黒ブドウも今回でいよいよ最終回。まずは行きましょう!!
【モスカート・ディ・スカンツォ】 希少な甘口
《産地》
ロンバルディア州(イタリア)
《特徴》
ロンバルディア州のDOCG【モスカート・ディ・スカンツォ】に使用される品種です。(品種名がそのままDOCG名なんですね)
ブドウを陰干してから造られる甘い赤ワインで、約31ヘクタールの栽培面積はイタリアで最も狭い区画のDOCGで生産量は少なく希少なワインです。
深いルビーレッドで、イチゴやチェリーなどの凝縮された果実味にスパイスのニュアンスも加わり、酸味もほどよく苦味も少々感じられ官能的な長い余韻が続く上質な甘口ワインです。
【モンテプルチアーノ】 濃いめの並質から上質まで
《産地》
アブルッツォ州(イタリア)など
《特徴》
アブルッツォ州で多く栽培され、DOC【モンテプルチアーノダブルッツォ】などが有名です。
濃く深い色合いで果実味豊かで酸もタンニンも程よくあります。
安価でカジュアルなものは雑味が豊か(笑)な場合もある個人的印象ですが、造り手によっては雑味なくクオリティの高いコクのあるワインもあります。
例えばマシャレリが造るマリーナチベティックというシリーズのモンテプルチアーノダブルッツォはこの品種の良さが表現された濃厚で旨味たっぷりの素晴らしいワインだと思います。
【マリーナ ツヴェティッチ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ】
ぜひ試していただきたい一本です。
【モンデュ―ス】 濃いめでしっかり
《産地》
サヴォワ地方(フランス)
《特徴》
サヴォワ地方の土着品種です。
シラーの近縁という事でスパイシーさがあり、果実味豊かで酸味はほどよくタンニンが強いため、10年以上の熟成能力を持つワインも生みます。
【ラグレイン】 濃厚でチャーミングな果実味
《産地》
トレンティーノ・アルト・アディジェ州(イタリア)
《特徴》
イチゴなどの赤系果実の強い果実味があり、渋味は穏やかでフルーティな味わいです。熟成に向くものは少なく、濃いボージョレといったイメージですかね。
【ラボーゾ】 攻撃的!!
《産地》
ヴェネト州(イタリア)
《特徴》
ヴェネト州で栽培され荒々しさが魅力的な品種です。
色は濃く酸味は強め、タンニンは攻撃的と表現されるほど強いです。
そんなにも攻撃的と言われると攻撃されたくなってしまいますね(笑)
【ランブルスコ】 フルーティな早飲み
《産地》
エミリアロマーニャ州(イタリア)
《特徴》
フルーティで渋味の少ないカジュアルな赤またはロゼのスパークリングワインを生み出しています。
DOC【ランブルスコ・ディ・ソルバーラ】で気軽に楽しめます。
【ルケ】 芯のあるエレガントさ
《産地》
ピエモンテ州(イタリア)
《特徴》
バラの花のような豊かな香りで、豊かな果実味はしなやかな飲み口で細やかなタンニンも感じられるバランスの良い味わいは、ブルゴーニュのピノノワールやバローロを生むネッビオーロを連想させる味わいです。
ピエモンテ州のDOCG【ルケ・ディ・カスタニョーレ・モンフェッラート】でお試し下さい。
【レフォスコ・ダル・べドゥンコロ・ロッソ】 濃厚でジューシー
《産地》
フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州(イタリア)
《特徴》
一番長い名前かと思われます。フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州(こっちも長い!)を代表する固有品種です。
土を感じさせるワイルドな香りを持ち、果実味は豊かで酸味もしっかりあります。
タンニンも豊富なのですがそれを包み込むような果実味があります。
【ローズハニー】 謎!!
《産地》
中国
《特徴》
中国雲南省で栽培され、その名の通りバラの香りを持つようですが、情報がほとんど無く謎の多い品種です。
【ロッセーゼ】 エレガントでバランス良い
《産地》
リグーリア州(イタリア)
《特徴》
ルビーレッドの色合いで、バラやミントと赤系果実のエレガントな香りを持ち、生き生きとしたイチゴのような赤い果実の味わいを持ち、ほどよい酸味を持った口当たりの良いバランスに優れたワインを生んでいます。
【ロンディネッラ】 果実の風味を与えるブレンド用
《産地》
北イタリア
《特徴》
ほとんどがブレンド用に使用される品種で、花の香りとほどよい酸を持ち果実のボリューム感をワインにもたらします。
以上です。
いかがでしたか?
モンテプルチアーノのところで登場した【雑味が豊か】という言い回しはなかなか使えそうですね(笑)
酸化が進み過ぎたワインに出会ったりした時などに使ってみてはいかがでしょうか。一瞬褒めているみたいです(笑)
とにかくワインは楽しむためのものですから、どんなワインに出会っても楽しんでしまえる人間性の持ち主はきっと人生も豊かなんでしょうね。
以上黒ブドウ【全101種】でした。
白ブドウ【全99種】でしたから【計200種】ピッタリでした!!
別に調整したわけではありませんよ!!(笑)
まだ未知の品種は多くありますが、これだけの品種を知ったとしたらかなりのレベルに達していると言えます。
さらにすべての品種を飲み、そして特徴を理解すればそれはもう尊敬に値します。
しかし不可能ではありませんから、一歩づつ近づいていずれそうなれるように進み続けられれば幸せですね。
そうです、楽しいワインを追求できるのですからそれはもう喜びでしかありませんね!!
あなたのワインのある人生の一助になれればそれは私の喜びでもあります。
どうぞこれからもよろしくお願い致します。
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