バンジャマン・ルルー オークセイ・デュレス ブラン

おすすめ【白】ワイン

 

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今回は若き新鋭の生み出す人気ワインです。

ボルドー格付け第2級の筆頭シャトー コス・デストゥルネルなど世界中で醸造を学び、1999年~2013年にはポマールの有力生産者コント・アルマンの醸造責任者としても実績を経ている生産者。

一旦そのような実績は無視して、オーセイ・デュレスで多くの消費者の方々に飲まれ(口コミされ)、そして高い評価を獲得しているワインはどれだろうという客観的視点から調べてみた結果、バンジャマン・ルルーの村名白ワインは多くの方の高評価を得ており、紹介すべきワインだと感じました。

2007年がファーストヴィンテージで、ボーヌに本拠地を置く歴史の浅い生産者ではありますが、これからの成長にも期待できる優良生産者と言えるでしょう。

《ワイン名》 バンジャマン・ルルー オークセイ・デュレス ブラン

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《価格》

7425円
※2020年現在、私の調べる限り販売店は一ヶ所でした。

《ブドウ品種》シャルドネ
《ボディ》  ミディアムボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>ブルゴーニュ>オークセイ・デュレス
《生産者》  バンジャマン・ルルー

《特徴》

ムルソーを思わせるボリューム感
洗練された繊細なエレガンス

このワインの特徴は、ボリューム感のある果実味でありながら、透明感のあるピュアな味わいで繊細さも兼ね備え、凛としたミネラルや美しい酸味などの要素がバランス良く感じられる点にあります。

そのような品質になる理由を挙げましょう。

自然派農法のブドウを仕入れる
バンジャマン・ルルーはブドウ畑を所有せず、ブドウを仕入れて醸造するネゴシアンスタイルです。

ワインや果汁を仕入れるスタイルではなく、栽培農家との密な関係を築き自分の理想のブドウを購入し醸造するスタイルは、限りなくドメーヌ(栽培から醸造までを一貫して行うスタイル)に近いネゴシアンであり、近年このスタイルはマイクロネゴシアン(ミクロネゴス)と呼ばれ、高い品質を誇っています。

バンジャマン・ルルーの理想とする品質は、テロワール(ブドウを取り巻く自然環境)を反映したピュアなスタイルである事。

このオーセイ・デュレスにおいてはムルソーに近い事もあり、ボリューム感がありかつ洗練されたエレガンスも持ち合わせたピュアなワインが生まれるわけです。

そのような品質を生むブドウを得るために、農薬や化学肥料を極力使用しないリュット・レゾネ、あるいは全く使用しないビオロジック農法を実践している農家のブドウを選び、そして天体の動きまで考慮し農作業を行うビオディナミ農法によるブドウも少量利用しています。

そのような自然派農法では、微生物の働きなどにより健全で成分豊かな土壌が育まれ、その成分を吸い上げたピュアで成分の充実した上質なブドウが育ちます。

ビオワインの知識

 

【外観】
輝くレモンゴールド
熟成が進むほど濃いゴールドに変化していきます

【香り】
レモンやグレープフルーツなどの柑橘類の爽やかさに、ラフランスやアンズのようなフルーティーな香りに加え白い花の上品な香りも広がり、ほんのり蜜の甘やかさや樽のニュアンスも心地よく感じられます。

熟成するほど果実香は円熟を感じさせる熟した果実や、樽に由来するバターのような落ち着きある香りが膨らみ、甘やかな蜜のニュアンスも強まります。

【味わい】
洗練された果実味はボリューム感がありつつピュアな透明感があり、ほどよく美しい酸は味わいをまとめます。

凛としたミネラルはしなやかに骨格を形成し、上品な蜜の甘味を伴った旨味がじんわりと広がった後、長い余韻があります。
熟成が進むほど果実味は落ち着いた印象の円熟味が感じられ、酸やミネラル分が溶け合い融合することでしなやかさと旨味が増し、上品な甘味を伴ったエレガントな余韻が長く続きます。

《飲む時の適正温度》

8℃14℃
冷やし気味にすれば酸味が際立ちエレガントさが増します。

温度を上げるほどふくよかで複雑な風味の広がりを楽しめるでしょう。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

飲み頃はブドウ収穫年から
【およそ2年~20年
一般的傾向や飲んだ方の評価傾向から推測すると、これくらいではないかという個人的見解です。


良いヴィンテージのワインほど、飲み頃になるのが遅く長期熟成にも向き、

難しいヴィンテージほど、比較的早くから楽しめ飲み頃の期間は短くなる傾向です。

ヴィンテージによって飲み頃にも差がありますから、ヴィンテージチャートも載せておきます。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

2007年 4ファーストヴィンテージ
2008年 
2009年 
2010年 5
2011年 4
2012年 
2013年 4
2014年 
2015年 3
2016年 4
2017年 5

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《適正グラス》

【ふくらみのあるシャルドネグラス】
少し温度を上げることで広がる風味を楽しめますから、香りが取りやすく温度も少しずつ上がるように設計された、ふくらみのあるグラスを選ぶことをおすすめします。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


バーニャカウダー


白身魚のソテーをバタークリームソースで

など、ほどよい強さのコクや味わいを持った料理などと合わせることで、洗練されたボリューム感のある甘味やコクの広がりある上質なマリアージュを楽しめるでしょう。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

 


《こんな場合におすすめ》

上質なブルゴーニュシャルドネですから、ちょっとした手土産に贈り物や美味しい料理と合わせる白ワインとしても幅広く適応するバランスの良いワインです。

ムルソーのワインが好みの方などに、ムルソーのニュアンスも感じさせるオーセイ・デュレスは、絶妙に知的好奇心を擽る選択ともなり得るのではないでしょうか。

 

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

「まろやかかつ透明感があり切れ味の良い余韻もいいね。3年目の2011はとても良かったのでいつでも飲めるようにしておこうと思ったら、まあまあ高かったからやめとこう。」


「透明感があり美味しいワインだと思うけど、酸がやや尖っており甘味が弱く感じるかな。果実感がもっとあっても良いのでは?5年目2012。」

良い口コミ

「7年熟成の2011と6年熟成の2012を同時に飲み比べ。結論は2011の方が好きかな。2012は熟した果実のニュアンスが強めで酸は穏やかで、やわらかな味わい。一方2011は青リンゴのようなフルーティーさで酸も豊か、凛と引き締め感じだね。ヴィンテージの違いを感じる楽しい時間を過ごせたよ。」


「6年熟成2012。ラフランスに黄桃などの甘やかな香りにバターのニュアンス。まるでムルソーのようなまろやかさがあり味わい深い。うっとりしてしまいますね。」


「非常消費用のワインには無い複雑性と余韻の長さ。3年熟成の2014です。」


「4年熟成の2011は甘やかな南国フルーツのような芳醇な香りで、味わいにはほろ苦さがアクセントになっている。爽やかさとジューシーさが融合しており、温度が上がるほどに湧き上がる麦チョコのような芳ばしさも素晴らしい。」

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると

感動的!!     3%
美味しい     66%
普通       31%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

ムルソーの隣の産地という事で、ボディのある果実感に樽に由来するバターや蜜のニュアンスはムルソーを連想させるような品質傾向で、感動レベルの評価をされる方は極少数ですが、具体的に品質自体を悪く評価する方もいなく、大半の方がその洗練度の高いボディのある品質に好感を持った傾向が強いと感じました。

 

以上です。

オーセイ・デュレスのワインはこちらから探しに行かないと、なかなか出会う事も少ないワインではないでしょうか。

シャブリにムルソーやモンラッシェでは有名過ぎて面白くなく、広域ブルゴーニュでは品質が浅くて物足りない。

そんな時は、ややマニアック感が漂いつつ上質なオーセイ・デュレスという選択は、どんな感じだろうというワクワクも加わり楽しめそうです。

産地の個性をバランス良く表現するバンジャマン・ルルーの優れた品質は、オーセイ・デュレスとはこうだという指標になる事でしょう。

あなたにとって善きワインとの出会いが多くなる事をお祈りしております。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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