★ジュラ・サヴォワの先生★
好きな言葉【三顧の礼】
「今日は僕が先生だよ🎵」
先生!先生!
近い近い!近すぎてちょっときもち・・・いや、ちょっと離れましょ。
「これくらい?」
そうですね。
いいですよ~。
この先生はローヌとコルシカの回で突然出現し、的確なアドバイスをして下さいました。
その実力を認め先生として採用させていただきました。
というわけで今回が先生としては初登場です。
【三顧の礼】なるほどです(笑)
そして、気合が入りすぎて前に出すぎてしまうというとてもかわいい部分も持った先生なんですね。
さて、小規模な産地でありながら個性的な品種を使用し、個性的なワインを生みだすジュラ・サヴォワ地方です。
あまり見かける事は少ないですが、存在感のある地方と言えます。
それでは【ジュラ地方】【サヴォワ地方】を分けて解説します。
1、ジュラ地方の 基本データ
まずは場所(サヴォワ地方もジュラとほぼ同じ辺りです)
【ワイン生産量】
・約6万ヘクトリットル
※ボルドーの100分の1程度。
【ブドウ栽培面積】
・約2000ヘクタール
※ボルドーの50分の1程度。
【主要品種白ブドウ】
・サヴァニャン
厚みのあるワインを生みます。
「サバニャンは《ナチュレ》とも呼ばれるよ」
・シャルドネ
ご存知ですね!
「実はムロン・ダルボワという別名もあるんだよ。試験の人は知ってね。」
【主要品種黒ブドウ】
・プールサール
淡く繊細なワインを生みます。
・トゥルソー
タンニンが強く熟成向けです。
・ピノノワール
説明不要ですね!エレガントです。
2、ジュラ地方の ワインの特徴
・サヴァニャンやプールサールなどの固有品種などから、赤・ロゼ・白・スパークリングといった様々なスタイルのワインを造っています。
・【ヴァンジョーヌ】と【ヴァン・ド・パイユ】はこの地方特有のワインで、個性的な味わいもあり有名です。
3、ジュラ地方の 主要AOC
【アルボワ】
【レトワール】
【コート・ド・ジュラ】
・これらのAOCでは、赤、ロゼ、白、ヴァンジョーヌ、ヴァン・ド・パイユが造られます。
【クレマン・ド・ジュラ】
・スパークリングのロゼ・白を造ります。
・《トラディショナル方式》で造られるお手頃価格のスパークリングワインです。
【マクヴァン・デュ・ジュラ】
VDLの赤・ロゼ・白を造ります。
「VDL?だよね。【ヴァン・ド・リキュール】っていってねぇ。そうそう前にVDNってあったの覚えてる?
ワインの発酵【途中】でアルコール度数の高いブランデーなどを添加して、アルコールを強化した【酒精強化ワイン】の事。
発酵途中にアルコールを添加するとアルコール発酵は止まってしまうよ、だからブドウの糖分が全部アルコールに変わる前に発酵が止まってしまうからさ、甘味を残したワインになるのがVDN(ヴァン・ドゥー・ナチュレル)ってわけさ。
それに対してVDLはね、アルコール発酵が起こる【前】にブランデーなどのアルコールを添加するのさぁ。だから要するにブドウジュースにアルコールを添加した甘味のあるお酒なんだよ。発酵もしてないのにワインに分類されるちょっと変わった酒精強化ワインなんだね。
VDNは【途中】。VDLは【前】と覚えておくといいよ。
今日はたくさん話せてしあわせだなぁ🎵」
4、ジュラ地方の
代表的ワイン2つ
【1、ヴァンジョーヌ】
・通常ワインを樽で熟成させる過程では、樽いっぱいにワインを入れ、空気に触れないようにするものですが、このヴァンジョーヌはあえていっぱいにはせず空気に触れさせます。
そうするとワインの表面には《酸膜酵母》という膜が形成されますその膜に長期間触れさせることで独特の風味を付けたジュラ特有のワインです。
「なんと最低6年間この酸膜酵母と共に熟成させなければいけないんだよ。味はねぇ、シェリーに似てるよ。それから紹興酒にも似ているんだなぁ。」
・上質なサヴァニャンから造られます。
・《黄ワイン》とも呼ばれるほど黄色いニュアンスの強い色合いです。
・ヴァンジョーヌで一番有名で品質の高いAOCは《シャトー・シャロン》です。
【2、ヴァン・ド・パイユ】
・こちらもジュラ独特のワインです。収穫後のブドウを乾燥させ糖度を高めたブドウを使って造る甘口ワインです。
「ヴァンはワイン。パイユは藁(わら)の事だよ。収穫後のブドウを藁の上で乾燥させるからなんだね。近年では藁を使わずに乾燥させることも多いけどね。」
5、サヴォワ地方の 基本データ
【ワイン生産量】
・約12万ヘクトリットル
※ジュラの倍くらい。
【ブドウ栽培面積】
・約2000ヘクタール
※ジュラと同じくらい。
【主要品種白ブドウ】
・シャスラ
繊細で上品な味わいです。
・アルテス
《ルーセット》とも呼ばれ、花の香りを持ち爽やかで豊かな味わいです。
・ジャケール
マイナーですね!淡い色調で白い花のニュアンスを持ちます。
【主要品種黒ブドウ】
・モンデュ―ス
タンニン豊かでスパイシー、果実味も強く10年以上の熟成能力を持ちます。
「こういったそこにしか無い品種は興味深いよね~。」
・ガメイ
ボージョレのようにフルーティな印象です。
・ピノノワール
エレガント系ですね。
6、サヴォワ地方の ワインの特徴
・赤・ロゼ・白・スパークリングなど様々なタイプのワインが造られ、単一の場合もブレンドの場合もありいろいろです。
以上です。
「あれ?もう終わり?」
あ!もっと話したかったですか!?
でもサヴォワ地方はこれくらいでいいかと・・。
「試験の人はAOCについてもざっと見ておくといいよぉ~」
そうですね!!
■まとめ■
・ジュラ・サヴォワ地方では少量生産ながら個性的なワインを造り存在感がある。
・ジュラの【ヴァンジョーヌ】【ヴァン・ド・パイユ】は特に有名。
いかがでしたか?
変わったワインそして品種を生む産地でしたね。
ヴァンジョーヌは紹興酒にも似ているので中華との相性もいいですね!!
プールサール、トゥルソー、ジャケール、モンデュ―スなどほぼほぼ出会わない品種も続出でした!!ぜひ未経験の味わいを楽しんでいただきたいと思います。
「🎵🎵🎵」
ほらほら!!また近くなってますよ!!
近すぎてきもち・・いや少し下がりましょう。
「気持ち悪いって言った?」
いや・・気持ちが伝わりすぎるかと・・・。
「🎵」
いや~かわいい先生ですね。
私がちょっと口を滑らせかけましたが機嫌はよろしいようです。
先生!!これからもよろしくお願いしますね🎵
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