価格が高騰してしまう前に購入すべき!!
かも!?
なワイン。
ポムロールでは、ペトリュスやル・パンが秀逸なワインを生み、価格もボルドーで最も高額で50万円を超す場合もざらにあります。
そんなポムロールにおいて、5大シャトー筆頭のラフィットを所有するドメーヌ・バロン・ド・ロスチャイルドが1990年からオーナーになり、多額の投資と厳しい管理を実施したことで、ますます品質が向上し、ペトリュスやラ・フルールと比べても遜色ないのでは!?と、言われるほどのシャトーです。
しかし、価格は2019年現在ペトリュスの10分の1~100分の1で購入できちゃいますから嬉しいですね。(ペトリュスが高すぎるのもありますが・・)
そんなわけで、今のうちに購入しないと価格も高騰してしまう・・・
かも!?
なんですね(笑)
あなたのワイン選びの一助になれば嬉しく思います。
《ワイン名》 シャトー レヴァンジル
2008
飲み頃でパーカー94点でまあまあお値打ちでおすすめです。
2031年まで飲み頃が続きます。
《価格》
【17000~45000円】
※2万~3万くらいが多い。
※ヴィンテージによって価格は変動します。
《ブドウ品種》
・メルロー主体
・カベルネソーヴィニヨン少し
《ボディ》フルボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 フランス>ボルドー>ポムロール
《生産者》シャトー・レヴァンジル
(オーナーはラフィットを手掛けるドメーヌ・バロン・ド・ロスチャイルド)
《特徴》
肉厚でまろやか、バランス良く
熟成でエレガントに
ポムロールのワインは個性的で、時に飲みづらい印象を与える事もありますが、レヴァンジルは非常にバランス感覚に優れ万人受けしやすい品質であることが特徴と言えます。
ラフィットが手掛けるだけあり、濃厚でまろやかでありながら品格ある優雅さと繊細さも感じさせる造りはエレガンスも感じさせます。
メルロー主体という事で、比較的若いうちからタンニンも丸みがあるため楽しめるのも特徴で、長期熟成させればトリュフや土といった熟成香が加わり、まろやかなワインはさらにしなやかでエレガントな質感になり、官能的なワインに成長していきます。
ポムロールの1流ワインの中では価格はリーズナブルですが、ペトリュスやル・パンのように高騰してしまう可能性を秘めたレヴァンジルは、今のうちに飲むべきワインなのかもしれません。
【外観】
若いうちは深い赤紫色。
熟成が進むほどレンガ色に近づきます。
【香り】
若いうちは生き生きとしたベリー系果実やプラムなどの果実香に、チョコレート・煙草・コーヒーなどの香りも感じさせます。
熟成が進むほど果実香は落ち着きある甘やかな印象になり、トリュフ・干草・土・革製品といった熟成香も加わり妖艶な香りです。
【味わい】
若いうちは芳醇な果実味に丸みのある豊かなタンニンが骨格を形成し、スパイシーさがアクセントとなり、心地よい酸が味わいをまとめた後長い余韻があります。
熟成が進むほど果実味は円熟味が増し甘やかな印象になり、タンニンも溶け込みシルクのようなしなやかさで、複雑な風味とコクも加わり非常にエレガントな余韻が長く続きます。
※熟成度合いによっても香り・味わいは変わるため、平均的な風味の指標にしてもらえると良いでしょう。
《飲む時の適正温度》
【16℃~18℃】
その豊かで洗練された香りと味わいを感じるには、このくらいの温度帯が最も広がりある風味を楽しめるでしょう。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃と当り年》
【飲み頃】
ブドウ収穫年から6~30年
※一般的傾向や口コミから推測
【当たり年】
良いヴィンテージのワインほど飲み頃になるのが遅く、長期熟成にも向きます。
難しいヴィンテージほど飲み頃の期間は短くなりますが、比較的早くから楽しめます。
5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年
1990年 5
1991年 1
1992年 1
1993年 3
1994年 3
1995年 4
1996年 3
1997年 3
1998年 5
1999年 3
2000年 5
2001年 4
2002年 3
2003年 3
2004年 3
2005年 5
2006年 3
2007年 3
2008年 5
2009年 5
2010年 5
2011年 3
2012年 4
2013年 2
2014年 4
2015年 5
2016年 5
2017年 4
【パーカーポイントが高かった年】
1982 98点
1985 95点
1990 96点
1994 90点
1995 92点
1996 90点
1998 95点
2000 98点
2001 91点
2002 90点
2004 93点
2005 95点
2006 93点
2008 94点
2009 100点
2010 98点
2012 94点
2014 93点
【パーカーポイントが低かった年】
1983 88点
1986 87点
1988 87点
1989 89点
1992 78点
1993 89点
1997 89点
1999 89点
2003 87点
2007 88点
2011 89点
2013 88点
80点台後半はワイン全体から見れば低い点ではなく、よい品質という事ですが、飲み頃を過ぎている可能性も高いので注意が必要です。
※ワインの飲み頃についての知識は、
第10回【品種・タイプ別 赤ワイン・白ワインの飲み頃】
でも確認できます。
《適正グラス》
【チューリップ型ボルドーグラス】
香りが取りやすく温度が少しずつ上がるように設計されたボルドーグラスを選ぶことで、バランス良く味わいを感じ取れる事でしょう。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
ラムチョップ
うなぎのかば焼き
など、上質な素材を使用しコクのある味わいの料理と合わせる事で、豊かで複雑な風味の広がりを体感できる、極上のマリアージュを楽しめるでしょう。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【良い口コミ】
「私はこのワインの事何も知らずに飲んだの。一口飲んでそのおいしさにびっくり。時間経過と共にさらにまろやかでシルクのような質感に。酔いも覚めるような美味しさだったわ。(笑)」
「16年熟成のレヴァンジル。果実味はまだまだ豊かでタンニンもなめらかで心地よい。酸味も美しく心地よいもので素晴らしいバランスを保っている。2002はエレガントなワインだ。」
「熟成ボルドーが本当に好きなんだ。1978のレヴァンジルもやはり素晴らしい。タンニンも溶け込みエレガント。ずっと飲んでいられるような心地よいワインだね。」
【悪い口コミ】
「しまった!!ルロワの後にこのワインを開けちゃったの。1999はちょっと評価の低い年だけど十分楽しめたはずなのに!!ルロワの後だから少しの物足りなさを感じてしまった。」
「1992は有名なバッドヴィンテージでパーカーも78点の悪評。色はピノのような明るさ、味わいもまとまりがなく薄い。予想通りピークも過ぎ残念なワインだ。」
「濃厚でまろやかな味わいはポムロールらしさを感じます。エレガントさもあり素晴らしいですね。個人的にはもう少し特徴的な部分があると面白いと思ってしまいました。2008。」
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると
感動的!! 20%
美味しい 70%
普通 7%
良くない 3%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
1992のワイン以外ではかなり満足度の高い口コミが多く、とても肉厚でまろやか、コクがあり品格も感じさせるエレガントなワインである事が伝わってきました。
若いうちから肉厚でまろやかさがあり好評ですが、特に良いヴィンテージで20年以上の熟成させたレヴァンジルは、奥深くしなやかでエレガントで、多くの人を感動させている傾向です。
かなりハズレが無い、万人受けしやすい品質であるワインとも言えるでしょう。
以上です。
シャトー・レヴァンジル。
非常になめらかで満足度の高いワインです。
ここは外すわけにはいかない!!という大切な接待や、贈答用のワインなどにも向いているでしょう。
そして、価格が高騰する前に勝った方がいい・・・
かも!?
しれませんね。(笑)
一期一会のワインをこれからも楽しんでいきましょう。
あなたのワインのある生活が豊かになる事を願っております。
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