チェレット モスカート ダスティ 

実践編

 

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低アルコール(5~10%程度)で甘味があってワイン入門にもピッタリ

辛口ワインが主流の現在ですが、甘くて軽やかな飲み口の【アスティ】や【モスカート ダスティ】も選択肢の幅を広げてくれそうです。

さて、私は数あるアスティ系のスパークリングワインの中でも、口コミ満足度(vinica)の高い銘柄を客観的にリサーチしてみました。
しかし飲み手を満足させていると思える銘柄は少ない印象。甘い味わいである事や、比較的シンプルである事が要因にあるように感じましたが、チェレットのモスカート ダスティだけは評判が良い印象を受けました。※客観的で個人的な解釈です。

アスティ系ではやや高額ですが味わいもワンランク上

お酒が弱い方や、甘くて飲みやすいワインを求める方に提案したい銘柄です。

この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。

《ワイン名》チェレット モスカート ダスティ

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《価格》

2200円前後

《ブドウ品種》モスカート ビアンコ
《ボディ》  ライト~ミディアムボディ
《甘辛》   やや甘口
《産地》   イタリア>ピエモンテ州
《生産者》  チェレット

プロフィール
チェレットはピエモンテ州を代表する生産者のひとつ。
1930年代後半に設立され、2020年現在3世代目が運営。「最上の畑で最上の酒をつくる」をポリシーに、バローロやバルバレスコでも高く評価されるワイナリーです。

《味わいの特徴》

ピュアな果実の甘味
キレイな酸がまとめる
親しみやすい味わい

このワインは甘味を連想させるマスカットの果実香、そして甘美な味わいを綺麗な酸がまとめます。
平均的なスパークリングワインと比較してもアルコール度数は半分程度の軽やかな飲み口で、優しい泡と甘味のある味わいと相まって親しみやすさがあります。

情報の少ないワインでしたが、そのような品質になる理由を2つ挙げましょう。

品種の個性
モスカート ダスティに使用されるモスカート ビアンコは、生食でもおなじみのマスカット系品種。
マスカットの甘く華やかな香りが特徴で、フレッシュでフルーティーな味わいを生みます。

シャルマ方式
アルコール発酵したワインを密閉タンクに入れ、酵母と糖を添加してタンクでそのまま二次発酵し、最後の瓶詰めの時ボトルにドザージュ(リキュールを添加)をして出荷されます。
この造り方をシャルマ方式と呼び、密閉タンクでは空気に触れないため、ピュアな果実の風味が前面に出たワインが生まれます
また、アルコール発酵は糖分がアルコールに変化するものですが、発酵を途中で止めることで低アルコールかつ糖分を残したワインに仕上げられています。

 

【外観】
淡いイエロー
細かな泡立ち

【香り】
マスカット、青リンゴ、白桃を思わせるフレッシュでフルーティーな果実香は甘味を連想させ、ほんのり加わるミントのニュアンスからは涼しげな印象も感じられます。

【味わい】
ソフトな泡は甘味のあるピュアな果実味と相まって優しい飲み口で、綺麗な酸味が味わいをスッキリとまとめます。
低めのアルコール(5~6%)は軽やか飲み口を一層引き立てています。

《飲む時の適正温度》

4℃~8℃
冷たくするほど酸やミネラルがが際立ち引き締まった印象になるので、キレ味の良い飲み口が楽しめます。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から1~3年
※一般的傾向と口コミから推測
若いうちのフレッシュな味わいを楽しむワインです。

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《適正グラス》

【フルート型グラス】
空気に触れる面積が少ないため、温度が上がりにくいと同時に炭酸も抜けにくい形状に設計されています。

美しい泡立ちも見られますし、グラスの美しい外観によっても華やかさは引き立ちます。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


生ハム


フルーツ各種

果実の甘味は相反する塩分を持った生ハムやブルーチーズなどとの相性が良いです。
またフルーティーなモスカートには、イチゴやピーチなどのフルーツにも合いますし、辛さを和らげる意味ではエスニック料理との相性も良いでしょう。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

香りはシンプル。マスカットの香りだけわかるけど、桃もあるかも?味わいは生食ブドウのような強めの甘味があり、リンゴ系の酸がまとめる。アルコール度も5.5%と低いのでスイスイ飲めます。でも好みではないかな。

良い口コミ

味わいに突出した個性は無いがボトルデザインは印象的なので、いろんな場面で活躍しそうだね。淡い麦藁の色調。香りは梨やヨーグルトを主体にマスカットが少し。モスカート ダスティとしては甘さ控えめでスッキリした印象。後口に残る梅系の酸味が特徴的。


お酒が強くない女子に良いかも♪アルコール度も低めで甘味もある。フルーツと合わせたら凄くマッチしそうですね!!


蜜のようなコクの深い甘味というよりは、熟した果実の甘味が楽しめるね。


密や花を思わせる香り通りの甘い味わいですが、クドさが無くて美味しいです♪大人のファンタとも呼ばれるらしいですよ。

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!    13%
美味しい     53%
普通       29%

良くない      3%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

数あるアスティ系の中でも頭一つ抜けた満足度がある銘柄でした。

甘口なのでクドいとか苦手などネガティブコメントもあるだろうと勝手ながらに想像しましたが、他の生産者のアスティやモスカート ダスティと比較すると否定的な意見が少ない傾向

価格としては少し高めのモスカート ダスティですが満足度はそれ以上に高い印象で、お洒落なボトルデザインも好評な要素になっているとも感じられました。

とは言え、そもそも甘口を嫌う方はアスティ系は選ばないでしょうから、深みのある辛口スパークリングを求める方にはおすすめできません。

ワイン入門用やフルーツに合わせるデザート感覚のワインとして知っておきたい銘柄だと感じる結果となりました。

 

まとめ

それでは最後に情報整理です。

チェレット モスカート ダスティ

価格
2200円前後


甘味を連想させるマスカットの果実香、そして甘美な味わいを綺麗な酸がまとめる。
低アルコール(5~6%)の軽やかな飲み口で、優しい泡と甘味と相まって親しみやすい味わい。


飲み頃
ブドウ収穫年から1~3年
※一般的傾向と口コミから推測

口コミ
数あるアスティ系の中でも頭一つ抜けた満足度がある銘柄。
他の生産者のアスティやモスカート ダスティと比較すると否定的な意見が少なく、価格は少し高めだが満足度はそれ以上に高い印象。
お洒落なボトルデザインも好評な要素になっている。

以上です。

辛口ワインが圧倒的に主流になっている現在ですが、全員が辛口を求めているとは思えません。

ブドウの優しい甘味と低アルコールの軽やかな飲み口が魅力のアスティ系ですが、その中でもチェレットの魅力は特に2つ。

数あるアスティ系の中でもワンランク上の味わい
モダンなボトルデザイン

でした。

このモスカートダスティは選択肢の幅を広げてくれそうですね。

あなたのワイン選びの一助になれれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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