ジャコモ コンテルノ バローロ カッシーナ フランチャ

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古典派バローロの最高峰。

口コミ(vinica)を見る限り、数あるバローロの中でも品質の高さではルチアーノサンドローネのカンヌビ ボスキス(アリステ)と双璧をなす印象(個人的解釈)

ガヤのスぺルス。
ラスピネッタのカンペ。
ロベルトヴェエルツィオのチェレクイーオ。

以上の銘柄もバローロの最高峰を語る上では外せない印象ですが、最有力と感じた銘柄のひとつが今回紹介するジャコモ コンテルノのカッシーナ フランチャでした。

さらに格上で、コンテルノのトップキュベであるモンフォルティーノがバローロの頂点だとも感じましたが、口コミ量の少なさと10万を超える価格も考慮すると、同じ地区のブドウを使用しているカッシーナ フランチャへの満足度は目を見張るものがありました。

バローロの頂点を選ぶのでしたら、このワインを必ず候補に入れるべき

この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。

《ワイン名》ジャコモ コンテルノ バローロ カッシーナ フランチャ

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《価格》

4~5万円

《ブドウ品種》ネッビオーロ
《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   イタリア>ピエモンテ州
《生産者》  ジャコモ コンテルノ

プロフィール
ジャコモ コンテルノはバローロの最高峰と呼ばれる家族経営のワイナリー。

古典派としても知られる生産者で、開放式の大樽での醸造や大樽での熟成など伝統的な手法を続ける一方、コルクやグラスの開発など先進的技術もうまく組み合わせることで類い稀なバローロを生みだしています。

1900年頃が創業で、初代のジャコモ コンテルノ氏はランゲの地をバローロの名産地に変えたとも言われる人物。初めて瓶詰めのバローロを販売した生産者の一つとして注目を集めます。
1961年からは息子のジョヴァンニ氏が参画。トップキュベであるバローロ リゼルヴァ モンフォルティーノが高く評価され、「古典派バローロの最高峰」として世界的名声を確立。
1988年から2020年現在当主であるロベルト コンテルノ氏が参画。伝統手法と父の意志を引き継いだ妥協なき品質主義を守りつつ、さらなる品質向上に努めています。そんなジャコモコンテルノへの評価の一例は以下の通り。
・ワインアドヴォケイトで2000年以降4度100点満点を獲得。(モンフォルティーノ)
・ロバートパーカー氏が最高評価である5ッ星生産者に選出。

今回紹介しているカッシーナ フランチャは、トップキュベであるモンフォルテーノと同じ区画のブドウを使用。
ブドウのクオリティが良い年にだけ造られ、完璧と讃えられるワイン
です。
※ワイン名は2010年より、「カッシーナ フランチャ」から「フランチャ」に変更しています。

《味わいの特徴》

威厳と優美さを両立した
至高のバローロ

このワインの特徴は、凝縮された果実味や力強いタンニン。豊富で上質な酸味に複雑な風味が相まった威厳を感じさせる味わいにありますが、洗練された緻密さからは優美さも同時に感じられるところ。
また、長期熟成するほど成分は溶け合い滑らかさやエレガントさは増し、魅惑的な至高のバローロへと成長していきます。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

品種の個性
バローロに使用されるネッビオーロは、ピノノワールに近い透明感のある色調。そして強めの酸と収斂(しゅうれん)性のあるタンニンが特徴的で、適度な果実味と出汁の効いたような旨味が感じられます。
長期熟成で酸やタンニンはワインに溶け込むことでしなやかさが増し、タバコ、トリュフ、革製品など複雑な風味を伴った深い味わいが現れてきます。

最良の区画
バローロを生む地域の中でも最も評価の高いセッラルンガ ダルバの中でも、特に優れた区画のブドウを使用するワインです。
石灰質土壌は塩気を含んだミネラル分をワインに反映させ、ネッビオーロらしい厳格さや優美さを持ち合わせた類い稀なワインを生みます。

生産は良年のみ
フランチャを名乗るに相応しいブドウが得られた年だけ造られるワインです。

ヴィエイユ ヴィーニュ
若い樹と比較すると土地の成分を吸い上げる能力が高く、上質なブドウを実らせる古木(ヴィエイユ ヴィーニュ)。
フランチャに使用されるブドウの樹齢は45年以上の古木です。

オーストリアオーク
長期熟成に耐えられるように、樽熟成では最も酸素を通しにくいとされるオーストリアオークを使用しています。

【外観】
深みのあるガーネット

熟成するほど淡めのレンガ色に近づいていきます。

【香り】
ブラックベリーやプルーンなどの果実香。ドライフルーツやドライフラワーの乾いたニュアンスに、クローヴなどオリエンタルスパイス。樽に由来するタバコやコーヒーなどの香りの感じられ、それらの要素が一体となった複雑で優美な香りが溢れます。
熟成するほど果実香は円熟したニュアンス。土や革製品など熟成を感じさせる香りも広がりを見せます。

【味わい】
凝縮感ある果実味。力強いタンニンのキメは細かく、上質で豊富な酸や塩気を伴ったミネラル、複雑な風味と相まって品格ある味わいを表現。充実感に満ちた非常に長い余韻へと導かれます。
熟成するほどタンニンや酸はワインに溶け込みしなやかな飲み口。ドライフルーツのような円熟した果実味に深い旨味。革製品や土のニュアンスを伴った複雑な風味は風格と妖艶さを伴っており、至福の余韻が長く続きます。

 

《飲む時の適正温度》

14℃18℃
少し冷やし気味にすれば酸やタンニンが際立ち引き締まった印象。
温度を上げるほど酸やタンニンは穏やかな印象になり、甘味や複雑な風味の広がりを楽しめるでしょう。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から5~50年
※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
基本的にブドウのクオリティが高かった年にしか造られないワインですが、
参考までにピエモンテ州のヴィンテージチャートも載せておきます。
良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅いが長期熟成に向く。
難しい年ほど成分はやや希薄になり、早く飲み頃に達するが長期熟成には向かない傾向があります。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1990年 
1991年 2
1992年 2
1993年 3
1994年 2
1995年 3
1996年 
1997年 4
1998年 4
1999年 4
2000年 5
2001年 5
2002年 2
2003年 
2004年 5
2005年 4
2006年 4
2007年 
2008年 4
2009年 3
2010年 5 カッシーナ・フランチャ [2010]
2011年 4
2012年 4
2013年 4
2014年 3
2015年 3
2016年 5
2017年 3

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《適正グラス》

【バルーン型ブルゴーニュグラス】
複雑で豊かな香りと、奥深い味わいを持ったワインです。
香りが取りやすく、甘味を感じやすい形状に設計された、ふくらみのあるバルーン型ブルゴーニュグラスを選ぶと良いでしょう。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


和牛のヒレステーキ


マガモ鍋

滋味深い味わいを持った特別なバローロで、料理とワインが互いを高め合う至高のマリアージュが楽しめるでしょう。
合わせる料理も上質で深いコクを持ったものが適切で、ワインの複雑な風味は野性味のあるジビエ料理ともマッチします。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

熟成ピークに達する前に私の命が尽きるだろう。。。11年熟成の06は朝一に抜栓したらしいが、香りが閉じ気味。本領発揮を味わってみたい。。。

良い口コミ

さすがコンテルノ。8年熟成の09は納得の素晴らしさ!!難しいことはわからないけどと、とにかく美味しかったです♪


美しい熟成とはかくあるべきか。20年熟成の99はチェリーやストロベリーに、タバコや革製品の香りが混在。まだまだ生命力あふれる果実味と、ワインに見事に溶け込んだ酸とタンニンが素晴らしく調和。王も時を経て名君となったのだ。


いくつかのヴィンテージを何度もいただいていますが、やはりバローロの頂点の一つに相応しい類い稀な味わいです。13年熟成の07は濃い目のルビー色。ベリー系果実にプルーンな果実香に、バラ、オリエンタルスパイス、タールといった滋味深いバローロらしい香り。味わいも非常に濃厚で、凝縮感のある果実味や黒糖のような甘やかさがあり、複雑な風味と共に広がりをみせます。タンニンは強めで存在感がありますが、美しい酸と共に果実味と調和しており、非常に長い余韻に包まれる。一口含むごとに唸ってしまうほどの素晴らしさがあります。 


若すぎるからどうかと思いましたが、いい意味で裏切られた。5年熟成の2015はハーブが感じられる上品な香りから、スッと舌の上を流れるような心地よい飲み口。それでいて果実味はしっかりしており、塩味を伴ったミネラル旨味。引き締める酸がまとめます。現時点でも大変に美味しいワインですが、さらなる成長に期待が膨らみます。

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!    23%
美味しい     54%
普通       23%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

記事冒頭で申し上げた通り、ルチアーノサンドローネのカンヌビ ボスキス(アリステ)と並んで味わいのレベルが最も高いと感じさせる口コミが多い銘柄でした。

ヴィンテージにもよりますが、若い場合はポテンシャルは感じるがまだ閉じ気味と感じる方と、若くても素晴らしいと感じる方が同じくらい。
約15年以上の長期熟成物に対するたくさんの感動的評価は目を見張るものがありました。

ワイン界での評価もさることながら、実際飲まれた方々を魅了していることがよくわかり、名実共にバローロの頂点に相応しいワインだと感じる結果となりました。

 

まとめ

それでは最後に情報整理です。

ジャコモ コンテルノ バローロ カッシーナ フランチャ

価格
4~5万円


凝縮された果実味や力強いタンニン。豊富で上質な酸味に複雑な風味が相まった威厳を感じさせる味わいで、洗練された緻密さからは優美さも同時に感じられる。
また、長期熟成するほど成分は溶け合い滑らかさやエレガントさは増し、魅惑的な至高のバローロへと成長していく。


飲み頃と当たり年
・飲み頃
ブドウ収穫年から5~50年
※一般的傾向や口コミから推測

・当たり年
基本的にブドウのクオリティが高かった年にしか造られないワイン
が、参考までにピエモンテ州のヴィンテージチャートは以下の通り。
良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅いが長期熟成に向く。
難しい年ほど成分はやや希薄になり、早く飲み頃に達するが長期熟成には向かない傾向。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1990年 
1991年 2
1992年 2
1993年 3
1994年 2
1995年 3
1996年 
1997年 4
1998年 4
1999年 4
2000年 5
2001年 5
2002年 2
2003年 
2004年 5
2005年 4
2006年 4
2007年 
2008年 4
2009年 3
2010年 5
2011年 4
2012年 4
2013年 4
2014年 3
2015年 3
2016年 5
2017年 3

口コミ
ヴィンテージにもよるが、若い場合はポテンシャルは感じるがまだ閉じ気味と感じる方と、若くても素晴らしいと感じる方が同じくらい。

約15年以上の長期熟成物に対するたくさんの感動的評価は目を見張るものがある。
ワイン界での評価もさることながら、実際飲まれた方々を魅了していることがよくわかり、名実共にバローロの頂点に相応しいワインだと感じた。

以上です。

類い稀なバローロの味わいのイメージは広がりましたでしょうか。
最高のバローロを選ぶのであれば、15年以上の熟成を経たフランチャを候補に入れるべきですね。
あなたのワイン選びの一助になれれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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