第70回 ラツィオ州のワインの特徴とDOCG

産地別ワインの特徴


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イタリア担当の先生その4
【好きな言葉】雲

「やってみるかぁ。あんたの頼み事だしなぁ」

あ!ついに来てくれたんですね。


「雲ゆえの気まぐれよぉ。」

この先生の実力は計り知れませんが、あの雲のように自由気ままに生きる方なんです。
ですからこうして登場してくれただけでも感謝なんです。

 

さて、今回はイタリアの首都ローマがあるラツィオ州です。

温暖で雨の少ない気候に恵まれた産地ではどのようなワインが生まれるのでしょう。

1、ラツィオ州の基本データ

場所です。

【ワイン生産量】
・約130万ヘクトリットル
※トスカーナの半分程度

【ブドウ栽培面積】
・約2.2万ヘクタール
※ピエモンテ州の半分程度

【主要品種白ブドウ
マルヴァジァ
栽培地によって味わいが変化する品種で、アロマティックで甘い香りを持つものから、柑橘系の風味を持ち軽快なものまであります。

トレッビアーノ
いくつものトレッビアーノ○○という同系品種がありますが、おおよそどれもフレッシュでフルーティな早飲みワインを生みだしています。

【主要品種黒ブドウ
チェサネーゼ
ラツィオ州原産の黒ブドウで、濃厚でエレガントさもあるバランスに優れた味わいで熟成にも向きます。

サンジョベーゼ
酸とタンニンのしっかりとしたイタリアを代表する品種です。

モンテプルチアーノ
濃厚で力強くアルコール度数も高めのワインを生みます。


「いろいろ解説してるじゃねぇかぁ。偉いねぇ。だが俺は自分の意志で動く。飲みたい時に飲みたいやつを飲む。あの雲のように自由気ままになぁ・・。」

2、ラツィオ州の ワインの特徴

・ワインの生産量はそれほど多くありません。

白ワインが中心で7割以上です。

カジュアルなワインが中心です。

3、ラツィオ州 3つのDOCGと主要DOCと特徴

 

つのDOCG

《1、チェサネーゼ・デル・ピリオ
赤のみ
・使用品種 チェサネーゼ主体
生産量の少ない希少なワインです。
ベリー系の繊細な香りを持ちバランスの良い味わいは濃厚さとエレガントさの調和がとれています

《2、フラスカーティ・スペリオーレ
白のみ
・使用品種 マルヴァジァ主体
・心地よい辛口白ワインです。

DOCフラスカーティってのがあってなぁ。その中でも特に好立地で厳しい規定が加えられて独立したDOCGってわけだぁ。」

《3、カンネッリーノ・ディ・フラスカーティ
白甘口
・使用品種 マルヴァジァ主体
・遅摘みの完熟ブドウ、あるいは収穫したブドウを陰干しして糖度を高めてから造られる甘口白ワインです。

「これもDOCフラスカーティから独立したDOCGだぁ。俺は甘ったりぃワインは飲まねぇがなぁ。」

 

主要DOC

エスト!エスト!エスト!ディ・モンテフィアスコーネ
白・白泡
・使用品種 トレッビアーノマルヴァジァ
・なかなかインパクトのあるネーミングですね(笑)

「エストってのは『ある』を意味するんだぁ。だから要するにここにうめーワインがあるぞ!あるぞ!あるぞ!って言いてぇわけだぁ。」
そこまで言いますか!(笑)
とも思えますが、酸は少なめの心地よい果実味を持ったシンプルな味わいです。

フラスカーティ
白泡
・使用品種 マルヴァジァ主体
・上記のDOCGの格下にあたるDOCで、穏やかな丸さを感じさせる親しみやすい味わいのものが多いです。

 

■まとめ■

・イタリアの首都ローマがあるラツィオ州は中規模産地

カジュアルなワインを中心に造っている。

白ワインの生産量が多い。

赤ワインではDOCGチェサネーゼ・デル・ピリオが有名。

 

以上です。

いかがでしたか?エスト!エスト!エスト!はよく見かけますし、目が止まりますね。

デイリーワインにいかがでしょうか。

一方チェサネーゼ・デル・ピリオは出会いにくいですから興味深いですね。
ぜひチャレンジしましょう!!


「チャレンジだぁ?知らねぇなぁ。繰り返しになっちまうが俺は俺の意志で動く。飲みたい時に飲みたいやつを飲む。あの雲のように自由気ままに生きるのよぉ。あんたのこの部屋、ブログって言うのか。ここに来たのはあんたの熱意となぁ。なかなかの奴ら(先生)がいるからちょっと覗いてみようかって思ったまでよ。雲ゆえの気まぐれだぁ。」

先生嬉しい事言ってくれますね。

ありがとうございます。

私は先生のファンですから。

来て下さるだけで嬉しいのです。

次回もお願いしますね


「あぁ?気持ち悪りぃ奴だなぁ(笑)わかったよ。じゃあな。」

ではまたお願いします!!

 

 

 

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