★チリの監督★
【好きな言葉】One for all,All for one
「さあ!みんなでチリワイン盛り上げようか。」
「・・・。」
「あ~ぁ・・帰ってワインでも飲もっかなぁ。」
「めんどくせぇ~なぁ~。息をするのもめんどくせぇ。」
(なんだ・・この子達は・・・。)
「おい!!お前達!!それでもチリワイン製造に関わる生産者か!!だからフランス、イタリア、カリフォルニアに勝てないんだ・・・。109対0だぞぉ!!」
「・・・・。」
「チリのブドウ栽培環境は恵まれている。天候に恵まれそしてブドウ病害がない健全な土壌を持っているため病害対策に必要なコストも無い。この事は先人達つまりお前たちの先輩たちが代々病害を持ち込まない、持ち込ませない努力があったからだ!!それだけじゃないぞぉ!!お前達のような今の生産者に素晴らしいワインを造って欲しいという願いがあるから。お前たちの母さんは朝誰よりも早く起きてお前たちの朝ご飯を作ってくれるんだ!!それをお前達は・・・。」
(熱い・・この監督・・熱い!!)
「そんな先人達、いやお前達のワイン造りに関わる全ての人々の心をお前達は裏切ったんだ!!俺はその事を言っているんだぞぉ!!フランスの生産者でもカリフォルニアの生産者でもお前達と同じ人間じゃないか!!お前達はゼロなのか!ゼロの人間なのか!!それでも男か?悔しくないのかぁ!!!」
「うっ・・・。」
「悔しいです!!さっきまでは悔しくなかったけど!!今は悔しいです!!!監督。俺達を世界一の生産者にして下さい!!」
「よぉし・・よく言った。俺達でチリを世界一のワイン生産国にするぞ!!いいか!!俺は今からお前達を殴る!!この痛みはすぐに消えるが今日の悔しさを一生忘れるなよ!!」
前置き長くなりすぎました!!(笑)
チリワインはフランスとかに109対0で負けているという話は架空でフィクションです。
さて、知っていましたか?
チリは「3Wの国」と呼ばれていることを。
1、素晴らしい天候=「Weather」
2、綺麗な女性=「Women」
3、おいしいワイン=「Wine」
なんですね。
そして日本ではチリワインの輸入量が近年フランスを抑えて1位になりました。
「よくやった!!」
もう達成!?(笑)
その理由の1つには2国間での協定で関税が減ったこともあります。
もともとコスパの良いチリがさらに安く手に入るのですから輸入量は増えて当然ですね。
品質も優れており、私達にとってはなんとも有難いワイン生産国なんですね。
《チリで知る事》
【チリワインの基本データ】
【チリワインの特徴】
【チリワインの品質分類(格付け)】
【チリワインの主要産地と特徴】
以上です。
チリも情報が多くなりますから前編と後編に分けて解説しましょう。
1、チリワインの 基本データ
まずは全体像
【ワイン生産量】
・約1000万ヘクトリットル
※世界8位でフランスの5分の1くらい
「109対0の頃に比べれば成長したもんだ。」
【ブドウ栽培面積】
・約14万ヘクタール
※世界10位でフランスの5分の1くらい
【主要品種白ブドウ】
・シャルドネ
バランスに優れた味わいです。
・ソーヴィニョンブラン
爽やかなハーブのニュアンスを持ちます。
【主要品種黒ブドウ】
・カベルネソーヴィニヨン
「チリカベ」と呼ばれるほど有名で、全体の【約30%】で圧倒的に多く栽培されます。
・メルロー
丸みのあるやさしい味わいです。
・カルメネール
ボルドー原産ですが、チリで有名です。メルローと思われていた過去があるほど似た特徴を持ち、凝縮された果実味があり丸みのある味わいです。
・シラー
豊かな果実味とタンニンを持った味わいです。
・パイス
16世紀にスペイン人により持ち込まれた【チリワインの原点】と言える品種です。軽快でカジュアルな早飲みワインを生みます。
「試験ならカルメネールとパイスはちゃんと知っておくんだ。殴られた痛みは3日もあれば消えてしまうが、この事は忘れるな!!」
2、チリワインの特徴
【コスパ抜群】
まずはコスパが抜群にいい事が言えます。
《関税が低い》事に加えブドウ害虫が発生しないことから《害虫対策にコストがかからない》事、さらにワインを製造する過程での《人件費が安い》事もあり、お値段以上の品質のワインがほとんどです。
【恵まれた環境】
《害虫のいない健全な土壌》《豊富な日照量》《昼夜の寒暖差が大きい》といった良質のブドウが栽培できる条件がそろっています。
【豊かな果実味】
上記のような環境から生まれるワインは、果実味が豊かで香りも味わいもハッキリしたものが多く、高品質なものでは複雑で洗練された味わいのものもあります。
3、チリワインの 品質分類(格付け)
【産地区分】
チリでは【DO】と呼ばれる産地区分があります。
州から村単位まで大小のDOがありますが、品質に違いがあるわけではなく、使用品種や栽培・醸造の規定があるわけでもありません。
つまり、【格付けは無くオーストラリアやアメリカと同じく産地区分がされている】といった認識です。
【表示規定】
チリではワインのラベルに《DO名》《ブドウ品種名》《ヴィンテージ》を名乗る場合【75%】以上その条件を満たしたブドウを使わなくてはならないという規定がます。
さらに《DOワイン》の場合以下のような品質表示を加えることも許されています。
【Superior スペリオール】
香り味わいに独自性があるもの。
【Reserva レゼルバ】
法定最低アルコール度数11.5%よりも《0.5%》以上高く、独自の香り味わいを持つもの。
【Reserva Especial レゼルバ エスペシャル】
《レゼルバ》の条件を満たし、さらに樽熟成である事。
【Reserva Privada レゼルバ プリバダ】
法定最低アルコール度数11.5%よりも《1%》以上高く、独自の香り味わいがあるもの。
【Gran Reserva グラン レゼルバ】
《レゼルバ・プリバダ》の条件を満たし、さらに樽熟成である事。
といったものです。
■まとめ■
・チリワインはコスパ抜群。
・日本ではチリワインが最大の輸入量。
・格付けは無いが《DO》《品種》《ヴィンテージ》を表記するには75%以上その条件を満たしたブドウを使う。
・《DOワイン》では、スペリオール<レゼルバ<レゼルバエスペシャル<レゼルバプリバダ<グランレゼルバの順に品質が高い。
以上です。
いかがでしたか?
チリはコスパ最強国ではないかとも感じています。
コノスル、モンテス、アルパカ、コンチャイトロなどよく見かけて手頃な生産者たちがたくさんいますね。
確かにお値段以上の味わいで納得できる品質のものが多いですから、日常消費用にも最適です。いろいろ試してみてはいかがでしょうか。
※私が選ぶ飲むべき一本です※
【バルディビエソ ブリュット】
ビールより安いコスパ最強スパークリングワインです!!
【コノスル20バレル シャルドネ】
上質でバランスの良い白ワインです。
【コノスル シラー ビシクレタ】
ビールより安い赤ワイン!!そこそこうまいところがまた嬉しい。
よかったらお試し下さい。
【コノスル レゼルバ カベルネソーヴィニヨン】
1000円程度の赤ワインなのになかなかやります。
【コノスル 20バレル シラー】
やさしく濃厚でコクのある上質赤ワインです。
よかったらお試し下さい。
あれ?
コノスルばっかりですね!!(笑)
私はコノスルの品質を非常に気に入っています。
それは他のチリ生産者よりもコクのある味わいでまろやかさを感じるからなんですね。
各品種の個性も非常にわかりやすく表現していますから、ぜひ試していただきたいと思っています。
「チリのワインもお前達生産者の努力があり、品質の高いワインが手頃な価格で買えるようになった・・。そして日本での輸入量では遂にフランスを破ったか・・・。ゼロだったお前達が・・・。」
「よくやったねぇ!!」
「うれしーです!!」
※このストーリーはすべて架空であり、フィックションであります。
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