「どうせ死んじゃうんだからさ、死なんて恐れちゃいけないよ。そんな事より、ちゃんと生きない事を恐れなさい。」
おお!なんて深いお言葉。
先生いつもありがとうございます。恐れたところで何ともならない事で悩んでもしかたありませんもんね。
はい、ちゃんと生きます。ワインの楽しさを世に伝えます。これからもお願いします・・・。
ご清聴ありがとうございました(笑)
さて、今回はボルドーで最も有名なメドック地区を学びましょう。
1、メドック地区の ワインの特徴
- 上流ほどカベルネソーヴィニヨン主体のしっかりとした味わい。
- 下流ほどメルロー主体のやさしい味わい。
になりやすい傾向にあります。
メドックにはガロンヌ川から小石や砂利、
ドルドーニュ川から粘土質の土が流れてきます。
そしてジロンド川で混じりどちらも含んだ土壌になりますが、
海に近い下流ほど粘土質が強く、
上流へ行くほど砂利質の土壌が強くなります。
ワインはメルローとカベルネソーヴィニヨンを主体に造られますが、
メルローは粘土質に適し、
カベルネソーヴィニヨンは砂利質に適する特徴があるというわけです。
2、メドック地区 主要AOCとその特徴
メドックには8つの主要AOCがあります。
2つの【地区名AOC】
6つの【村名AOC】
です。
※これらのAOCではすべて赤ワインのみが造られます。
【2つの地区名AOC】
1、上流側のオーメドック
2、下流側のメドック
です。
【6つの村名AOC】
はオーメドックの中にある多くある村の中でも、特に良質なワインを造る村だけが名乗ることを許され、6つの村が村名AOCを名乗ることができます。
上流から順に
1、マルゴー
2、ムーリス
3、リストラック
4、サンジュリアン
5、ポイヤック
6、サンテステフ
です。
それではその特徴です。
【2つの地区名AOC】
1、■オーメドック■
カベルネソーヴィニヨンの比率が高く、しっかりとした味わいの傾向です。
2、■メドック■
メルロー主体のやさしい味わいが多いです。
【オーメドックの中の6つの村名AOC】
※傾向です
1、■マルゴー■
繊細でふくよか、エレガントなワインを生みます。
2、■ムーリス■
やわらかなタンニンで丸みのある味わい。
3、■リストラック■
しっかりとした肉付きの良い味わいです。
4、■サンジュリアン■
なめらかなタンニンで長期熟成にも向くワインを生みます。
5、■ポイヤック■
タンニンが強く、濃密で長期熟成タイプのワインを造ります。
6、■サンテステフ■
風味豊かで密度の濃い味わいです。
3、メドック地区 ワイン(シャトー)の格付け
【メドックの格付け】
1855年のパリ万博の時に、ワイン(シャトー)を格付けしたもので、
61銘柄が選ばれました。
この61銘柄は【クリュクラッセ】と呼ばれ、さらにその中で第1級~第5級まで格付けが階層化されました。
※1973年にシャトー・ムートン・ロートシルトが2級から1級に昇格した以外の変動はありません。
・第1級 プルミエグランクリュ
5シャトー
・第2級 ドゥジェムグランクリュ
14シャトー
・第3級 トロワジェムグランクリュ
14シャトー
・第4級 カトリエムグランクリュ
10シャトー
・第5級 サンキエムグランクリュ
18シャトー
【メドックの格付け以下の格付け】
メドックでは上記のクリュクラッセの下にさらに格付けがあります。
格上から順に
1、クリュブルジョワエクセプショネル 9シャトー
2、クリュブルジョワシュペリウール 87シャトー
3、クリュブルジョワ 151シャトー
そしてさらに、格上格下の概念ではありませんが、5ヘクタールに満たない小規模生産者に対しても、秀逸なワインを造る場合
【クリュアルティザン】
を名乗る事が許され、約50生産者います。
メドックのワインの格付け階層
★まとめ★
格上から
- 1級
- 2級
- 3級
- 4級
- 5級
- クリュブルジョワエクセプショネル
- クリュブルジョワシュペリウール
- クリュブルジョワ
- 村名AOC(ポイヤック、マルゴーなど)
- 地区名AOC(メドックとオーメドック)
- 地方名AOC ボルドーシュペリウール(こういうのもあります。ボルドーだけよりちょっと規定が厳しいです)
- 地方名AOC ボルドー
※別枠でクリュアルティザン
以上です。
格下から地区名AOCまでについては、ボルドーの他の地区でも全部同じと考えて下さい。(村名AOCはメドックしかありません)
そこから上の格付けが地区ごとに少し違うという事です。
安心してください!!このメドックが一番ややこしいですから、ここを理解すればあとは楽勝です🎵
4、メドック地区
有名ワイン(シャトー)
やはりクリュクラッセ第1級のワイン、いわゆる
5大シャトーは覚えましょう!!
※ソムリエ試験を受ける方、とても知りたい方は61銘柄全部をどの村産かも含めて知りましょう!!
1、【シャトーラトゥ―ル】
タンニン豊かで男性的な印象です。
2、【シャトーラフィットロートシルト】
力強さと優雅さを合わせ持ちます。
3、【シャトームートンロートシルト】
濃厚な果実味と樽香を持ちます。
4、【シャトーマルゴー】
柔らかく堂々とした味わいは女王の風格を持ちます。
5、【シャトーオーブリオン】
メドックではなくグラーブ地区から特別に選ばれました。香り高く非常に心地よい風味を持っています。
※セカンドワインについて※
世界各地でセカンドワインは造られますが、やはりこのメドックが特に有名かと思いましたので、ここで解説しておきましょう。
■セカンドワインとは■
シャトーを代表するワインに及ばないと判断されたワイン。
■なぜ存在する?■
各シャトーを代表し顔となるワインの品質を守るため。
つまりセカンドを用意しておくことで、やや劣るブドウを顔となるワインに使わなくて済むということが言えます。
※こう聞くとあまりおいしくないワインと聞こえるかもしれませんが、セカンドでも十分高品質なものも多くあり、クリュクラッセクラスのワインはセカンドあるいはサードまで用意しているシャトーもあります。
セカンドワインを飲んでみて、それをさらに深く洗練されたものがファーストラベルの味だと想像もしやすいのではないでしょうか。
■まとめ■
・メドックではカベルネソーヴィニヨン、メルローを主体に複雑味のあるワインを造る。
・8つのAOCがある。
・AOCの中でさらに格付けけは細分化され頂点の5大シャトーは特に有名。
・ファーストラベルの品質を守る意味も持つセカンドワインでも十分おいしい。
以上です。
いかがでしたか?なかなか満載でしたね。
ああ、ちょっと疲れちゃいますか?
休み休みやればいいですよ🎵
「俺はやるよ・・。自分で選んだ道だぁ」
おぉ!なんと頼もしい!!
「あなたもやってみたら・・・」
「うん・・」
いろいろですね!!(笑)
みんなそれぞれ違いますね。他人に劣ってしまうのは恥ではないですが、過去の自分に劣ってしまうのは大いなる恥と言いますね。
それぞれの力で進まれることを願っています。
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