メドック格付け1級の5大シャトーの1つシャトー・オー・ブリオン。
格付けワインは1級から5級までで全部で61銘柄(シャトー)がありますが、その中で唯一メドック地区ではなくグラーブ地区から選ばれたシャトーとしても有名です。
あなたのワイン選びの一助になれば嬉しく思います。
《ワイン名》 シャトー オー ブリオン
《価格》
【6万~15万】
※ヴィンテージによっては30万近くなる場合もあります。
《ブドウ品種》
・カベルネソーヴィニヨン
・メルロー
※この2種が主体でヴィンテージによってはメルローの比率が高くなる場合もあります。
・カベルネフラン少し
《ボディ》フルボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 フランス ボルドー ぺサック・レオニャン
《生産者》シャトー オー ブリオン
《特徴》
複雑で上品な香りは秀逸で
洗練された味わい
ロバートパーカー曰く、「この偉大な1級シャトーは世界で最もエレガントで、アロマの複雑なワインを造っている。オーブリオンほどの一貫性と、輝かしい品質を示すシャトーは他に無い。」
と言わしめるほどで、メドックの格付けはメドック地区から選ばれるものですが、唯一ぺサック・レオニャン地区から選ばれるという特例を受けるほどの品質であるとも言えます。
また、ボルドーで初めて発酵槽にステンレスタンクを使ったシャトーとしても有名で、積極的な技術革新を実践することでも知られます。
そんなオーブリオンの秀逸な味わいの虜になる愛好家も多く、世界中のワインラバー達を幸せにしているのです。
【外観】
若いうちは深みのあるルビーレッド。
熟成が進むほどレンガ色に近づきます。
【香り】
ベリー系果実の香りに加えドライフルーツやバラの香り、皮製品のニュアンスにタバコのようなスモーキーなニュアンスも加わり非常に複雑性がありエレガントです。
【味わい】
非常に心地よい果実の風味を持ち滑らかなタンニンが感じられます。
重すぎないエレガントさは優雅で、旨味たっぷりの味わいは心地よく包み込まれるようなやさしさがあります。
バランスの良い美しい酸味は味わいをまとめ、至福の余韻へと導いてくれます。
※熟成度合いによっても香り・味わいは変わるため、平均的な風味の指標にしてもらえると良いでしょう。
《飲む時の適正温度》
【16℃~18℃】
その複雑で卓越された香りと味わいを感じるには、このくらいの温度帯が最も広がりある風味を楽しめるでしょう。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃と当り年》
【飲み頃】
ブドウ収穫年から10年~50年
※一般的傾向や口コミから推測
【当たり年】
良いヴィンテージのワインほど飲み頃になるのが遅く、長期熟成にも向きます。
難しいヴィンテージほど飲み頃の期間は短くなりますが、比較的早くから楽しめます。
一般的にボルドー赤ワインのヴィンテージチャートは以下の通り。
5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年
1970年 3
1971年 2
1972年 0
1973年 2
1974年 0
1975年 3
1976年 2
1977年 0
1978年 3
1979年 3
1980年 1
1981年 2
1982年 5
1983年 3
1984年 1
1985年 4
1986年 4
1987年 2
1988年 3
1989年 4
1990年 5
1991年 1
1992年 1
1993年 1
1994年 3
1995年 4
1996年 4
1997年 2
1998年 3
1999年 3
2000年 5
2001年 3
2002年 3
2003年 4
2004年 3
2005年 5
2006年 3
2007年 3
2008年 4
2009年 5
2010年 5
2011年 3
2012年 3
2013年 2
2014年 4
2015年 5
2016年 5
2017年 4
2018年 5
※オーブリオンの場合は、
1989がパーカー100点。
2003も96点で評価が高いですね。
《適正グラス》
【チューリップ型ボルドーグラス】
香りが取りやすく温度が少しずつ上がるように設計されたボルドーグラスを選ぶことで、バランス良く味わいを感じ取れる事でしょう。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
上質な和牛サーロインステーキ
舌平目のムニエルをバターソースで
など、特に上質な素材などを使用しコクのある味わいの料理と合わせる事で、洗練された風味の広がりを体感できる至福のマリアージュを楽しめるでしょう。
複雑でスモーキーなニュアンスを持つオーブリオンには、燻製料理を合わせてもおもしろそうです。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【良い口コミ】
「1992のボルドーワインを楽しむ会で飲んだわ。92年は当たり年ではないけど、他のワイン達と格の違いを見せつけたのがこのオーブリオン。複雑なアロマにシルキーな質感、時間経過と共に現れる官能的な甘味。オフヴィンテージでこの品格、当たり年の飲み頃ってどんなんなの~。」
「遂に飲めたわ!!2012のオーブリオン。深い味わは体を包み込むようで、なめらかでエレガントかつ魅惑的な味わい。最高よ!!」
「ワイン会にて1990のオーブリオン。とても健全で濃いめのガーネット。グラーブのワインらしい黒スグリ・タバコ・革製品などの複雑な香りは特徴的。ベルベットような舌触りでエレガント、果実味を噛みしめるようでとても長い余韻が訪れる。適切な熟成を経た最上のオーブリオンの一つと言えるだろう。」
【悪い口コミ】
「1992のオーブリオン。過去に飲んだオーブリオンよりも?な感じね。やはりヴィンテージも重要のようね。とは言ってもうまいけど。」
「2011。グラスでいただいた。まだまだ熟成過程。ショットバースタンドみたいに逆さにしてある・・。澱も出る出る・・。」
というような、皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、
感動的!! 55%
美味しい 35%
普通 10%
良くない 0%
という結果でした。
つまり、適切な状態で飲まれた方はほぼほぼ高評価であることがわかりました。
やはり5大シャトーともなると、お値段もお高いですが品質も相応に高いのですね。
以上です。
あなたにとって大切な方の大切な日に、シャトーオーブリオンを共に飲めばきっと一生の思い出になる素敵な時間が過ごせるのではないかと、ワクワクし喜ぶ私です!!
ありがとうございました。
予祝というものです(笑)
あなたのワインのある生活が豊かになる事を願っております。
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