【私が選ぶ飲むべき一本】
ドメーヌ ブスケ マルベック グランレゼルヴ
《ブドウ品種》マルベック
《ボディ》 フルボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 アルゼンチン メンドーサ
《生産者》 ドメーヌ ブスケ
《特徴》
濃厚でやさしくコクもある
アルゼンチンらしいワイン
私はこのワインを飲んだ時、
「これぞアルゼンチンのマルベックの良さを表現しているワインだ。」
と感じ、同じ価格帯のアルゼンチンのマルベックと比べてもバランスが良く、コクや旨味が心地よく感じられたので、飲むべき一本に選ばせていただきました。
アルゼンチンのマルベックといえば「黒ワイン」と呼ばれるほど濃い色調を持っており、すべての品種の中でも最も濃いと言っても過言ではありません。
その色からも想像される通り、味わいも濃くパワフルです。
しかし、非常にタンニンがなめらかなところもマルベックの特徴で、濃いわりにやさしいので比較的スイスイ飲めてしまうような質感でもあります。
マルベックを飲んだ事が無く、濃くてやさしいメルローのようなワインが好みの方にはぜひ試していただきたい一本です。
そうでなくても、価格以上のおいしさが感じられますからぜひお試しください!!
【外観】
深い紫色は黒に近い
【香り】
熟したベリー系果実の香りに加え、コーヒーやチョコレートのニュアンスも感じられます。
【味わい】
熟したベリー系果実の豊かな果実味があり、樽熟成によるバニラのニュアンスやトリュフを思わせる複雑な味わいも感じられます。
マルベックらしい絹のようなタンニンは非常になめらかな口当たりで、穏やかな酸味・甘味・旨味と共にバランスよく融合し、複雑な余韻が長く続きます。
《飲む時の適正温度》
【14℃~18℃】
とても豊かでコクがあるワインです。
高めの温度にする事で、より香り・甘味・旨味が広がり複雑な風味を楽しめるでしょう。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
【3年~6年】
若いうちからやさしく広がる風味がありおいしく飲めます。
熟成させると酸味や渋味がワインに溶け込む事で落ち着きのある味わいが楽しめるでしょう。
※ワインの飲み頃についての知識は、
第10回【品種・タイプ別 赤ワイン・白ワインの飲み頃】
でも確認できます。
《適正グラス》
【チューリップ型ボルドーグラス】
香りが取りやすく温度が少しずつ上がるように設計されたチューリップ型ボルドーグラスを選ぶと良いでしょう。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
和牛サーロインステーキ
キンキの煮付
和牛すき焼き
・アワビバター
・クリーム系パスタ
など、コクの強い食材や味付けのされた料理と合わせることで、料理の旨味とマルベックのやさしく濃い味わいが溶け合い、さらに豊かな味わいを体感できることでしょう。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《こんな場合におすすめ》
【濃厚でやさしいワインが好みの方】
濃くてやさしい品種と言えばメルローが有名ですかね。
メルローも素晴らしいですが、アルゼンチンのマルベックも素晴らしいです。
いや、むしろマルベックの方がいいという方もいらっしゃるでしょうね。
その濃さはメルロー以上で、メルローとはちょっと違ったやさしさを持ったワインを生みます。
マルベックはなんとなく土っぽい印象で、例えるなら都会育ちのやさしい人がメルローで、田舎育ちのやさしい人がマルベックです。
わかりにくいですか?
飲めばわかります。
【ワンランク上のマルベックを探している方】
マルベックは比較的お手頃価格のワインでも、やさしく濃い味わいが楽しめるコスパワインを生んでいます。
このブスケのグランレゼルヴは、質の高いマルベックから濃厚で深くコクのあるワインに仕上げられています。
手頃でフルーティなマルベックもいいですが、より深さを感じられるマルベックを味わいたいならば、このワインを選んでも間違いないでしょう。
【強い味わいを持った料理に合わせたい時】
濃厚なワインですから強い味わいを持った料理との相性が良いですね。
やわらかなワインですから、スパイスの効いた肉料理などではその味わいをやわらげる効果もありますし、チーズやバタ-を使ったコクのある料理では、豊かなコク同士が混ざり合い相乗効果でより深い味わいを楽しむことができるでしょう。
《こんな場合には不適切!?》
【繊細あるいは荒々しいワインが好みの方】
繊細な味わいを持つピノノワールなどを使ったワインが好みの方には濃すぎます!!
また、舌を収縮させるような渋味や、キュっと切れる酸を持つやや粗々しいワインが好みの方にはやさしすぎます!!
飲んではいけません!!
【淡い味わいの料理に合わせる時】
淡い味を持つ料理に合わせてしまうと・・・・
《仮想ブスケ》
「俺って強くてやさしいだろ?そうだよなぁ。あぁ?」
《仮想淡い食材》
「は・・はい・・。」
「ところで僕見えてます?」
というように、ブスケの味わいが口の中を支配してしまいます。
淡い味を持つ料理には、繊細な白ワインや軽快なスパークリングワインを選んだ方がいいですね。
【繊細なピノノワールなどを飲む前に飲む事】
これも似たような話ですが、ブスケを飲んだ後に繊細なピノノワールなどを口にすると・・・
味・・・わからん・・・。
と、なってしまう事もあります。
順番を変えましょう!!
料理もワインも淡いものから濃いものへ進むのがセオリーです。
以上です。
ブスケ グランレゼルヴの味わいがなんとなくイメージできましたか?
よかったら試してみてください。
あなたのワイン選びの一助になれば嬉しく思います。
☟がただいま品切れ中のようです。
また入荷があれば紹介します。
デカンターでマルベックトップに(2009ヴィンテージ)! [2010]マルベック グラン レセルブ 750ml 赤 辛口 ドメーヌ ジャン ブスケ
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