シャンパーニュ クリュッグ グラン キュベ ブリュット

実践編

 

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シャンパーニュにおける最高生産者は?

もし全ての人にこの質問をしたなら、最も知名度の高いドンペリニョンを手掛けるモエ・エ・シャンドン社を挙げる方が多いでしょう。

しかし、シャンパーニュをこよなく愛する方限定で聞いたとすれば、この生産者が最も多く挙がるのでは?

類い稀な品質で他の生産者とは一線を画すクリュッグは、本物を見極める飲み手も魅了しており、間違いなくシャンパーニュを代表するトップ生産者筆頭と言えるでしょう。

 

さて、シャンパーニュを手掛ける生産者は数知れませんが、その中でも実際多くの日本の消費者の方々に飲まれ(口コミされ)、そして口コミ評価の高い銘柄はどれか。

そのような好奇心の元、私は信憑性の高い口コミが見られるVinicaを使って調べてみました。

その結果日本で購入可能で主要なおよそ100の生産者の中でも、特に高評価を獲得していると感じたのは25の生産者達

今回紹介するクリュッグ グラン キュベは、高額ワインであるにも関わらず非常に多くの方に口コミされており、優れた分析能力を持った熟練ワインラバーの皆様を魅了しているという事で、知名度も実力も含めて、やはり外す事の出来ない優れたシャンパーニュである事を確認できました。

特別な時間を楽しむ時、特別な感謝を込めて贈り物に、特別感溢れるクリュッグは選択肢に入れるべきシャンパーニュの最高峰と言えます。

それでは始めましょう。

《ワイン名》 シャンパーニュ クリュッグ

《価格》

【およそ20000~25000円

《ブドウ品種》
シャルドネ
ピノ・ノワール
ムニエ
《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>シャンパーニュ地方
《生産者》  クリュッグ

【ここで簡単にプロフィール

クリュッグは1843年ヨーゼフ・クリュッグ氏によって創業された歴史あるNM(ネゴシアン・マニピュラン)
※ネゴシアン=ブドウを仕入れて製造する業態だが、自社畑によるブドウもも約40%使用している

小規模ながら一切の妥協を許さないスタイルで、最高品質のみを追求し続けており、製造されるシャンパーニュは全てプレステージ・キュべ(各生産者が威信をかけて製造する最高級銘柄)。

世界中の評論家やワイン誌、そしてワインラバーに愛され続けるシャンパーニュのトップ生産者として君臨し続けている。

《味わいの特徴》

卓越された品質
熟成で現れる妖艶さ

このワインの特徴は、果実感やナッツにハチミツなど様々な要素が高次元で融合したバランスの良さにあり、若々しくも奥深い熟成感も感じさせる品質は、卓越したシャンパーニュの帝王の風格があります。
また、長期熟成を経る事でさらに成分は溶け合い円熟味は増し、魅惑的で妖艶な味わいは類い稀なシャンパーニュであることに気付かされます。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

ブレンドされる種類の多さ
様々な区画、3種のブドウ、そして熟成年数の違うワインをそれぞれ丁寧に醸造し、150~200種にも及ぶ原酒をブレンド(アッサンブラージュ)して造られます。
詳しくは下記の項目で解説しますが、様々な個性を持ったワインからは類い稀な複雑性や奥深さを持った品質が生まれます。

3種のブドウ
使用比率の高い方から、

ピノ・ノワール シャルドネ ムニエ
以上3種で構成されるシャンパーニュで、
ピノ・ノワールは厚みや骨格。
シャルドネ
は繊細さや上品さ。
ムニエは華やかさや優しさ。

以上のような特徴があり、それぞれの個性が溶け合った複雑でバランスの良い品質になります。

リザーヴワインの品質と割合
このシャンパーニュは複数ヴィンテージをブレンドして造られますが、取り置き(リザーヴ)のワインの使用比率は約40%と高い比率。
その熟成年数は長いもので15年、そして10以上のヴィンテージのワインがブレンドされ、若々しい果実感や美し酸を持ちつつ、円熟した熟成感も持ち併せた複雑な味わいになります。

長期瓶内熟成
ノンヴィンテージのシャンパーニュの瓶内熟成の規定は最低15ヶ月で、ヴィンテージシャンパーニュで36ヶ月ですが、このシャンパーニュ最低72ヶ月もの熟成期間を設けており、旨味や奥深さを生む澱との接触期間を長くしています。

 

【外観】
輝くレモンゴールド
熟成させるほど濃いゴールドそして琥珀色変化していきます。
キメ細かで豊かな泡立ち。

【香り】
柑橘類や洋ナシのフレッシュな果実香が感じられると同時に、ドライフルーツのような落ち着いた風味も感じられ、上品な蜜の甘やかさに、ナッツ類やトーストの芳ばしいニュアンスも広がりを見せます。
熟成するほど果実香は熟した果実やドライフルーツのニュアンスが強まり、バターやキャラメル、あるいはブリオッシュのような甘く芳ばしい妖艶さに包み込まれます。

【味わい】
キメ細かな泡はしなやかな口当たりで、洗練された凝縮感のある果実味がトーストやナッツの風味と共に広がります。
上質な美しい酸は味わいのバランスを整え、上品な蜜の甘味や熟成感など様々な風味を残した優雅な余韻へと導かれます。
熟成させるほど成分は溶け合い、円熟した果実感や黄色い花の芳香性に、カラメルのよう上質なな甘味を伴ったコクのある複雑性が増し、妖艶で魅惑的な品質へ成長していきます。

 

《飲む時の適正温度》

℃~14℃
よく冷やす事でその上質な酸味が際立ち、洗練された上品さや気品ある飲み口が楽しめます。
温度を上げるほど果実感や複雑で妖艶な風味が広がり、官能的な味わいになるでしょう。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃は購入時打栓から約30年
販売される時点で飲み頃ですから、買った時が飲み頃とも言えます。
ただし後で紹介する口コミからもわかるように、長期熟成させた方が奥深い風味や妖艶さが増し、感動的評価を与える方も多いので、そのような特徴も知っておくべきでしょう。

打栓した年数など、くわしい情報はボトル裏のIDを検索窓に入力(クリュッグ 111111など)すれば、そのボトルの情報を得られるページへ行けます。
【当たり年の概念はありません
複数ヴィンテージのワインをブレンドして造られるシャンパーニュであり、生産年毎の品質の差はほとんどありません。
当たり年(ヴィンテージ毎の品質の個性)を意識するのは、単一年のブドウから造られたヴィンテージシャンパーニュ(ミレジメ)の場合というわけです。

※ワインの飲み頃についての知識は、
第10回【品種・タイプ別 赤ワイン・白ワインの飲み頃】
でも確認できます。

《適正グラス》

【フルート型グラス】
空気に触れる面積も少ないため、温度も上がりにくいと同時に炭酸も抜けにくい形状に設計されています。

シャンパーニュの華やかさは泡立ちをの美しさや、グラスの美しい外観によってもさらに引き立ちます。

また、このクラスのシャンパーニュですと、ふくらみのあるブルゴーニュグラスに入れて、芳醇な芳香性を楽しむアプローチも良いですね。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


天ぷら各種をレモンと塩で


アワビバター

など、洗練された充実感やバランス感覚を持ったクリュッグ・グラン・キュベは、特に上質で適度な強さの味わいを持った料理との相性が良いですが、爽快な発泡性と美しい酸は口の中をスッキリさせる効果もあるため、強い味わいの料理にも適応する力があります。
また、揚げたての天ぷらなどのように【パリッ】【サクッ】とした食感の料理には【シュワツ】としたシャンパーニュは相性が良いですね。
とは言え、長期熟成を経た妖艶で奥深いクリュッグは、単体でしっかり向き合って楽しむというアプローチも楽しいでしょうね。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

「ノンヴィンテージの人気生産者をブラインド飲み比べ。結果一番美味しかったのがボランジェ、シャルル・エドシックも良いですね!!クリュッグも余韻の長さで違いを見せつけ美味しかったですけどね。値段は結構違うんですけどね・・。」


「安心して飲める素晴らしいシャンパーニュだが、今日のクリュッグは全体的に硬さがあったかな。デミボトル(ハーフサイズ)は一人飲みには重宝するが、品質のバラつきが難点かな。」

 

良い口コミ

「エロいぜ!!いや、失礼(笑)これはセクシーと言うべきか。30年熟成させた幻のようなクリュッグは深みのある琥珀を帯びたゴールド。同時に現行のクリュッグを飲んだが、芳醇な風味のエロさ、いや、セクシーさが全然違うんだ。これは貴重な体験だったね。」

 
「流石は王者の風格漂うクリュッグです。凝縮された深い味わいは濃いだけでなく上品で繊細でもある。ただしこの味わいは購入後最低1年は寝かせることで発揮されるものです。大切に保管して楽しみましょう。」

 
「安心、安定、信頼の美味しさ。ナッツ類にコーヒーや蜜にキノコ類など、多彩な香りを伴った芳醇な果実味を美しい酸が引き締める。リザーヴワインに由来する熟成感も感じられ、やっぱり素晴らしいクリュッグなのでした。」

 
「10年熟成を経た円熟した奥深さが素晴らしい。焼きたてのパンのような芳ばしさに、ブランデーや上質な蜂蜜にバターのコクも広がる。全く角の無い円やかさは抵抗なく流れ込むから、すぐに飲み干してしまったよ。(笑)」

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!   20%
美味しい    70%
普通      10%

良くない     0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

流石クリュッグといった印象ですが、思っていたほど感動的評価を与える方々が少ないかな?とも正直思ってしまい、その原因の一つには熟成期間の不足があると感じました。

と言うのも、比較的若い段階で飲んだ場合は素晴らしいものの突き抜けてはいないといった傾向が読み取れ、10年以上熟成させたものへの評価は非常に高く、感動されている方々も多数見受けられたからです。

近年のクリュッグではボトル裏面にIDが表示されており、検索でクリュッグの後にその数字を入力すると、どのような工程を経て、いつ完成したのかがわかるようになっていますから、それを参考に熟成の選択を持っておくのも良いと感じました。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

それでは最後に情報整理です。

 クリュッグ・グラン・キュベ

価格
およそ20000~25000円


様々な要素が高次元で融合したバランスがあり、若々しくも奥深い熟成感も感じさせる品質は、卓越したシャンパーニュの帝王の風格。長期熟成で円熟味が増し、魅惑的で妖艶な味わいに成長する。

飲み頃と当たり年
飲み頃は購入時~打栓から約30年
当たり年の概念は無い。


口コミ
安定感のある品質に高い満足感が中心だが、若い段階よりも長期熟成させた物の方が満足感は大きい。

という事でした。
シャンパーニュの帝王と呼ばれるクリュッグの味わいは想像できましたでしょうか。
帝王。
帝王!?
シャンパーニュを語る上で、北斗の拳を引き合いに出すのはやや気が引けるのですが、ドンペリニョンが王道の北斗神拳のラオウあるいはケンシロウであるならば、クリュッグは南斗聖拳のサウザーのような帝王の佇まいがあるのではないでしょうか。
と、昭和52年生まれの私は感じてしまいました。
言わなくても良かったのかもしれませんが、ごく少数の共感が得られればいいかな。
とも思いましたので。(苦笑)
帝王は決して、媚びぬ!引かぬ!省みぬ!ですからね。
あなたにとって善きワインとの出会いが多くなることをお祈りしております。

 

 

 

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