ポルトガルのヴィーニョ ヴェルデで最もおすすめできると感じた白ワイン。
そもそも口コミ量の少ないヴィーニョ ヴェルデではありましたが、唯一存在感を放つ生産者がロバートパーカーにも好評なソアリェイロでした。
アルバリーニョを選ぶなら、スペインのリアスヴァイシャスも良いですが、この銘柄も候補に入れるべきと感じました。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》ソアリェイロ アルバリーニョ
《価格》
【2800前後】
《ブドウ品種》アルバリーニョ
《ボディ》 ライト~ミディアムボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 ポルトガル>ヴィーニョ ヴェルデ
《生産者》 キンタ ド ソアリェイロ
ソアリェイロはヴィーニョヴェルデ地域を代表する生産者であり、白ブドウのアルバリーニョにおけるポルトガルのトップ生産者の一つです。
設立は1982年で、ポルトガルで初めてアルヴァリーニョの生産を始めたワイナリーでもあります。
「ソアリェイロ」とは「日向」を意味するポルトガル語で、日照豊富な畑の場所の名に由来。
今回紹介している銘柄はワイナリーのスタンダードキュヴェで評価実績も優れており、その一例は以下の通りです。
・パーカーポイント93点
・サクラアワード2015で、2014年がダブルゴールド
・サクラアワード2018で、2017年がダブルゴールド&ダイヤモンドトロフィー受賞
・サクラアワード2019で、2018年がゴールド
《味わいの特徴》
ふくよかで軽快
ワンランク上のアルバリーニョ
【外観】
輝きのあるレモンイエロー
【香り】
レモンや青リンゴにハーブのニュアンスも加わった爽やかさに、白い花のフローラルさや白桃のフルーティーさも加わった香りが心地よく広がります。
【味わい】
適度に熟した果実を思わせる仄かな甘味のあるフルーティーな味わいで、塩気を感じるようなミネラル感もあります。
キレの良い酸味が味わいを上品にまとめており、穏やかさと軽快さを両立した飲み口が楽しめます。
それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■品種の個性■
100%使用されるアルバリーニョは香り高く酸もしっかりで、豊富なミネラル感を持ったワインを生む傾向です。
その香りはリースリングのような蜜林檎系の甘くフレッシュなニュアンスや、ヴィオニエ種のような白い花のニュアンスが感じられます。
また、フレッシュでフルーティーな味わいの中に、海を思わせる塩っぽいミネラル感があるのも特徴です。
■恵まれた環境と有機農法■
畑があるポルトガル北端のメルガソは、アルバリーニョ種にとって理想的な成熟に達する降雨量、気温、日照量があります。
また、畑の大部分は農薬や化学肥料を使用しない有機農法を実践。
土地の天然酵母など、様々な微生物などの働きが加わった土壌は健全で成分豊かな状態になり、そのエキスを吸い上げたブドウはピュアで味わい深いワインを生みます。
■ステンレスタンクで発酵■
アルバリーニョのピュアな風味をできるだけ残そうと考えられたワインです。
18℃で2ヶ月間ステンレスタンクで発酵させており、樽の風味は付きません。
密閉性が高く酸化防止効果があり余計な香りも付かないため、ブドウのピュアな果実感がストレートに反映されるのがステンレスタンクの特徴。
また、樽と違って買い替えるなどのコストも掛からず、価格が抑えられるのもステンレスタンクの特徴です。
■マロラクティック発酵をしない■
アルコール発酵を終えた後、味わいをまろやかにする効果があるマロラクティック発酵はする場合としない場合がありますが、ソアリェイロは実施しません。
まろやかさよりもブドウのフレッシュな芳香を残したいと考えており、元々酸も高すぎないブドウが得られることも要因になっています。
《飲む時の適正温度》
【5℃~10℃】
よく冷やせば酸味が際立ちキレの良い飲み口が楽しめます。
少し温度を上げれば穏やかな印象になり、フルーティな風味の広がりが楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
ブドウ収穫年から1~8年
※一般的傾向や口コミから推測
《適正グラス》
【小ぶりor中庸で膨らみのあるグラス】
温度が上がりにくい小ぶりのグラスで飲めば、軽快で上品な味わいが楽しめます。
温度が上がりやすく香りも取りやすい膨らみのあるグラスで飲めば、広がりある味わいが楽しめます。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
バーニャカウダー
ボンゴレビアンコ
など、サッパリ系から適度にコクのある料理まで幅広く適応し、料理に寄り添ってくれます。
塩気を感じるようなワインの味わいは、魚介類との相性も良いでしょう。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
このワインに対する具体的ネガティブコメントはありませんでした。
【良い口コミ】
すぐに一本空いてしまいそうな飲み心地の良さ♪香りも味わいも豊潤でフルーティーだけど後口は軽やか。スッキリドライって感じじゃないけどス~っと消えていくような余韻も良いですね。
2000円台のアルバリーニョとしての完成度は高いと感じました。塩っぽいアルバリーニョらしさも感じつつ、全体の味わいのバランスも良く素直に良いワインだと思えました。
7年の熟成で円熟感が増して、とても美味しい!アルバリーニョの熟成物もありかと思います。
これは気候の良い日の昼下がりにピッタリなワイン♪爽やかでトロピカルな味わいです。
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 0%
美味しい 43%
普通 57%
良くない 0%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
ちょっと上質な白ワインといった印象で、価格も考慮して好感の高い銘柄だと感じました。
アルバリーニョらしい華やかさや塩っぽさが楽しめ、平均的なスッキリ軽快なアルバリーニョと比べると適度にボリューム感もあり、ワンランク上のアルバリーニョと感じる意見も少なくありませんでした。
特筆するような凄みこそありませんが否定的な意見も特になく、バランス感覚とコスパに優れたワインという印象です。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
ソアリェイロ ヴィーニョヴェルデ アルバリーニョは
【価格】
2800前後
【味】
適度に熟した果実を思わせる仄かな甘味のあるフルーティーな味わいで、塩気を感じるようなミネラル感もある。
キレの良い酸味が味わいを上品にまとめており、穏やかさと軽快さを両立した飲み口が楽しめる。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から1~8年
※一般的傾向や口コミから推測
【口コミ】
特筆するような凄みこそないが否定的な意見も特になく、バランス感覚とコスパに優れたワインという印象。
アルバリーニョらしい華やかさや塩っぽさが楽しめ、平均的なスッキリ軽快なアルバリーニョと比べると適度にボリューム感もあり、ワンランク上のアルバリーニョと感じる意見も少なくない。
以上です。
ちょっと珍しい品種の人気ワインで、候補に持っておくと選択肢の幅が広がると感じました。
爽やかさと塩気のあるミネラル感ある味わいは、魚介料理と合わせると特に楽しそうですね。
あなたのワイン選びの一助になれれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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