かなり珍しい品種の、自然派微発泡白ワイン。
これだけ聞くとかなりトリッキーな味わいがイメージされるかもしれませんが、非常にナチュラルで瑞々しい味わいで口コミも好評。
王道を求める方にはおすすめできませんが、
珍しいワインを選ぶ時。
ジュースのようにスルスル飲めるワインを選ぶ時。
そのような場面でかなり活躍が見込めると感じました。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》ポイエル エ サンドリ ゼロ インフィニト
《価格》
【3400~4000】
《ブドウ品種》ソラリス
《ボディ》 ライト~ミディアムボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 イタリア>トレンティーノ アルト アディジェ州
《生産者》 ポイエル エ サンドリ
ポイエル エ サンドリは、1972年にマリオ ポイエル氏とフィオレンティーノ サンドリ氏によって、トレンティーノ アルト アディジェ州に設立されたワイナリー。
科学的理論に基づいた自然なワイン造りで知られる生産者で、2021年現在ポイエル氏とサンドリ氏のそれぞれの息子も参画しており、同州を代表する造り手のひとつに成長しています。今回紹介している「ゼロ インフィニート」は、古代品種「ソラリス」から造られる微発泡の濁り白ワイン。
ドイツの「フライ ベルグ大学」と共同研究で復活させたソラリスを、栽培や醸造において人工的な添加物を何も加えない。つまり「ゼロ」で造られた自然なワイン。
一般的なワインとは一線を画す味わいで、多くの消費者を楽しませている銘柄です。
《味わいの特徴》
ピュアで瑞々しい
濁り微発泡白ワイン
このワインの特徴は、白く濁った見た目。そして、リンゴジュースやネクターを連想させるようなピュアで瑞々しい味わいにあります。
【外観】
白く濁ったレモンイエロー
微弱な発泡性
【香り】
柑橘類の爽やかさに白桃や熟したリンゴを思わせるフルーティーな果実香。酵母に由来するイーストやヨーグルトのニュアンスも加わったピュアな香りが豊かに広がります。
【味わい】
リンゴや桃を思わせるピュアな果実味は、自然な甘味と微弱な泡が感じられる優しい飲み口で澱の旨味もしっかり。適度な酸とほろ苦いニュアンスは味わいをドライにまとめており、瑞々しい印象の味わいです。
※澱を撹拌させずに飲めば透明感が際立った飲み口。澱をしっかり撹拌させれば豊潤さやしっかりとしたコクが感じられる飲み口になります。
それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■自然なワイン造り■
使用される白ブドウ「ソラリス」は、ブドウ害虫のフィロキセラに耐性がある事もあり、銅や硫黄、ボルドー液を含む農薬を使用せず栽培が可能。
また醸造においても、人口酵母ではなく天然酵母だけで発酵しており、酸化防止剤も不使用で、さらに酵母の死骸である澱も除くことなく、発酵途中でボトリングされる造り。アルコール発酵は糖分がアルコールと二酸化炭素のに変化する発酵のため、瓶内で発生する二酸化炭素が微弱な発泡性を生みます。
また、他の自然派生産者とは違った独自の科学的なアプローチも特徴的。
例えば、収穫したブドウをクエン酸濃度1%の水で洗う事で僅かに果皮に残った銅や硫黄も除去。この時野生酵母も50%ほど落ちますが同時に雑菌も落ち、清潔なブドウには数時間後には天然酵母が収穫時の1,5倍まで復活するとの事。
その他にも機械的にな介入を取り入れていますが、あくまでブドウ本来の味わいを引き出すためのもの。
雑菌や酸化対策をしないことで傷んだり、極度の還元状態のワインを「自然派ワインだから仕方ない」というのは、造り手として責任を果たせていないと考えています。
以上の要素が、クセの無いブドウ本来のピュアな味わいを生む要因になっています。
※さらに詳しくはこちらのページでも確認できます。
《飲む時の適正温度》
【6℃~12℃】
よく冷やせば酸味が際立ち引き締まった印象。軽快な飲み口が楽しめます。
少し温度を上げれば穏やかな印象。フルーティで豊かな風味の広がりが楽しめるでしょう。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
飲み頃はブドウ収穫年から1~3年
※一般的傾向や口コミから推測
《適正グラス》
【フルート~大ぶりのグラス】
温度が上がりにくいフルート型グラスや小ぶりのグラスを選べば、軽快な飲み口が楽しめます。
温度が上がりやすく香りも広がりやすい大ぶりのグラスを選べば、広がりある味わいが楽しめます。
こだわりすぎず自由な発想で楽しんでみてはいかがでしょうか。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
カプレーゼ
天ぷら各種をレモンと塩で
ピュアでナチュラルなワインの味わいは、適度なコクを持った料理に幅広く適応するでしょう。
また、天ぷらのように【サクッ】とした食感の料理には【ピリッ】と仄かな発泡性がマッチします。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
スイスイ飲める自然派ワインって感じは良いけど、高すぎるでしょ。。。
そもそも泡はそれほど好きではない。しっかりドライで食事にも合うけどね。。。
【良い口コミ】
率直に旨くて、リピート必須ですね!!自然派にありがちな漬物感は全く無く、爽やかでジューシーな果実味に、果皮の苦味にミネラル感。あ~完全にハマりましたね~~。
疲れた体に自然に溶け込むような癒し系の味ですね~~♪♪
まずは美味しいと言っておきます。過去一の濁り具合で柑橘系や酵母の芳香で、味わいはややドライ。ほのかな発泡と適度な酸とタンニンも感じられて、どぶろく的な感じ。飲み進めるほどにシードル飲んでるような感覚になりましたね。
これはもうリンゴジュース!?でも辛口で料理にも合わせやすいし、プチプチ泡感と濁り感が最高ですね♪
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 13%
美味しい 47%
普通 37%
良くない 3%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
ピュアで独特の優しい飲み口で多くの方を楽しませている印象。
平均的な白ワインやスパークリングとは全く違う見た目と味わいですが、ナチュラルな味わいは変なクセもなく心地よい飲み口で好評。ツボにハマり感動的評価を与える方もチラホラといった傾向です。
スタンダードを求めるワインではありませんが全く違った魅力を発揮しており、おもしろいワインの選択肢に持っておくと重宝しそうな銘柄と感じる結果となりました。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
ポイエル エ サンドリ ゼロ インフィニトは
【価格】
3400~4000
【味】
リンゴや桃を思わせるピュアな果実味は、自然な甘味と微弱な泡が感じられる優しい飲み口で澱の旨味もしっかり。適度な酸とほろ苦いニュアンスは味わいをドライにまとめており、瑞々しい印象。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から1~3年
※一般的傾向や口コミから推測
【口コミ】
ピュアで独特の優しい飲み口で多くの方を楽しませている印象。
平均的な白ワインやスパークリングとは全く違う見た目と味わいだが、ナチュラルな味わいは変なクセもなく心地よい飲み口で好評。ツボにハマり感動的評価を与える方もチラホラ。
以上です。
いろんなワインを紹介してきましたが、品種や造りを考えると「唯一無二」なのでは?と思えるワインでした。
とても特徴的で品質も良いですから、変化球的アイテムとして持っておきたい銘柄ではないでしょうか。
あなたのワイン選びの一助になれれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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