ドン ペリニョン ヴィンテージ

実践編

 

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「ドンペリ」

高額シャンパーニュの象徴であり、ワインに詳しくない方でも、

「あ~ドンペリね。知ってる知ってる。」

と言えるほど知れ渡った銘柄でもあります。

しかし、名前の由来は?どんな味で他のシャンパーニュと何が違うの?と聞かれると、黙ってしまう方も多いのかもしれませんね。

しっかりこの記事を最後まで読み進めていただいて、「あ~ドンペリね。知ってる知ってる。」に続く深い知識を得てもらえれば、ワインラバーの仲間達、あるいはお客様との会話も膨らみ楽しい時間が過ごせそうです。

《ワイン名》 ドン ペリニョン ヴィンテージ

ドンペリことドンペリニョンは、修道士であるドン・ピエール・ペリニョン氏が生涯を捧げたシャンパーニュ造りへの意思をモエ・エ・シャンドン社が継ぎ、その威信(プレスティージュ)をかけて生産する最高クラスのシャンパーニュ、つまりプレスティージュ・シャンパーニュにその名を冠して造られるようになったものです。

夜の世界やバブリーなイメージも強い超有名銘柄ですが、しっかり飲み物として向き合ってみても優れている事は私も含めた消費者の皆様にも認められていますし、ワインの知識を深める上でドンペリニョンを知らないわけにもいかないでしょう。

 

さて、シャンパーニュを手掛ける生産者は数知れませんが、その中でも実際多くの日本の消費者の方々に飲まれ(口コミされ)、そして口コミ評価の高い銘柄はどれか。

そのような好奇心の元、私は信憑性の高い口コミが見られるVinicaを使って調べてみました。

その結果日本で購入可能で主要なおよそ100の生産者の中でも、特に高評価を獲得していると感じたのは25の生産者達

今回紹介するドンペリニョンは、予想通り非常に多くの口コミ量で、その量はモエ・シャンドン・ブリュット・アンぺリアルに次ぐもので、あらためてその知名度の高さを知る事となりました。

もちろん口コミ内容が良かったことが紹介する決め手となったわけで、奥深くバランスの良い品質への評価は非常に高く、特に長期熟成を経た物への評価は目を見張るものがありました。

私自身も12年物と20年物を口にした経験がありましたので、皆様のコメントには納得できる部分も多かったですね。

それでは始めましょう。

《価格》

20000円前後

《ブドウ品種》
シャルドネ
ピノ・ノワール
《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>シャンパーニュ地方
《生産者》  モエ・エ・シャンドン社

【ここで簡単にプロフィール

ドンペリの名の由来となるオーヴィレール大修道院の修道士ドン・ピエール・ペリニョンは、生涯をかけて最高のシャンパーニュ造りに取り組んだ人物。1715年に生涯を終えるが、

・黒ブドウから白ワインを生みだす技術。
・ピノノワールとシャルドネをブレンド(アッサンブラージュ)させる方法。
・最上のスパークリングワインを生む瓶内二次発酵。
・ガラス製ボトルにコルク栓。

以上のような手法を生みだした事は、現在のシャンパーニュ造りの礎となった。

そんなドン・ピエール・ペリニョンの亡き後、オーヴィレール修道院とブドウ畑はモエ・エ・シャンドン社の所有となり、1936年からその意志を継いだ最上級のシャンパーニュを「ドン・ぺリニョン」としてリリース。現在も最高のシャンパーニュを造る意志を受け継ぎ、最高峰の知名度と品質を守り続けている。

《味わいの特徴》

優れたバランス感覚
奥深く洗練された品質は
熟成で円熟した味わいに

ドン・ペリニョンの特徴は、何かが突出するというよりは、洗練されたブドウに由来する充実感のある果実味に美しい酸、気品を感じさせる凛としたミネラル感に、ナッツやトーストに蜜のニュアンスが高次元で融合し、それらが絶妙のバランスで感じられる品質にあります。
また熟成を経る事でそれらの成分は溶け合い円熟味が強まり、熟した果実感やハチミツや芳ばしいトーストの風味が強まった妖艶さが現れます。
※単一のヴィンテージのブドウで生産されるワインであり、その個性は年によって多少異なりますが、大きく見れば以上のような傾向があると言えます。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

優れた年の優れたブドウ
このシャンパーニュは、気候条件などに恵まれ優れたブドウが収穫された年だけ生産されます。
ヴィンテージによってその個性に差はありますが、洗練された充実感溢れるブドウは長期熟成に耐える能力も十分で、出荷後熟成を経る事で円熟した果実味やトーストに蜜などの複雑なニュアンスも強まっていきます。

長期瓶内熟成
ノンヴィンテージのシャンパーニュの瓶内熟成の規定は最低15ヶ月で、ヴィンテージシャンパーニュで36ヶ月ですが、このドンペリはなんと96ヶ月(8年)もの熟成期間を設けており、旨味や奥深さを生む澱との接触期間を長くしています。

優れたブドウに由来するワインを長期熟成させることで成分は溶け合い、エレガントで奥深い味わいが生まれるわけです。

 

【外観】
輝くレモンゴールド
熟成させるほど深いゴールドそして琥珀色変化していきます。
クリーミーで豊かな泡立ち。

【香り】
柑橘類やリンゴの果実香に白い花や黄色い花の華やかさ、上品な蜜の甘さにナッツ類やトーストの芳ばしいニュアンスも適度に広がりを見せます。
熟成するほど果実香は熟した果実やドライフルーツのニュアンスが強まり、蜜やトーストのニュアンスが溶け合いブリオッシュのような甘く芳ばしい妖艶さが感じられます。

【味わい】
キメ細かな泡はシルキーな口当たりで、ほんのり蜜の甘味を伴った厚みのある果実味がトーストやナッツの風味と共に広がり、豊富で美しい酸は味わいを引き締めます。
少しの苦味や塩気を感じさせるミネラル感は味わいに深みを与え、それらの風味を残した長い余韻へと導かれます。

熟成させるほど成分は溶け合い、円熟した果実感やトーストや甘やかな蜜のニュアンスが強まり、妖艶で魅惑的な品質へ成長していきます。

《飲む時の適正温度》

℃~14℃
よく冷やせば酸味や凛としたミネラル感が際立ち、気品や上品さが感じられます。
温度を上げるほど上品な蜜やトーストなど複雑な風味が広がり、優雅で妖艶な味わいを楽しめるでしょう。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃はブドウ収穫年から10~40年
若い段階ほどピュアな果実味に気品やキレ味の良さを感じる品質傾向。
熟成が進むほど熟した果実味やトーストや蜜の風味が増した落ち着いたニュアンスになり、円熟した優雅な品質へと成長していきます。

【当たり年】
そもそもブドウの質が高かった年しか生産されませんが、特に赤字の年は優れているとされています。
1996
1998
1999
2000
2002
2003
2004
2005
2006
2008
2009

※ワインの飲み頃についての知識は、
第10回【品種・タイプ別 赤ワイン・白ワインの飲み頃】
でも確認できます。

《適正グラス》

【ふくらみのあるフルート型グラス】
美しいグラスのフォルムに加え優美な泡立ちを見れますし、空気に触れる部分も少ないため、温度も上がりにくいと同時に炭酸も抜けにくい形状に設計されています。
妖艶な芳香性を楽しむには、細身のフルートグラスより膨らみのあるフルートグラス、あるいはブルゴーニュグラスを選ぶのも優雅ですね。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


天ぷら各種をレモンと塩で


チーズ各種

など、厚みのある果実味と複雑性にコクを持った秀逸なドンペリニョンには、上質で適度なコクを持った料理との相性が良いですが、20年以上の熟成を経た味わい深さを単体でしっかりと向き合って楽しんだり、料理ではありませんがチーズを軽くつまんで、シャンパーニュの味わいを引き立てるというアプローチも楽しいです。
また、揚げたての天ぷらや皮目をパリッと焼き上げた地鶏など【サクッ】【パリッ】とした食感には、【シュワツ】としたシャンパーニュはとても相性が良いですね。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

「このクラスのシャンパーニュをキンキンに冷やして提供するのもどうかと思います・・。」


「凝縮感のあるスパークリングがあまり得意でないせいか、深いコクがやや主張気味に感じられる。ところが飲み進めるほどに何やら取り憑かれるような魅力?も感じるのか?よくわからん。」

良い口コミ

「14年熟成させた06は熟成感がちゃんと出てて美味しいです。購入して4年経過で待ちきれず抜栓!!(笑)もっと待てばもっと良かったのかもしれませんが、それにしても素晴らしい味わいでしたね。」

 
「12年熟成の08は白い花に黄色い花、柑橘類にリンゴ、蜂蜜やイースト香に白檀の香りも感じる。しなや口当たりからフレッシュな果実味は美しい酸と相まってドライな印象。塩味を伴った豊富なミネラルに仄かな苦味は味わいに幅を持たせ、なんとも長い余韻には驚かされる。納得の品質だね。」


「お水なイメージが先行し、その有名さでアンチも多いような気もしますが、飲んでみると非常にバランス良く、誰にでも愛されるような万能型辛口シャンパーニュの佇まいがあります。個性がないとか言わないでね💛12年熟成の08。」


「20年熟成を経た2000年のドンペリは深いゴールド。流石の熟成感に大満足。熟したリンゴに蜂蜜に焼いたパンのような風味がたまりませんね!!」

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!    23%
美味しい     57%
普通       20%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

提供温度の問題と好みの関係でマイナスイメージのコメントも見られましたが、品質自体を悪く評価するものではなく、大半の方が複雑で奥深くバランス感覚に優れた品質に満足、あるいは納得している印象で、特に長期熟成を経た円熟した妖艶な品質への評価は非常に高い傾向がありました。

逆に言えば、15年以下の熟成物では安定感やバランス感覚の素晴らしさは感じるものの、そこまで大きな感動は無いようにも思えました。

そのような傾向は、20年熟成の96と12年熟成の08を口にした経験がある私としても理解できるもので、08を飲んだ時は適度な複雑性やコクに納得といった感じでしたが、96に関しては香りからして圧倒され、円熟した果実味や広がるトースト香に上質な蜜のニュアンスは記憶に刻まれる品質でした。

どうしてもすぐに必要な場合などは仕方ありませんが、可能であれば長期熟成させることをおすすめしたい素晴らしいシャンパーニュです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

それでは最後に情報整理です。

ドン ペリニョン

価格
およそ20000円前後


何かが突出するというよりは、果実味に酸味に旨味、トーストや蜜のニュアンスなど様々な成分が絶妙のバランスで感じられる品質で、熟成で熟した果実感やトーストの風味は強まる。

飲み頃と当たり年
飲み頃はブドウ収穫年から10~40年
ブドウの質が高かった年しか生産されないが、特に赤字の年は優れているとされている。
1996
1998
1999
2000
2002
2003
2004
2005
2006
2008
2009


口コミ
否定的コメントはほぼ無く、大半の方が複雑で奥深くバランス感覚に優れた品質に満足、あるいは納得している印象で、特に長期熟成を経た円熟した妖艶な品質への評価は非常に高い

という事でした。
やはり長年愛される銘柄にはそれ相応の理由があるのだと感じます。
特別なひと時を楽しむ時、大切な方への贈り物としてドンペリニョンを選択肢に持っておけば、ここで解説したちょっとした豆知識も添えて楽しむことも可能ですね。
ワインの味わいは、知識を深める事でもなぜか深まります。
これはきっと味覚と言うよりは脳で味わう感覚なのでしょう。
あなたにとって善きワインとの出会いが多くなることをお祈りしております。

最後に、ドンペリのその他の種類を簡単に解説して終わりにします。

ドンペリのその他のラインナップ

ドンペリと言っても多くのラインナップがあり、特別な物を除けば以下の6つが挙げられます。
今回紹介しているドンペリは、最もスタンダードで手頃なものですが、圧倒的に多くの方に親しまれている優れたシャンパーニュと言えます。


1.ドンペリニヨン ヴィンテージ
最もスタンダードで、ここで紹介している銘柄。
約2万前後
2.ドンペリニョン ロゼ 
ピンドンと呼ばれ、ピノの出来が良い年のみ生産されます。
約3~5万
3.ドンペリニヨン P2
1998年以降ドンペリニヨンエノテークから名称変更されたもの。
Pはプレニチュード(熟成のピーク)を意味し、上記のスタンダードが8年で出荷されるのに対し、2度目のピークとされる16年の熟成を経るわけです。
ちなみに下で紹介しているP3はなんと25年もの熟成を経てからの出荷となります。

約4万~7万
4.ドンペリニヨン エノテーク
ドンペリブラックあるいはプラチナと呼ばれる銘柄。
上記のP2ができた1998以降は生産されていませんが、その希少性と熟成による品質向上で価格は高騰しています。

 約5~40万
5.ドンペリニョン レゼルヴ ド ラベイ
ドンペリゴールドと呼ばれ、熟成は20年。
フランスと日本限定販売で、ゴールドのエチケットはゴージャスで特別感も満載です。

 約8~25万
6.ドンペリニヨン P3
上で紹介した通り25年目にして3度目の熟成ピークを迎えた銘柄。
こちらがドンペリの最高峰という事ですね。
約30~70万
このラインアップを見ると、今回紹介しているスタンダードなドンペリが超値打ちに感じるという錯覚が起こるかもしれませんから注意してください!!(笑)

 

 

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