新鋭生産者が手掛けるモダンで親しみやすいコスパカバ。
新しいワイナリーであることもあり口コミの量こそ少ないカバですが、親しみやすくバランス良い味わいで人気。
価格の手軽さを褒める意見も少なくなく、満足度の高い銘柄だと感じました。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》アルティガフステル ダミア カバ ブリュット
《価格》
【1400前後】
《ブドウ品種》
・チャレッロ
・マカベオ
・パレリャーダ
《ボディ》 ライト～ミディアムボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 スペイン＞カタルーニャ
《生産者》 アルティガ フステル
アルティガ フステルは2002年にカタルーニャに設立された新鋭ワイナリーです。創設者であるマルティー ケール氏は、ニューヨークのレストランでチーフ ソムリエを努めていましたが「飲む人のニーズに合ったリーズナブルで高品質なワイン造り」を目指すようになり、そんな夢を叶えるべくスペインの優れた若手生産者達と少数チームを結成し始まったのがアルティガ フステルです。「モダンで、消費者に分かりやすい」ワインを造ることをコンセプトにし、コスパに優れた銘柄を輩出しており、今回紹介しているダミア カバ ブリュットも人気銘柄のひとつで、ワイン誌などでの評価実績の一例は以下の通りです。
・サクラアワード2017で金賞
・チャイナワイン&スピリッツアワード2019で金賞
・サクラアワード2021で金賞
《味わいの特徴》
フレッシュでフルーティー
ピュアで親しみやすい
コスパカバ
【外観】
グリーンがかった淡いレモンイエロー
豊富で細かな泡立ち
【香り】
青リンゴや柑橘類の爽やかでフルーティーな芳香に、白い花のフローラルさや蜂蜜のニュアンスも感じられます。
【味わい】
生き生きとしたピュアな果実味は少しの甘味が感じられ、柔らかで豊富な泡とスッキリとした酸味が上品に味わいを引き締めており、軽快で爽やかな後口があります。
それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■ビオロジック農法■
農薬や化学肥料を一切使用しないビオロジック農法を実践しています。
土地の天然酵母など、様々な微生物などの働きが加わった土壌は健全で成分豊かな状態になり、そのエキスを吸い上げたブドウはピュアで滋味深いワインを生みます。
■ヴィエイユ ヴィーニュ■
使用されるブドウの樹の平均樹齢は60年の古木（ヴィエイユ ヴィーニュ）。
若い樹に比べ土地の成分を吸い上げる能力が高いなど、上質なブドウを実らせるのが古木の特徴です。
■トラディショナル方式■
スパークリングワインの製造方法は、主に3つ。
２．シャルマ方式
３．炭酸ガス注入方式
1→3の順で手間やコストが掛かり上質ですが、シャンパーニュと同じくトラディショナル方式を採用しており、細かな泡や適度なコクも感じられます。
■モストフロール■
ブドウを搾り果汁を得る工程は通常2度行われますが、1回目に絞った果汁（モストフロール）だけを使用します。
1番搾りだけを使用したワインは果実の風味が豊かになり、ピュアで透明感のある味わいが生まれます。
■長期瓶内熟成■
アルコール発酵を終えたワインは瓶に詰められ、酵母の死骸である澱と共に18～24ヶ月熟成されます。
この澱との接触期間が長いほど味わいに深みやコクが加わり、シャンパーニュの最低熟成期間である15ヶ月よりも長い期間が設けられています。
《飲む時の適正温度》
【５℃～１０℃】
よく冷やせば酸味が際立ちキレの良い飲み口が楽しめます。
少し温度を上げれば穏やかな印象になり、フルーティな風味の広がりが楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃と当たり年》
【飲み頃】
購入後１年以内
若々しいフレッシュな味わいが魅力で既に飲み頃のタイミングで売られていますから、購入後１年以内に飲む事をおすすめします。
適切に保存すれば２年程度は楽しめるでしょうが、熟成させすぎると風味は抜け、どこか枯れた印象の味わいになっていきます。
ですから買ったら早めに飲んだ方が良く、常温で長く放置されている可能性があるようなお店では、買わない方が良いでしょう。
当たり年やヴィンテージの概念はありません
複数年のブドウから造られたワインをブレンドして造られるため、そのような概念がありません。
《適正グラス》
【フルート型グラス】
空気に触れる面積が少ないため、温度が上がりにくいと同時に炭酸も抜けにくい形状に設計されています。
美しい泡立ちも見られますし、グラスの美しい外観によっても華やかさは引き立ちます。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
生カキをレモンと塩で
カマンベールフライ
など、比較的カジュアルでほどよいコクのある料理との相性が良いですが、爽やかな泡とキレのある酸は味わいをスッキリさせる効果もあるため、どのような料理にも無難に合わせられる適応力があります。
また、皮目をパリッと焼いた鶏肉や天ぷらなどのように【パリッ】【サクッ】とした食感には【シュワッ】としたスパークリングワインは相性が良いです。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
せっかくのフレンチだったので、もう少し上級の泡が飲みたかったかな。。。
【良い口コミ】
気軽な肉料理やチーズにピッタリ。1000円台としてはかなりアリなので何度も飲んでます♪
少しの甘味を感じるリンゴ感の強めな親しみやすいカバ。スッキリしていて料理にも合わせやすく美味しいですね！
このカバは本当にコスパ良いですね～～♪
青リンゴのようなフルーティーさに白い花のフローラルさも垣間見える香から、軽快で親しみやすい味わい。特筆するような深みはないけど、価格も考慮すれば日常消費用として大満足。
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的！！ ０％
美味しい ２７％
普通 ６０％
良くない ３％
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
口コミの量こそ少なめですが、爽やかで親しみやすい味わいで好評な印象です。
ほんのり甘みのある青リンゴ系のフレッシュでフルーティーさを、豊富な酸や少しの苦味がスッキリまとめる味わい。
深みこそ無いですが料理に寄り添う万能型といった傾向で、コスパの良さを褒める意見も少なくありませんでした。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
アルティガフステル ダミア カバ ブリュットは
【価格】
1400前後
【味】
生き生きとしたピュアな果実味は少しの甘味が感じられ、柔らかで豊富な泡とスッキリとした酸味が上品に味わいを引き締めており、軽快で爽やかな後口がある。
【飲み頃】
購入後１年以内
【口コミ】
口コミの量こそ少なめだが、爽やかで親しみやすい味わいで好評な傾向。
ほんのり甘みのある青リンゴ系のフレッシュでフルーティーさを、豊富な酸や少しの苦味がスッキリまとめる味わい。
深みこそ無いが料理に寄り添う万能型といった傾向で、コスパの良さを褒める意見も少なくない。
以上です。
日常を楽しくしてくれるようなピュアで軽快な味わいが魅力のカバでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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