「高くてすごく美味しいワインもいいけど、安くてそこそこ美味しいワインもいいよね。」
そんな風に思っている人って多いですよね。
この記事はそんな方が読むべき記事です。
「2000円以下じゃないと安いとは言えないよ!!」
と、思う方はここから先は読んではいけません!!(笑)
※そんな方はコチラやコチラをどうぞ。
さて、私は非常に多くの生産者が生み出するシャンパーニュにおいて、日本の飲み手の方々に多く飲まれ(口コミされ)、そして口コミ評価の高い銘柄はどれかという事を、信頼の高い口コミが見られるVinicaを利用してリサーチしてみました。
その結果日本で買う事ができる約100の生産者の中でも、特に満足度が高いと感じたのは25の生産者達。
今回紹介するダルマンヴィルは、低価格帯のカテゴリーで好評を得ていたというわけです。
それでは始めましょう。
《ワイン名》 ダルマンヴィル ブリュット
《価格》
【2300~3000円】
《ブドウ品種》
・ムニエ
・シャルドネ
《ボディ》 ミディアムボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 フランス>シャンパーニュ地方
《生産者》 ダルマンヴィル
ここで簡単にプロフィール。
ダルマンヴィルは1956年に設立された協同組合。
つまり日本で言う農協みたいなもので、その組合員のブドウを使用して生産されるスタイル。
シャンパーニュ地方でも中心地区から離れ、ブルゴーニュ寄りのコート・デ・バール地区のブドウを使用。
設立当初50軒だった組合員も品質向上と共に増え、現在は130軒ほどに増しいている。
世界各地のワインコンクールでの受賞歴も非常に多く、手軽に美味しいシャンパーニュが飲めると好評を集めている。
《味わいの特徴》
華やかで爽やか
バランス感覚に優れた
コスパシャンパーニュ
このワインの特徴は、柑橘類や白い花に蜂蜜や仄かなトーストの香りも広がり、適度で優しい果実味や旨味を美しい酸が引き締めるバランスの良い味わいにあり、価格以上の品質である事も嬉しい特徴の一つと言えます。
そのような品質になる理由を2つ挙げましょう。
■ムニエ90%■
黒ブドウであるムニエを90%と、シャルドネ10%の使用比率で造られるシャンパーニュです。
ムニエは味わいにフレッシュさや軽快さをもたらし、口当たり優しい品質を生むことが特徴です。
■コストが安い■
前述の通り、このワインは協同組合によって造られるワイン。
広告宣伝にコストは掛けない事で、親しみやすい価格設定を維持しています。
【外観】
淡い麦藁色
細かで豊富な泡立ち
【香り】
レモンやグレープフルーツに青リンゴといったフレッシュでフルーティな果実香に、白い花の華やかさや、蜂蜜やトーストのニュアンスもほのかに感じられます。
【味わい】
適度で優しい果実味が感じられ、豊かな泡と豊富な酸は味わいにフレッシュな印象を与えます。
心地よい旨味も感じられる軽快な飲み口で、品格を感じるものではありませんが、カジュアルすぎる事もない品の良さがあります。
《飲む時の適正温度》
【4℃~10℃】
しっかり冷やせば、酸が際立ちキレのある爽やかな飲み口が楽しめます。
少し温度を上げれば酸は穏やかに感じられ、膨らみのある果実感などの風味が広がる味わいが楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃と当たり年》
飲み頃は【購入後1年以内】
この価格帯のワインは既に飲み頃で販売されてますから、買ったら1年以内に飲むべきでしょう。
適切に保存すれば2年程度は楽しめますが、熟成させすぎるとフレッシュな風味は弱まり、枯れた印象の風味になっていきます。
ですから買ったら早めに飲んだ方が良く、常温でずっと放置されている可能性があると感じるお店では、買わない方が良いでしょう。
当たり年は【ありません】
いくつかのヴィンテージのブドウをブレンド(アッサンブラージュ)するワインですから、年による品質の差は少ないですね。
当たり年を気にするのは、単一年のブドウだけで造られた上質シャンパーニュの場合のみという事になります。
《適正グラス》
【フルート型グラス】
美しい泡立ちを見れますし、空気に触れる部分も少ないため、温度も上がりにくいと同時に炭酸も抜けにくい形状に設計されています。
シャンパーニュの華やかさは、グラスの美しい外観によってもさらに引き立ちます。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
カマンベールフライ
トマトのブルスケッタ
など、フルーティで心地よい飲み口のダルマンヴィル は、食前酒にしたり適度な強さの味わいを持った料理との相性が良いですが、爽快な発泡性と酸は口の中をサッパリさせる効果もあるため、どんな料理にも無難に合わせられる適応力があります。
また、薄い生地のピザや天ぷらなどのように【サクッ】【パリッ】とした食感の料理には【シュワツ】としたシャンパーニュはよく合います。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【悪い口コミ】
「ん~。やや薄いかな、香りも味も。コクも足りないな~。」
「香りは悪くないが味わいが薄っぺらくて安っぽい。ダメだこりゃ。」
「値打ちなスパークリングワインとして飲むには良いが、シャンパーニュの気品を期待するものではない。」
【良い口コミ】
「適度なイースト香がありバランス良く、とても飲み心地もいいですね。そして価格が値打ちな事も魅力で好感が持てます。」
「期待し過ぎないって事も大切。この価格帯のシャンパーニュにしては十分に楽しめるものだったよ。」
「全然OKで、むしろまた買う!!完全にお値段以上の味わいで2000円台は凄すぎる。」
「今日はキムチ鍋だからな。そんなに良いやつ飲むよりも、これぐらいのやつが丁度良いって事よ。」
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 3%
美味しい 33%
普通 61%
良くない 3%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
品質の個体差か、個人の受け止め方かは読み取れませんでしたが、とても薄っぺらく安っぽい味わいにアウト、あるいはいまいちと感じる方が少数いらっしゃいましたが、安い割にはそこそこ楽しめると感じる方が最も多く、その安さに非常に高い評価を与える方も少し見受けられました。
上級シャンパーニュのような味わいは無いがカジュアルすぎず、高い確率で飲み手を納得させるコスパシャンパーニュ。
そんな印象が残るワインでした
まとめ
いかがでしたでしょうか。
それでは最後に情報整理です。
ダルマンヴィル ブリュットは
【価格】
2300~3000円
【味】
華やかな香り。
適度で優しい果実味や旨味を美しい酸が引き締めるバランスの良い味わい
【飲み頃と当たり年】
買ったら1年以内に飲み、当たり年の概念は無い。
【口コミ】
品格や奥深さは無いがカジュアルすぎず、高い確率で飲み手を納得させる。
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