「ボルドーらしく美味しいワインがそこそこの値段でないかな~。」
と思った方に。
あのシャトー・フィジャックの隣の畑のブドウを使用し、フィジャックと同じ醸造チームが手掛ける優秀でコスパの良いワイン。
今回紹介するワインはサン・テミリオン・グランクリュという地区名AOCに属するワインです。
ザックリとサン・テミリオンの格付け階層を説明すると、格上から順に
1、第1特別級A
シャトー・シュヴァル・ブランなど。
2、第1特別級B
シャトー・ヴァランドローなど。
シャトー・フィジャックもここ。
3、特別級
60シャトーくらいあります。
4、地区名AOC ここです!!
サン・テミリオン・グランクリュは、ただのサン・テミリオンや○○サン・テミリオンと同じ地区名AOCに属しますが、それらよりも厳しい規定をクリアした上質ワインで、上記の特別級以上のワインはすべてサン・テミリオン・グランクリュの中から選ばれています。詳しくはコチラ
ウンチクはこれくらいにしておきましょう。
要するに優秀で人気の生産者が造るお手頃上質ワインで、価格以上の品格を感じさせてくれるという事で紹介させていただくことにしました。
あなたのワイン選びの一助になれば嬉しく思います。
《ワイン名》 シャトー ラ フルール プレ
《価格》
【3200~3500円】
売ってるところが少ないですね。
《ブドウ品種》
・メルロー
・カベルネフラン
・カベルネソーヴィニヨン少し
《ボディ》ミディアム~フルボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 フランス>ボルドー>サン・テミリオン
《生産者》シャトー・ラ・フルール・プレ
《特徴》
複雑でバランス良く
熟成で華開く品格あるボルドー
ラ・フルール・プレの特徴は、見出しで言っちゃってますが【2つ】あると思います。
1、バランスの良い複雑な風味
複数品種を使用する事で、上質ボルドーらしい複雑な風味を持っており、香り・果実味・渋味・酸味・旨味・アルコール感などのどの部分が主張しすぎることはなく、互いを支え合うようなバランスの良さを感じさせます。
2、熟成で開く魅惑的な味わい
上記のバランスの良さは、適切な熟成を経た場合とも加えた方が正確ですね。
上質なブドウは成分も充実しているため、若すぎるうちはタンニンや酸味などの成分が十分にワインに溶け込んでおらず、少々角の立った味わいになる事もしばしばです。
しかし10年以上適切な熟成を経たこのワインは、成分がキレイに溶け込みなめらかな質感になり、円熟味のある香りと味わいを持った魅惑的なワインに成長していきます。
【外観】
深いガーネット色
【香り】
熟したベリー系果実やカシスにプルーンなどの心地よい果実香に、ドライフルーツやクローブに樽などの落ち着いた香り、革製品や土などを思わせる熟成香も加わり魅惑的な香りが広がります。
【味わい】
ボリューム感のある果実味は、存在感はあるものの滑らかさのあるタンニンと溶け合っており、複雑な風味と共に心地よく旨味が広がります。
ほど良い酸味によって全体の調和が取られ、優雅な風味を伴った余韻が長く続きます。
※熟成度合いによっても香り・味わいは変わるため、平均的な風味の指標にしてもらえると良いでしょう。
《飲む時の適正温度》
【16℃~18℃】
その豊かで複雑な香りと味わいを感じるには、このくらいの温度帯が最も広がりある風味を楽しめるでしょう。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃と当り年》
【飲み頃】
ブドウ収穫年から5~15年
※一般的傾向や口コミから推測
※後で解説する口コミの傾向では、10年は熟成させた方が良さそうです。
【当たり年】
良いヴィンテージのワインほど飲み頃になるのが遅く、長期熟成にも向きます。
難しいヴィンテージほど飲み頃の期間は短くなりますが、比較的早くから楽しめます。
5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年
2005年 5
2006年 3
2007年 3
2008年 5
2009年 5
2010年 5
2011年 3
2012年 4
2013年 2
2014年 4
2015年 5
2016年 5
2017年 4
>楽天で当り年のラ フルール プレを探す
※希少なため、売っていない可能性もあります。
※ワインの飲み頃についての知識は、
第10回【品種・タイプ別 赤ワイン・白ワインの飲み頃】
でも確認できます。
《適正グラス》
【チューリップ型ボルドーグラス】
香りが取りやすく温度が少しずつ上がるように設計されたボルドーグラスを選ぶことで、バランス良く味わいを感じ取れる事でしょう。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
ラムチョップ
グラタン各種
など、コク豊かな料理に合わせれば、豊かで心地よい複雑な風味の広がるマリアージュを楽しめるでしょう。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【良い口コミ】
「これずっと飲んでみたかったんです。ミルクを思わせる滑らかな香りに、熟した果実香に樽や土、スパイスもあります。ニューワールドでは感じられない複雑さはボルドーらしさ満載で、フルーティさとは違う柔らかな味わいは私にはツボっています。11年熟成の2007はお値段以上の価値を感じます。」
「以前飲んで美味しかったのでリピートしてみました。12年目の2007はちょっと酸が立つ初日よりも、2日目の落ち着いた味わいが素晴らしい。本当に美味しいワインだと思います。」
「シャトーフィジャックのオーナーが手掛けるだけあって中々のものですね。果実の風味たっぷりでバランス感覚に優れる。価格も考えれば満足度の高いワインですね。」
【悪い口コミ】
「ん?10年経ったのに中々の頑固さですね。結局開かないままおしまい。2007はポテンシャルの高さは感じたから、10年後に出会えるならまた試してみたい。」
「2004は普通かな。個人的にはもっとガツンと来てくれるのが好きなんで。」
「9年目の2008はまだ開いてないな~。ボルドーですからねぇ。良いワインだとは思うので明日を楽しみにしてみよう。」
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると
感動的!! 3%
美味しい 68%
普通 26%
良くない 3%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
とても満足度の高い印象で、お値段以上の味わいであったと感じてる方が多い印象てした。
ただし10年程度の熟成でもまだ開いていない場合も多く見られ、翌日の方が美味しかったという意見も多数見られたので、ヴィンテージの選び方や開栓するタイミングも考える必要があると思いました。
10年以上の熟成で華開くバランス型上質ボルドー。
ザックリ言えばそんな感じのワインですね。
以上です。
なかなか興味深いワインですね。
市場にもあまり無く、いつ売り切れそしてまたいつ入って来るかわからない一期一会タイプかもしれません。
ドラクエで言ったら、はぐれメタル級かも。
すぐドラクエで言ってすみません(笑)
世代なものですから。
ぜひこのワインを知り、そして飲んでみることで経験値もかなり上がるでしょうから選択肢の一つにラ・フルール・プレをよろしくお願い申し上げます。
ラ・フルール・プレ
ラ・フルール・プレ
飲みたいワインリストにラ・フルール・プレをどうかご記入ください。
そうです。
この記事を書いていたら選挙カーが通りかかったのでこうなりました(笑)
あなたのワインのある生活が豊かになる事を願っております。
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