ドメーヌ・ジャン・ルイ・シャーヴ エルミタージュ・ルージュ

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エルミタージュの頂点。

というよりは、コート・デュ・ローヌにおける頂点といった方が正確でしょうか。

特別に生産されるエルミタージュのキュベ・カトランは何と100万を超える取引をされるほどで、それはロマネ・コンティに迫るものです。

今回紹介するのはそんなカトランではなく、通常のエルミタージュ・ルージュですが、パーカー100点満点の偉業もさることながら、非常に多くの日本の一般消費者の方々を魅了していました。

カトランの金額や希少性を考慮した場合、この銘柄こそが現実的に楽しめるエルミタージュの頂点であると感じさせるものでした。

《ワイン名》 ジャン・ルイ・シャーヴ エルミタージュ・ルージュ

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《価格》

23000~40000円

《ブドウ品種》シラー
《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>コート・デュ・ローヌ地方>エルミタージュ
《生産者》  ドメーヌ・ジャン・ルイ・シャーヴ

【ここで簡単にプロフィール

ジャン・ルイ・シャーヴは1481年創業の長い歴史を持ち、北ローヌのモーヴに本拠地を置くローヌを代表する生産者。

16代目現当主のジャン・ルイ・シャーヴ氏は、ロバート・パーカー氏が2003年のエルミタージュに100点満点の評価を与えたことで注目を集め、世界中から引く手あまたの人気生産者となる

人気急騰のため価格も同時に上がってしまったが、価格に対する味わい満足度は依然高く、特に熟成酒に対する評価は目を見張るものがある。

《味わいの特徴》

卓越した香り味わい
完璧とも呼べるバランスで
熟成で真価を発揮する

このワインの特徴は、充実感溢れる複雑な香りと味わいでありながら、雑味の無い清らかな飲み口があり、全ての要素が互いを支え、そして高め合うようなバランスの秀逸さにあります。
また熟成によって複雑さや妖艶さは増し、上級ブルゴーニュを彷彿、あるいは凌駕するエレガンスが現れてきます。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

優れた区画
6世紀とい長い歴史を持ち、シャーヴ家が最初にブドウ栽培を始めたのがエルミタージュ。
今となっては最高の区画と評される畑を手に入れていたのです。
そしてその畑は区画ごとに「繊細さ」「骨格」「ミネラル感」など違った個性を持っており、その個性が溶け合う事で複雑で奥深い味わいが生まれます。

絶妙なブレンド
上記のような様々な区画から造られたワインを、適切な比率で調合(アッサンブラージュ)するのが当主のジャン・ルイ・シャーヴ。
そのブレンドの絶妙さは「神業」と言われるほどで、完璧とも言えるバランスを持ったワインが誕生するのです。

ヴィエイユ・ヴィーニュ
土地の成分を吸い上げる能力が高いなどの理由で、上質なブドウを実らせるのが古木(ヴィエイユ・ヴィーニュ)で、このワインに使用されるブドウの平均樹齢は約50年の古木です。

控えめの樽
樽の風味が反映しやすい新樽の使用比率は10%未満と低めにすることで、ブドウ本来の繊細なニュアンスも感じやすいエレガントなスタイルにしています。

 

【外観】
深みのある赤紫
熟成が進むほどレンガ色に近づいていきます。

【香り】
カシスやブラックチェリーといった豊潤な果実香に、ブラックペッパーやクローヴのスパイシーさや、獣や生肉を思わせるワイルドなニュアンスも複雑性を高めます。
熟成するほど円熟した果実の甘やかさに、革製品やを土を思わせる熟成香も加わり、複雑で魅惑的な香りに包み込まれます。

【味わい】
凝縮された果実味は豊富なタンニンと質の高い酸も相まって力強い味わいがありますが、洗練された質感は粗さが無く繊細さも感じられ、バランスの良さが際立ちます。
熟成するほど成分は溶け合う事でしなやかさが増し、角の取れたエレガントさは上級ブルゴーニュのようでもあり、優雅で魅惑的な風味を残した長い余韻へと導かれます。

《飲む時の適正温度》

14℃18℃
少し低めの温度にすれば酸が際立ち、エレガントな飲み口になります。
温度を上げるほど果実感や複雑な風味が広がり、ボリューム感のある優雅な味わいが楽しめるでしょう。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から約5年~40年
口コミでは10年以上の熟成物の方がより評価は高い傾向です。

【当たり年】
一般的にコート・デュ・ローヌ北部のヴィンテージチャートは以下の通りです。
評価の高い年ほど成分が充実し、若いうちは硬いですが長期熟成に耐える傾向。
評価が低い年ほど成分はやや控えめで、若いうちから親しみやすいですが長期熟成にはやや不向きな傾向があります。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1985年 4
1986年 3
1988年 4
1989年 4
1990年 5

1991年 4
1992年 2
1993年 2
1994年 3
1995年 4
1996年 4
1997年 4
1998年 5
1999年 4
2000年 4
2001年 4
2002年 2
2003年 5
2004年 3
2005年 4
2006年 4
2007年 4
2008年 2
2009年 5
2010年 5
2011年 4
2012年 4
2013年 3
2014年 3
2015年 5
2016年 4
2017年 5

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《適正グラス》

【チューリップ型ボルドーグラス】
香りが取りやすく温度が少しずつ上がるように設計されたボルドーグラスを選ぶことで、バランス良く味わいを感じ取れる事でしょう。
熟成酒は複雑でエレガントな風味が現れるため、香を感じやすいバルーン型ブルゴーニュグラスを選んでも良いですね。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


フォアグラのバターソテー


牛肉の赤ワイン煮込み

など、豊かなコクを持った料理や野性味を感じさせる料理などに合わせる事で、優雅なワインの味わいが料理を引き立て、また、料理がワインを引き立て、複雑で洗練された風味の広がるマリアージュを楽しめるでしょう。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

14年熟成の02はいつものシャーヴにはほど遠い。これがヴィンテージの影響というものか。20年過ぎてようやく花開くと言われる銘柄だが、このワインにはそれは当てはまらない事は明白。緻密さや風格が無いのです。残念。

 
熟成ローヌの素晴らしさは未経験だが、このワインがこれから先素晴らしい成長を遂げる事だけは私にもわかる。というわけで、もっと熟成させてから飲むべきだったかな。8年熟成の2011はまだまだ若い印象。なめらかで旨味もちゃんとあるんだけどね。

良い口コミ

香りを嗅いでイナバウアー。のけ反るほどの芳香性。(笑)11年熟成の08は黒系果実に、インクにブラックペッパー、アニマルに樽のニュアンス達が沸き立つように香る。味わは香りに反してエレガントで、優しい果実味と酸味は抵抗なく流れるような心地よさがある。これほどのシラーがある事を知れた意味でも素晴らしい体験でした。


22年の時を経てもいまだ若い97。とは言えシャーヴらしい洗練度・透明感は唯一無二。10万を超えるブルゴーニュに手を出すよりもこのワインを選ぶべきとも思うし、その事はパーカーポイントにも反映されているよ。


シラーの熟成酒の素晴らしさを体感。こんなにも柔らかくなるのですね~。18年熟成の98はベリー系の芳香性も心地よく、とっても美味しかったです。


何年だったか忘れてしまったが、良くはないヴィンテージだ。とは言えこの魅惑的な香りは素晴らしい。味わいもブラインドならピノノワールって答えてしまうだろう。オーパスワンに倍の金額を払うくらいなら、間違いなくこちらを選ぶべき。当たり年だったらどれほどの物か、想像するだけでゾクゾクするね。

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!    30%
美味しい     64%
普通        3%

良くない      3%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

率直に「このワインがエルミタージュの最高峰なんだな~」と思える口コミ内容の数々でした。

ポール・ジャブレ・エネも素晴らしく、今回のワインを調べるまでは「ポール・ジャブレが最高峰かな?」と思っていましたが、さらに卓越しているのがジャン・ルイ・シャーヴといった印象です。

オフヴィンテージの2002で、悪くはないが期待を下回る味わいに残念な思いをされた方以外は、ほぼほぼ高い評価をされており、特に熟成物の複雑で妖艶な味わいには感動レベルの評価をされる方も少なくありませんでした。

超有名ワインに高額を払うなら、半分程度の金額で引けを取らない、あるいは凌駕してしてるこのワインを選ぶべきといった意見もチラホラ。優れた分析能力を持った熟練者の方々を満足させるジャン・ルイ・シャーヴは、エルミタージュの最高峰として、あるいは特別なワインの選択肢に持っておくべき秀逸な銘柄である事がわかりました。

 

まとめ

それでは最後に情報整理です。

ドメーヌ・ジャン・ルイ・シャーヴ エルミタージュ・ルージュ

価格
23000~40000円


卓越した香り味わい、完璧とも呼べるバランスで、熟成で真価を発揮する。

飲み頃と当たり年
・飲み頃
ブドウ収穫年から約5年~40年
口コミでは10年以上の熟成物の方がより評価は高い傾向。

・当たり年
一般的にコート・デュ・ローヌ北部のヴィンテージチャートは以下の通り。
評価の高い年ほど成分が充実し、若いうちは硬いですが長期熟成に耐える傾向。
評価が低い年ほど成分はやや控えめで、若いうちから親しみやすいですが長期熟成にはやや不向きな傾向がある。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1985年 4
1986年 3
1988年 4
1989年 4
1990年 5

1991年 4
1992年 2
1993年 2
1994年 3
1995年 4
1996年 4
1997年 4
1998年 5
1999年 4
2000年 4
2001年 4
2002年 2
2003年 5
2004年 3
2005年 4
2006年 4
2007年 4
2008年 2
2009年 5
2010年 5
2011年 4
2012年 4
2013年 3
2014年 3
2015年 5
2016年 4
2017年 5

口コミ
エルミタージュにおいて最も高い満足度を与えている印象で、特に熟成物の複雑で妖艶な味わいには感動レベルの評価をされる方も少なくない。ただし2002はやや劣る。

いかがでしたでしょうか。
ただ者ではない事がハッキリと伝わってくるワインでした。
上級ブルゴーニュがお好きな方でしたら、特に選択肢に加えていただきたい銘酒だと感じていますし、エルミタージュの頂点という選択肢はちょっと意外性があって、贈り物などにも向いているとも思います。
そもそもこのワインを知っている方はかなり知識も深いでしょうから、「こんなの選べるなんて凄いね。」と、なりそうですし、贈る相手が知らない場合も「こんな美味しいローヌがあるんだね、教えてくれてありがとう。」ともなりそうです。
あなたにとって善きワインとの出会いが多くなることをお祈りしております。
※ちなみに今回紹介したエルミタージュに使用されなかったワインを主体に造られるセカンドラベル的存在もあります。
まずはジャン・ルイ・シャーヴの味わいを知るという意味では手が届きやすいと感じましたので貼っておきます。

 

 

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