世界一有名で人気のロゼワインは?
おそらくミラヴァルを挙げる方が最も多いのではないでしょうか。
ブラッド ピットとアンジェリーナ ジョリー夫妻のワイナリーである事もあって、話題性も抜群です。
※2016年に2人は破局しましたが。。。
さておき、ロゼワイン産地として有名なプロヴァンス地方において、圧倒的に口コミ量が多い事からは、売れていて飲んだ方々が多い事がわかりますし、その評価も上々。
やはり良質なロゼワインを選ぶ時の選択肢に持っておくべき優れた銘柄だと感じました。
《ワイン名》ミラヴァル ロゼ
《価格》
【2800~4000円】
《ブドウ品種》
・サンソ-
・シラー
・グルナッシュ
・ロール
《ボディ》 ライト~ミディアムボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 フランス>プロヴァンス地方
《生産者》 シャトー ミラヴァル
シャトー ミラヴァルは、2008年にブラッド ピットとアンジェリーナ ジョリー夫妻が購入したワイナリーで、2013年に発売された2012ヴィンテージがファーストリリースです。話題性だけで売れているのではなく、品質が高いことでも知られる生産者で、ワイン製造を任されているのはぺランファミリー。ローヌを代表する生産者であるシャトー ボーカステルを所有する一流生産者です。世界的影響力を持つ「ワインスペクテーター誌」でも、全てのワインのトップ100にランクインを果たし、これはロゼのカテゴリーで唯一の銘柄であり、つまりロゼワイン世界一になった事を表しています。
《味わいの特徴》
華やかな香り
バランス感覚に優れた
エレガントな味わい
このワインの特徴は、柑橘類やイチゴに花などの優雅な香りに、適度な厚みを持った果実味を、生き生きとした酸が引き締めるバランスの良い味わいにあります。また塩気を伴ったようなミネラル分や、少しの苦味や渋味は味わいに奥行きを与え、エレガントな味わいを表現しています。
そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■優れた環境■
粘土質と石灰石が入り混じった土壌があり、粘土質土壌の保水性の良さと石灰石の水はけの良さが適度に混じり合って、ブドウは健全に成熟。石灰石に由来する豊富なミネラル分もブドウに反映されます。
また、プロヴァンス地方の中では標高の高い位置にあるため昼夜の温度差も大きく、昼の温暖さで果実味は豊潤になり、夜の冷え込みでキレの良い酸味を持ったブドウが誕生します。
■ビオロジック農法■
農薬や化学肥料を使用しないビオロジック農法の実践により、微生物などの働きも加わった健全で成分豊かな土壌が育まれ、その土地の成分を吸い上げたブドウが育ちます。
その他にも様々な要因があると思いますが、やはり一流生産者であるぺラン氏が関わっている事が、優れたワインを生む大きな要因となっている事でしょう。
【外観】
淡いサーモンピンク
【香り】
ラズベリーやイチゴのチャーミングさに、柑橘系の爽やかなニュアンス。白い花の華やかさも広がり優雅な印象です。
【味わい】
フレッシュでフルーティーな果実味は適度な厚みがあり、生き生きとした酸味は味わいを軽快に引き締めます。
塩気を感じるようなミネラル感は心地よい旨味を伴い、少しの苦味と渋味も加わったエレガントな余韻があります。
《飲む時の適正温度》
【6℃~12℃】
よく冷やせば酸やミネラルが際立ち、キレのある軽快な飲み口になります。
少し温度を上げれば酸は穏やかに感じられますが、香りや果実味が広がり、ふくらみある味わいを楽しめます。
冷やし気味で飲み始め、徐々に温度を上げていくのも楽しいですね。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
【飲み頃】
ブドウ収穫年から1年~7年
※一般的傾向や、実際に飲まれた方の感想を考慮すると、これくらいではないかと考えました。
《適正グラス》
【小ぶりorふくらみのあるグラス】
温度が上がりにくい小ぶりのグラスで飲めば、酸味やミネラル感が際立ち、軽快で上品な味わいが楽しめます。
中程度の大きさで、温度が上昇しやすいふくらみのあるグラスで飲めば、広がる香りやボリューム感のある味わいを楽しめるでしょう。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
魚介類のパスタ
チキングリル
など、比較的淡白な料理から中間程度の強さのコクを持つ料理と合わせると良いでしょう。
塩気を伴ったようなミネラリーなワインの味わいは、コクの豊かな甲殻類など魚介系の素材と合わせるのもおすすめです。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【悪い口コミ】
もっとキレの良い酸味を期待したんですけどね。3年熟成の2015は熟成で酸が落ち着いたんですかね。グラスも大ぶりでしたから、小ぶりの白用グラスの方が良かったかも。まあ、普通ですかね。
悪い訳ではないけど、焼肉の強めの味にはワインが負けてしまいますね。
【良い口コミ】
生き生きとした酸味と凛としたミネラルが心地よく、適度なコクは、エビやカニなど甲殻類との相性も良いですね。なかなかレベルの高いロゼですよ。
2019のミラヴァルは白桃や花の香りが豊かで、厚みのある果実味もありますが甘味は抑え気味。キレの良い酸が上品さを際立たせるバランス型ロゼです。
香りはイチゴ、杏子、柑橘系の果実香に、バラや乳製品にアーモンドのニュアンスもある。味わいは熟した果実の甘味を適度な酸が支え、コクも感じられる。後半は仄かな苦味と渋味も加わり、味わいの幅が広がる印象。親しみやすさと、適度な奥深さを両立したロゼですね。
海のような塩気を感じるミネラル感はプロヴァンスだからかな。少しの苦味と渋味もアクセントに持った素敵なロゼです。
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 0%
美味しい 40%
普通 60%
良くない 0%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
ロゼワインで有名なプロヴァンスですが、そんな中でもミラヴァルの口コミ量は圧倒的に多く、この時点でプロヴァンスを代表する銘柄だという事がよくわかりました。
そしてプロヴァンスの代表銘柄という事は、ワイン界全体からしても代表的ロゼワインだと感じます。
驚くような奥深さのあるワインではなく、ごく一部で好みからズレる意見も見られましたが、大半の方がバランス良いミネラリーな味わいに好感を持っている傾向。美味しいロゼワインを選ぶ時は必ず候補に持っておきたい銘柄だと確認する結果となりました。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
ミラヴァル ロゼは
【価格】
2800~4000円
【味】
華やかな香り、バランス感覚に優れたエレガントな味わい。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から1年~7年
※一般的傾向や、実際に飲まれた方の感想を考慮すると、これくらいではないかと考えられる。
【口コミ】
口コミ量の多さと内容からは、知名度と人気の高さがわかる。
感動するほどではなくとも、否定的意見は非情に少なく、バランスの良い味わいに好感を持つ方が大半。
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