ルイ ロデレール クリスタル

実践編

 

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「広告費にお金をかけるくらいなら、より良いシャンパーニュを造るためにお金を使いたい。」

そのような実直な信念を持ち、長年愛され続ける家族経営の老舗生産者。

水晶の如く輝く液体は多くの飲み手を魅了しており、その存在感はルイ・ロデレールにおける頂点である事を理解できます。

《ワイン名》 ルイ ロデレール クリスタル

《価格》

30000円前後
古酒ほど高額になります

《ブドウ品種》
シャルドネ
ピノ・ノワール
《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>シャンパーニュ地方
《生産者》  ルイ・ロデレール

 

【ここで簡単にプロフィール

ルイ・ロデレールは1776年創業の家族経営による老舗生産者。

広告よりも、より良いシャンパーニュを造るためにお金も労力も使うという実直な信念があり、
・2013年にはフランスのワイン誌において、シャンパーニュトップメゾンの中で第1位
・2016年、シャンパーニュ&スパークリング世界選手権においても最高賞を獲得。(同選手権の2018ではノンヴィンテージのシャンパーニュ部門では、ブリュット・プルミエがワールド・チャンピオンに選ばれる)
・2020年イギリスの酒類専門誌「DRINKS INTERNATIONAL」が選ぶ“世界で最も称賛されるシャンパーニュ・ブランド2020”にも選ばれる。

など様々な輝かしい実績もある。

《味わいの特徴》

気品に満ちた優雅さ
緻密さを持ち
至極のエレガンスを表現

クリスタルの特徴はヴィンテージ毎の個性は異なるものの、充実した成分に由来する複雑で芳醇な味わいを持ちつつ、洗練されたブドウからは一切の雑味が無く緻密な繊細さが感じられる点にあり、力強くも透明感のある上品さはエレガンスの極みが感じられます。
10年程度の熟成では若々しさが感じられる美しい品質で、熟成を重ねるほどに成分は溶け合い、複雑で甘やかな風味も増した魅惑的品質へと成長していきます。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

品質主義
利益重視の企業スタイルでなく家族経営を貫くのは、広告費などに資金を投資するのではなく、品質を追求したいという思いから来るもの。
例えば近年では、無農薬・有機肥料で天体の動きも考慮したビオディナミ農法の採用もその一つで、微生物の働きなどにより健全で成分豊かな土壌になり、その成分を吸い上げたピュアで上質なブドウが育つというわけです。
2012のクリスタルからはビオディナミのブドウ100%で生産されています。
価格以上の品質になるのはそのような事も要因に挙げられます。

長期瓶内熟成
ノンヴィンテージのシャンパーニュの瓶内熟成の規定は最低15ヶ月で、ヴィンテージシャンパーニュ(ミレジメ)で3年ですが、クリスタルは実に6年間の熟成期間を設けています
これは旨味や奥深さを生む澱との接触期間を長くする狙いがありあり、規定よりも遥かに長い熟成を経る事で類い稀な味わい深さが生まれます。

 

【外観】
美しく輝くゴールド
熟成させるほど深いゴールドそして琥珀色変化していきます。
クリーミーで豊かな泡立ち。

【香り】
ラフランスや柑橘類フレッシュな果実香に白い花の華やかさ、上質な蜜にナッツ類やトースト、スモーキーさも加わった
香りが優雅に広がります
熟成するほど熟した果実の円熟した香りに、ブリオッシュやカラメルのような甘く芳ばしい魅惑的芳香性が優雅に広がります。

【味わい】
微細な泡はシルキーな口当たりで、充実感のある果実味がトーストやナッツの風味と共に広がり、塩気を感じる凛としたミネラルは味わいに品格をもたらし、奥深いコクも感じさせます。
豊富で美しい酸は味わいを引き締め、複雑な風味に上品な蜜の甘味を伴った余韻がいつまでも続きます。
熟成させるほど成分は溶け合う事で円熟味が増し、熟した果実感やブリオッシュやカラメルの甘く芳ばしいニュアンスも強まり、類い稀な妖艶さを持った味わいは、魅惑的余韻となって飲み手を包み込みます。

《飲む時の適正温度》

℃~14℃
よく冷やせば酸味や凛としたミネラル感が際立ち、上品さや気品に満ちたエレガンスが感じられます。
温度を上げるほど充実した果実感やトーストに蜜など複雑な風味が広がり、芳醇で優雅な味わいを楽しめます。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から約8~40年
出荷直後の10年前後の熟成物は若々しいエレガントさが感じられ、熟成が進むほど円熟した果実感や、トーストや蜜のニュアンスも強まった魅惑的品質へと成長していきます。
※口コミでは若い段階でも素晴らしいですが、20年以上の熟成物への評価の方が高い傾向があります。

【当たり年】
基本的に当たり年しか生産されません
が、特に素晴らしかったとされる年もありますから、シャンパーニュのヴィンテージ・チャートを載せておきます。
クリスタルが造られた年は全てはわかりませんでしたが、ネット上で購入可能なヴィンテージは、
85 89 90 94 95 96 02 04 05 06 07 08 09 12
でした。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1985年 4ココ
1986年 3
1987年 4
1988年 4
1989年 4ココ
1990年 5ココ
1991年 3
1992年 2
1993年 2
1994年 2ココ
1995年 4ココ
1996年 5ココ
1997年 3
1998年 4
1999年 3
2000年 4
2001年 2
2002年 4ココ
2003年 2
2004年 3ココ
2005年 3ココ
2006年 3ココ
2007年 2ココ
2008年 5ココ
2009年 3ココ
2010年 2
2011年 2
2012年 5ココ
2013年 4
2014年 3

点数の高かった年ほど充実した成分を持ったブドウに由来する厚みのある味わい傾向、低い年ほど繊細さや上品さがある傾向です。

※ワインの飲み頃についての知識は、
第10回【品種・タイプ別 赤ワイン・白ワインの飲み頃】
でも確認できます。

《適正グラス》

【ふくらみのあるフルート型グラス】
美しいグラスのフォルムに加え優美な泡立ちを見れます。
また空気に触れる面積も小さいため、温度も上がりにくいと同時に炭酸も抜けにくい形状に設計されています。
そして類い稀な芳香性を楽しむには、細身のフルートグラスより膨らみのあるフルートグラスがより最適ですし、あえてブルゴーニュグラスを選んでも優雅な風味は高まるでしょう。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


天然真鯛のカルパッチョ


地鶏のグリルをレモンと塩で

など、洗練された充実感やエレガンスを持ったクリスタルには、特に上質で適度な強さの味わいを持った料理が合いますが、爽快な発泡性と美しい酸は口の中をスッキリさせる効果もあるため、強い味わいの料理にも合わせられる万能性があります。
また、皮目をしっかり焼いた地鶏や天ぷらなどのように【パリッ】【サクッ】とした食感の料理には【シュワツ】としたシャンパーニュは相性が良いですね。
とは言え、このクラスのシャンパーニュですと、しっかり向かって単体で楽しむというアプローチも素晴らしいですね。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

「12年熟成の08はボリューム感があり甘味も感じるが、まだ酸が元気すぎるかな。非常にエレガントで素晴らしい事はわかるけど、ちょっと酸っぱい。」


「10年物の09は抜栓直後の酸がグッときますね。飲み進めるほどに果実感が広がりだし美味しいですが、本来の飲み頃はまだまだ先なのでしょうね。」

良い口コミ

「26年熟成の93。結論。人生最高であり、これからもこれを超えるものを口にする事はないでしょう。熟成に由来する香りを主体に若々しい果実香もあり、上品かつ複雑な芳香性。熟成を経た泡は非常に微細で予想外に豊富でクリーミー。舌触りはシルクのような滑らかさがあります。円熟しドライフルーツのニュアンスが出始めた果実感は力強く、液体に溶け込み主張はしないものの確かに感じる芯のある酸味が存在。飲むほどにナッツやカラメルの風味も深まりなんとも複雑で官能的な味わい。余韻も素晴らしく長く、エレガンスの極みを体感できました。」


「特に秀逸な年である08はなんともエレガントで素晴らしい。以前飲んだ09はピノが前面に出るボリューム感が感じられたが、個人的には08の方がサラリとしている印象で好みかな。」

 
「24年熟成の95は琥珀色を帯びた深いゴールド。非常に繊細な泡がクリーム状に広がり、穏やかな酸を感じる熟した果実香に、ブリオッシュにナッツに石灰など様々な香りに包み込まれる。濃厚かつ芳醇な飲み口で角は全く無く、上質な蜜の風味を残した余韻。若々しさと熟成感のどちらも持ち合わせた極上の品質に、ただただ感動するばかりでした。マグナムだと違いますね。」

 
「11年熟成の08は飲むほどに感心してしまう出来栄え。美しいゴールド、オレンジなどの柑橘類に、アーモンドやバターに上品な蜜の風味が広がる。果実味に塩気を伴ったミネラルに美しい酸。幾重にも重なったそれらの要素が溶け合った一体感は秀逸と言える。」

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!   40%
美味しい    60%
普通       0%

良くない     0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

このクラスのシャンパーニュとなると、やはり経験豊かな皆様がコメントしており、そのような方が感動あるいはそれに近い評価を与えている事が印象的でした。

特に20年以上の長期熟成を経たクリスタルへの満足感は目を見張るもので、全てが溶け合った魅惑的品質は格別の味わいで飲み手を魅了しています。

逆に10年程度の熟成物に対しては、感動する方も多かったですが、素晴らしいもののまだまだ本当の飲み頃は先だと感じる方もチラホラでしたから、そのような傾向も心得ておくべき格別なシャンパーニュであると感じました。

私自身ルイ・ロデレールには非常に信頼を置いており、スタンダードなルイ ロデレール ブリュット プルミエのスッキリしているようで味わい深いスタイルも大好きであるため、そんな造り手が生み出すプレスティージュは、想像するだけでゾクゾクしてしまうようなシャンパーニュであると感じました。

早い話、飲んでみたい!!という話ですね。(笑)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

それでは最後に情報整理です。

ルイ ロデレール クリスタル

価格
およそ30000円前後
古酒ほど高額になる


複雑で芳醇な味わいを持ちつつ、一切の雑味が無く緻密な繊細さが感じられ、力強くも透明感のある上品さはエレガンスの極みと呼べる。
熟成を重ねるほどに成分は溶け合い、複雑で甘やかな風味も増した魅惑的品質へと成長する。


飲み頃と当たり年
飲み頃はブドウ収穫年から約8~40年

【当たり年】
基本的に当たり年しか生産されない。

ネット上で購入可能なヴィンテージは、
85 89 90 94 95 96 02 04 05 06 07 08 09 12

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1985年 4ココ
1986年 3
1987年 4
1988年 4
1989年 4ココ
1990年 5ココ
1991年 3
1992年 2
1993年 2
1994年 2ココ
1995年 4ココ
1996年 5ココ
1997年 3
1998年 4
1999年 3
2000年 4
2001年 2
2002年 4ココ
2003年 2
2004年 3ココ
2005年 3ココ
2006年 3ココ
2007年 2ココ
2008年 5ココ
2009年 3ココ
2010年 2
2011年 2
2012年 5ココ
2013年 4
2014年 3

点数の高かった年ほど充実した成分を持ったブドウに由来する厚みのある味わい傾向、低い年ほど繊細さや上品さがある傾向。

口コミ
経験豊かな方々がコメントしており、そのような皆様が感動あるいはそれに近い評価を与えている事が印象的。特に20年以上の長期熟成を経たクリスタルへの満足感は目を見張るものがある。

という事でした。
私が飲みたくなってきました。(笑)
というわけで、ワインを熟知した経験豊かな方でも感動させる品質は、大切な場面を盛り立てる名脇役、あるいは主役になれる力があると感じます。
経験の浅い方にとっては、魅惑的世界へ誘う危険なシャンパーニュになってしまうかもしれませんね。(笑)
何はともあれ、ワインは人を幸せにする飲み物。楽しむために存在します。
ここぞ!!という時はこのようなシャンパーニュを選択肢に入れておけば必ず役に立つでしょう。
あなたにとって善きワインとの出会いが多くなることをお祈りしております。

 

 

 

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