ドメーヌ・フィリップ・ルクレール ブルゴーニュ レ・ボン・バトン

おすすめ【赤】ワイン

 

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手頃な価格で、ちょっと男っぽいピノが飲みたいな。

今回はそんな時の選択肢に入れるべきロックなワインの紹介です。

長髪・タトゥー・アクセサリー、エアロスミスのような風貌の当主で、重厚感あるボトルデザインで、骨格を感じる品質。

どうですか?

イメージが広がりましたでしょうか。

まだ、情報が少な過ぎますね(笑)。

記事を読み進めて、ぜひイメージを広げましょう!!

さて、私は広域ブルゴーニュ・ルージュ(赤)を生み、日本で購入可能な主要生産者を90程ピックアップし、その中で多くの日本の消費者の方々に実際飲まれ、そして口コミ評価の高いワインはどれだろうという客観的視点から調べてみました。

その結果、多くの方に飲まれ、高い満足度を獲得していると感じた生産者の一つがフィリップ・ルクレール

その他に特にそのような条件を満たしていると感じたのは、

■グロ・フレール・エ・スール
■ジョセフ・ロティ
■ダヴィド・デュバン
■ジェラール・ラフェ
■マーシャル・ド グラモン

以上の生産者達でした。
※他にも《フーリエ》《ドニ・モルテ》《フレデリック・コサール》《シモン・ビーズ》《フレデリック・マニャン》など多くの生産者が高評価を得ていましたが、価格も考慮して上で、あえて絞り込んだ場合、上記の生産者が特に優れた評価を受けていると感じました。

《ワイン名》 フィリップ・ルクレール ブルゴーニュ レ・ボン・バトン

《価格》

【およそ3000円~4000円

《ブドウ品種》ピノノワール
《ボディ》  ミディアムボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>ブルゴーニュ
《生産者》  ドメーヌ・フィリップ・ルクレール

ここで簡単にプロフィール

フィリップ・ルクレールはジュヴレ・シャンベルタンに本拠地を置くドメーヌ。

1974年にフィリップ・ルクレール氏が、代々受け継がれてきた畑の分割相続を受けて始まったドメーヌです。

トレンドに敏感なフィリップ氏は、飲み手が求めるワインを生産しており、90年代は樽を強く効かせたワイン、2000年以降は樽も適度にし、ブドウの繊細なニュアンスも感じれるスタイルへと進化させます。

現在も力強さの中に繊細さを感じさせるワインを生み、日本でも人気の生産者として活躍しています。

《味わいの特徴》

厚みがあり男性的
熟成で現れるエレガンス

このワインの特徴は、広域ブルゴーニュ・ピノとしては豊富な果実味にタンニンや酸を持っている品質にあり、華やかで繊細な女性的傾向ではなく、その骨格ある味わいは男性的な印象が感じられます。

またそのような充実感のある味わいは熟成能力もあり、熟成を経て成分が馴染み合う事でしなやかな質感や、円熟した旨味が乗った味わいに成長し、女性的なエレガンスも現れてきます。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

優れた区画
広域ブルゴーニュではありますが、レ・ボン・バトンは優れたテロワール(ブドウを取り巻く自然環境)を持つシャンボール・ミュジニー村にある畑で、繊細さと力強さを持ち合わせた上質な果実が得られます。

完熟ブドウ
どの生産者よりも遅い時期に収穫された完熟ブドウを使い、凝縮感のある果実味を持ったワインが生まれます。

高めの発酵温度
通常25℃~30℃で行う発酵を30~32℃の高温で行い、じっくりとブドウの成分を抽出する事で、タンニンなどの成分豊かなワインが生まれます。

ほどよい樽
樽の風味が反映しやすい新樽の使用比率はおよそ10%
ブドウの繊細な風味を感じさせつつ、ほどよい樽のニュアンスがあるワインを生んでいます。

【外観】
深みのあるルビーレッド

熟成が進むほどレンガ色に近づいていきます。

【香り】
ラズベリーにブラックベリーやプルーンなどのフルーティな果実香に、バラの華やかさにスパイス香、樽に由来するの芳ばしさも感じられます。

熟成するほど果実香は円熟味を感じさせる甘やかさが現れ、土やなめし革といった熟成香も加わり複雑なニュアンスが現れます。

【味わい】
熟した果実の凝縮感ある果実味は豊かで心地よいコクがあります。

適度なタンニンは味わいに骨格をもたらし、美しい酸味は味わいを引き締め、ほどよい果実感や芳ばしい樽の風味を残した余韻が続きます。
熟成するほどタンニンや酸などの成分は溶け合い、角の取れた滑らかで旨味の感じられる品質に成長し、女性的なエレガンスも垣間見えます。

《飲む時の適正温度》

14℃18℃
少し低めの温度にすれば、酸味を感じやすくエレガントで軽快な飲み口が楽しめますし、温度を上げるほど香りと味わいが広がり、豊かな風味を楽しめるでしょう。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《当たり年と飲み頃》

飲み頃はブドウ収穫年から
【およそ3年~15年
一般的傾向や飲んだ方の評価傾向から推測すると、これくらいではないかという個人的見解です。

良いヴィンテージのワインほど、飲み頃になるのが遅く長期熟成にも向きます。
難しいヴィンテージほど、比較的早くから楽しめ飲み頃の期間は短くなります。

一般的にブルゴーニュ赤のヴィンテージチャートは以下のようになっています。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

2005年 5
2006年 3
2007年 2
2008年 3
2009年 5
2010年 5
2011年 3
2012年 4
2013年 3
2014年 4
2015年 5
2016年 4
2017年 4

※ワインの飲み頃についての知識は、
第10回【品種・タイプ別 赤ワイン・白ワインの飲み頃】
でも確認できます。

《適正グラス》

【バルーン型ブルゴーニュグラス】
豊かな香りと味わいを持ったワインです。
香りが取りやすく温度が少しずつ上がり、甘味を感じやすいように設計された、ふくらみのあるバルーン型ブルゴーニュグラスを選ぶと良いでしょう。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


ポークソテー


鴨鍋

など、ほどよいコクのある味わいの料理に合わせる事で、心地よい風味の広がる上質なマリアージュが楽しめるでしょう。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

 


こんな場合におすすめ

しっかり目の広域ブルゴーニュ・ピノを飲みたい時は、フィリップ・ルクレールを選びましょう。

華やかで繊細な女性的ピノも素敵ですが、ちょっとロックな男っぽさも魅力的です。

重厚感あるボトルは手土産にしても存在感があります。


こんな場合には不適切!?

ブルゴーニュ・ピノとしては男性的で濃い印象ですが、あくまでブルゴーニュ・ピノとしての傾向であり、ボルドー格付けワインやカリフォルニアワインのような凝縮感溢れる果実味ではありません。

そのようなワインを求める方には薄いと感じるでしょう。

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

「久々にブルゴーニュ飲むと、やはり酸が気になる。僕には普通。」


「プラムやブラックベリー系の落ち着いた果実感の中に、ジャムっぽいチャーミングさもあるんだけど、強い酸はその要素を感じにくくしているかな。4年熟成の2014はやや閉じ気味?翌日は馴染んで良くなったけどね。」


「17年熟成の2000年。熟成香満載でドライフルーツや皮に土が優勢。味わいに果実感はほぼ無く、酸やタンニンが主張気味。樽香とミネラル感があるところは楽しめる感じだけど、やはり果実感が弱いのはピークアウトかな?」

良い口コミ

「なんと19年熟成の1999。蔵出しワインとはこうあるべきという品質。土浦鈴木屋は信頼できるインポーターですね。過剰な期待は禁物ですが、ACブルピノの熟成感を楽しめる。レンガ色を帯びた色調で、干しブドウにブランデーのニュアンス。ほんのり蜜のテイストも感じられる。インポーターによっては品質が異なるが、このワインはありがたく楽しませてもらった。」


「2015らしい甘味のある香り。味わいも凝縮された果実味にしなやかなタンニン。ブルゴーニュらしい出汁の効いたような旨味も心地よさを高めてくれますね。4年熟成です。」


「ACブルゴーニュとは思えないほど重厚感あるボトル。これはセラーに入らなくて困る(笑)。3年熟成の2014は、ラズベリーの果実感に樽の風味、華やハーブのニュアンスも感じられ、とても親しみやすくブルゴーニュらしさを感じます。ボトルの重厚感に負けないしっかりとした品質で、また飲みたいワインですね。」


「10年熟成で、まさに飲み頃。09の強さはすっかり馴染み合い、まろやかさがあります。とっても美味しくいただきました~🎵」

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!     0%
美味しい     50%
普通       47%

良くない      3%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

広域ブルゴーニュという事で、感動を覚えるような品質ではありませんが、この価格帯のブルゴーニュ・ピノとしてはしっかりとした味わいがある事が伝わってくる口コミが多かった印象です。

その充実感のある品質は熟成能力もあり、20年近い熟成物に高評価を付ける方がおられたことも印象的でしたが、それは適切な熟成を経た場合であり、枯れた印象のコメントもチラホラですから、熟成酒を選ぶ場合にはそれなりのリスクも覚悟した方が良さそうです。

村名ワインほどの奥深さは無いが、広域ブルゴーニュ・ピノとしては複雑で骨格あるワイン、そんな傾向ですね。

 

以上です。

フィリップ・ルクレールの味わいのイメージは広がりましたでしょうか。

透明感としなやかさを持った、清流のような女性的ピノが多いブルゴーニュにおいて、このような男っぽさもとても興味深く感じます。

全て女性的なワインばかりだと、そもそも女性的って何?

と、なりそうですが、このような男性的ワインがある事で両方が理解でき、それぞれの良さがわかったりするもの。

「女性的なワインはスッと流れるようで心地よい。」

「男っぽい方が飲み応えがあっていい!!」

「どっちも違って、どっちも良い!!」

受け止め方もいろいろですが、3番目が1番幸せそうです(笑)。

ちなみにもっと際立つ男っぷりを感じたい場合は、格上のジュヴレ・シャンベルタンもおすすめしていますので参考になれば幸いです。

あなたにとって善きワインとの出会いが多くなる事をお祈りしております。

 

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