んだ時の、香しい風味と柔らかで野性味溢れる旨味たっぷりの品質はとても印象的で、記憶に残る味わいでした。
ワイン界での評価も格上げされるべき品質と言われるほどで、たくさんの口コミ(vinica)からもワインラバ―の幸せなひと時を生み出していることがわかりました。
《ワイン名》 シャトー クレール ミロン
《価格》
【9000円~3万円】
※平均12000円くらい
※ヴィンテージによって価格は変動します
《ブドウ品種》
・カベルネソーヴィニヨン
・メルロー
・カベルネフラン少し
・プティヴェルト微量
・カルメネール微量
※ヴィンテージによって使用比率は変動します。
《ボディ》フルボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 フランス ボルドー メドック ポイヤック
《生産者》シャトー クレール ミロン
《特徴》
力強さとしなやかさを両立し
奥深いコクを持つ
メドック1級いわゆる5大シャトーの、ムートンとラフィットに挟まれた絶好の立地条件に位置し、ムートンのオーナーであるフィリップ・ド・ロスチャイルド男爵が1970年から所有することでも知られるシャトーです。
クレールミロンの畑の近くには川が流れ、その影響でブドウが非常によく熟すことが特徴的で、非常に厚みのある果実味とタンニンを持つワインが仕上がり、強さだけでなくエレガントさも感じさせる造りが魅力的です。
複雑なニュアンスの中に、生肉や湿った土といった野性味あふれる風味がある事も印象的で、世界中のワインラバーの幸せな時間を造り出し、私もその一人なのであります。
醸造技術や設備の向上にも非常に積極的で、常に上質のワインを造る事で信頼は厚く、きっとあなたも納得できる品質のワインに出会えるのではと思います。
【外観】
若いうちは深みのある紫色。
熟成が進むほどレンガ色に近づきます。
【香り】
プラムやベリー系果実にドライフルーツ、チョコレート、バニラ、なめし革、土といった複雑で魅惑的な香りです。
【味わい】
カシスやベリー系果実の心地よい果実味に、非常になめらかなタンニンで甘味に近い旨味がバニラや土、革製品といった複雑な風味と共に広がります。
心地よい酸味は味わいをまとめ、豊かな余韻が長くが続きます。
※熟成度合いによっても香り・味わいは変わるため、平均的な風味の指標にしてもらえると良いでしょう。
《飲む時の適正温度》
【16℃~18℃】
その豊かで複雑な香りと味わいを感じるには、このくらいの温度帯が最も広がりある風味を楽しめるでしょう。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃と当り年》
【飲み頃】
ブドウ収穫年から5~30年
※一般的傾向や口コミから推測
【当たり年】
良いヴィンテージのワインほど飲み頃になるのが遅く、長期熟成にも向きます。
難しいヴィンテージほど飲み頃の期間は短くなりますが、比較的早くから楽しめます。
5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年
1985年 4
1986年 4
1987年 2
1988年 3
1989年 4
1990年 5
1991年 1
1992年 1
1993年 1
1994年 3
1995年 4
1996年 4
1997年 2
1998年 3
1999年 3
2000年 5
2001年 3
2002年 3
2003年 4
2004年 3
2005年 5
2006年 3
2007年 3
2008年 4
2009年 5
2010年 5
2011年 3
2012年 3
2013年 2
2014年 4
2015年 5
2016年 5
2017年 4
※ワインの飲み頃についての知識は、
第10回【品種・タイプ別 赤ワイン・白ワインの飲み頃】
でも確認できます。
《適正グラス》
【チューリップ型ボルドーグラス】
香りが取りやすく温度が少しずつ上がるように設計されたボルドーグラスを選ぶことで、バランス良く味わいを感じ取れる事でしょう。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
牛肉の赤ワイン煮込み
フォアグラのバターソテー
など、上質な素材などを使用しコクのある味わいの料理と合わせる事で、複雑な風味とコクの広がりを体感できるマリアージュを楽しめるでしょう。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【良い口コミ】
「2011のクレールミロン。個人的に2011のボルドーはあまり良い印象は無かったのですが、このワインはプラムの果実味が素晴らしい。また買います。」
「1990。開栓直後はやや硬い印象。デキャンタージュ後2時間ですっかり開いてタンニンは官能的な甘味に変化した。ベリー系果実やカシスの味わいは明るい印象で、なめし革や樹皮のような熟成感に樽由来のマイルドなバニラの風味が折り重なり魅惑的だ。」
「2015。プティムートンに似ているね。こっちの方がもっと親しみやすいかな。ベリー系果実に加えチョコレートのニュアンス。コスパ抜群だね。」
「私をワインにハマらせた一本。今回は2008。深み、香り共に普段飲んでたワイン達と全然違う。レバーペーストを食べながら飲むとすっごく合う。マリアージュって楽しい。幸せなひと時を過ごすことができました。」
【悪い口コミ】
「悪い口コミが見つからない・・・」
という皆様の声です。
(最後の見つからない・・は私の声ですが。)
その他にもたくさんの口コミがありましたが、
感動的!! 13%
美味しい 74%
普通 13%
良くない 0%
という結果でした。
好みじゃないという方や、早く開けすぎたなどのコメントも見つけようとしたのですが、本当にありませんでした!!
という事で、早く飲んでもおいしく、熟成させるとさらに奥深い味わいになる品質で、誰が飲んでもおいしいと感じる傾向が読み取れました。
以上です。
絶好の立地で、最高峰の造り手が造りしかもお手頃なこのクレールミロンを知らないわけにはいきませんね!!
是非その素晴らしさを体感していただきたいと思っています。
あなたのワインのある生活が豊かになる事を願っております。
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