安くてそこそこ美味しいと好評のアウスレーゼ。
1000円以下で購入できるアウスレーゼは稀で、口コミからも価格以上の満足感を与えている印象を持ちました。
辛口ワインが圧倒的に人気の昨今ですが、ピリ辛料理に合わせたり食後のワインとして知っておくと、選択肢の幅を広げてくれそうです。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》ペーター メルテス トラディション アウスレーゼ
《価格》
【800~1000】
《ブドウ品種》
・ケルナー
・ミュラー トゥルガウ
・シルヴァネル
《ボディ》 ライト~ミディアムボディ
《甘辛》 甘口
《産地》 ドイツ>ラインヘッセン
《生産者》 ペーター メルテス
ペーター メルテスは家族経営の大規模ワイナリーで、世界一のドイツワイン供給元として知られています。
1924年にドイツのモーゼルにペーター メルテス氏によって設立され、ドイツ各地のワインや世界各地のワインも生産しています。 今回紹介しているトラディション アウスレーゼは、ドイツのラインヘッセンのブドウを使用して造られた甘口ワイン。
熟したブドウを房選りして造られるアウスレーゼとしては破格で、サクラアワード2017では2015ヴィンテージがダブルゴールドを受賞する実績もあり、日本の一般消費者からも支持を集めています。
《味わいの特徴》
ハイコスパ・アウスレーゼ
甘やかで軽快な飲み口
【外観】
輝きのある濃いめのイエロー
【香り】
白桃、ラフランス、杏子などのフルーティーさに柑橘系の爽やかさ。そして、蜂蜜の甘やかなニュアンスも加わった豊潤な香り広がります。
【味わい】
フルーティーで優しい甘味とコクが感じられ、適度な酸味が味わいに軽快さをもたらしています。
それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■ステンレスタンクで発酵・熟成■
発酵も熟成もステンレスタンクを使用しており、当然樽の風味は付きません。
密閉性が高く酸化防止効果があり余計な香りも付かないため、ブドウのピュアな果実感がストレートに反映されるのがステンレスタンクの特徴。
また、樽と違って買い替えるなどのコストも掛からず、価格が抑えられるのもステンレスタンクの特徴です。
■低温発酵■
アルコール発酵の温度を低くすることで、フレッシュ&フルーティで軽快な飲み口のワインを生んでいます。
※反対に20度以上の高めの発酵温度にすると、肉厚でふくよかなワインが生まれます。
■アウスレーゼ■
収穫時のブドウの糖度が高いほど格上と考えるのがドイツ独特のもので【6段階】に階層化されています。
※糖度の数値はエクスレ度というもので表されています。
ここで紹介しているワインは4番目のアウスレーゼで、温暖な気候で熟した糖度の高いブドウを選別して造られています。
《飲む時の適正温度》
【5℃~10℃】
よく冷やせば酸味が際立ちキレの良い飲み口が楽しめます。
少し温度を上げれば穏やかな印象になり、優しい甘味やフルーティな風味の広がりが楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
ブドウ収穫年から2~7年
※一般的傾向や口コミから推測
《適正グラス》
【小ぶりor中庸で膨らみのあるグラス】
温度が上がりにくい小ぶりのグラスで飲めば、軽快で上品な味わいが楽しめます。
温度が上がりやすく香りも取りやすい膨らみのあるグラスで飲めば、広がりある味わいが楽しめます。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
クアトロフォルマッジ
ピリ辛餃子
など、チーズやバターを使用したコクが強めの料理との相性が良いでしょう。
また辛味の効いたエスニック料理や中華料理に合わせても、優しい甘味が中和させる効果も期待できます。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
このワインに対する具体的ネガティブコメントはありませんでした。
【良い口コミ】
デザートワインとしても良いし、ピリ辛料理と合わせても良さそう。甘いけどしつこくもないから、スイスイ飲める感じで、アウスレーゼとしてはかなりの安さも魅力と言えますね。
濃いめの甘口で白桃や蜜のニュアンスがハッキリと広がる。クドさのない味わいで、寒い季節に濃いめの料理に合わせても良さそう。
房選りのアウスレーゼでこの価格帯は驚き。ピーチの香りから優しい甘味とコクが広がる味わいで、値段を考えれば十分に幸せです~~♪♪
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 3%
美味しい 30%
普通 67%
良くない 0%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
口コミの量こそ少ない銘柄ですが、安くてそこそこ美味しいので満足というニュアンスのコメントが多い傾向です。
上級アウスレーゼのような深さやコクはありませんが、優しい甘味を適度な酸がまとめる軽快な飲み口で楽しまれている印象。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
ペーター メルテス トラディション アウスレーゼ ラインヘッセンは
【価格】
800~1000
【味】
白桃、ラフランス、杏子などのフルーティーさに柑橘系の爽やかさ。そして、蜂蜜の甘やかなニュアンスも加わった豊潤な香り。フルーティーで優しい甘味とコクが感じられ、適度な酸味が味わいに軽快さをもたらしている。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から2~7年
※一般的傾向や口コミから推測
【口コミ】
口コミの量こそ少ないが、安くて満足というニュアンスのコメントが多い傾向。
上級アウスレーゼのような深さやコクは無いが、優しい甘味を適度な酸がまとめる軽快な飲み口で楽しまれている。
以上です。
あなたのワイン選びの一助になれれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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