ドメーヌ・コシュ・デュリ ムルソー

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「白ワインの魔術師」「シャルドネの神様」

そのように形容される生産者。

世界最高の白ワイン生産者は誰かと聞かれて、この生産者を挙げる方も多い事でしょう。

ムルソーにおいてコント・ラフォンと双璧をなす二大巨匠としても名高い生産者で、価格においてはコント・ラフォンを大きく上回り高額。

その品質の高い限られたワインを多くの方が欲しがるため、価格高騰もやむを得ないのでしょう。

ムルソーにおいて多くの方に飲まれ(口コミされ)、そして口コミ評価の高いワインはどれだろうという客観的視点から調べてみた結果、コシュ・デュリはやはり異質の存在感を放っており、経験豊かで分析力にも長けた熟練ワインラバーの方達をはじめとする人々を魅了しており、価格もさることながら品質においても別格である事が伝わってきました。

簡単に歴史をまとめます。

1920年、ムルソーにドメーヌ設立。畑を徐々に拡大していく。

1974年、ドメーヌの名称をコシュ・デュリとする。
(3代目のジャン・フランソワ・コシュ氏と夫人の旧姓デュリを合わせたもの)
この、ジャン・フランソワ氏の代でピュリニー・モンラッシェやコルトン・シャルルマーニュそしてムルソーの畑を買い増し拡大し、白ワインの世界トップ生産者の地位を確立。

2008年、息子で4代目現当主のラファエル氏に代替わりし、伝統を守りつつ新しい技術を取り入れ、世界最高の品質を守り続けている。

以上です。

非常に人気で引く手あまたのこのワインは、希少性も高く価格も高騰していますが、それでも選ばれ続けている事は、このワインのポテンシャルの高さが世界最高水準である事を物語っています。

世界最高の白ワインを知ることは、コシュ・デュリを知ることと同じなのかもしれません。

《ワイン名》 ドメーヌ・コシュ・デュリ ムルソー

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《価格》

7~13万円

《ブドウ品種》シャルドネ
《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>ブルゴーニュ>ムルソー
《生産者》  ドメーヌ・コシュ・デュリ

《特徴》

洗練された酸とミネラル
充実感溢れるふくよかな品質は
熟成で真価を発揮

このワインの特徴は、研ぎ澄まされたような美しい酸と凛としたミネラル感があり、充実感溢れるふくよかな質感からは緻密さも感じられる点にあり、熟成を経る事で成分は溶け合い円熟味の増した魅惑的な品質に成長していきます。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

優れた区画
コシュ・デュリは同じムルソーでも出荷先の国によってワインの性格が異なります。
日本向けに生産されるムルソーは斜面上部の「ナルヴォ―」という区画が中心で、美しい酸とナッツ類の香りにふくよかなニュアンスの広がるワインが生まれます。

自然派農法
農薬を排除し自然の生態系を大切にした農法を取り入れることで、微生物の働きなども加わった健全な土壌が育まれ、その豊かな成分を吸い上げたブドウからは、ムルソーらしいボリューム感のあるワインが生まれます。

収量制限
コシュ・デュリではブドウの房を剪定する事はなく、芽の段階で一株につき5~6芽という厳しい摘芽(てきが)を実施します。
そうすることで残されたブドウに成分が集中し、長期熟成に耐える充実感溢れる果実が得られます。

緻密な畑仕事
健全な畑を作るため、鋤で畑を深く耕し空気を送り込むことや、ブドウの樹の仕立て方も一株ごとに最適の方法を選ぶこと、手摘みの丁寧な収穫など緻密な畑仕事の全ては、最高の白ワインを生むためのものです。

長期間のシュール・リー
醸造過程で現れる澱と共にワインを熟成させることで、まろやかで風味豊かなワインにする技法をシュール・リーと呼びますが、その期間が長期間である事も特徴的。
そしてそのシュール・リーは澱の質が高くなければ長期間耐える事はできません。
つまりコシュ・デュリのブドウの質が高い事は言うまでもありません。

控えめの樽
ブドウの繊細な風味も感じさせつつ、ほどよい樽の風味も感じられるバランスを重視するため、樽のニュアンスが反映しやすい新樽の使用比率は25%以下と低く保たれています。

 

【外観】
淡いレモンゴールド
熟成が進むほど濃いゴールドの色調に変化していきます。

【香り】
柑橘類や青リンゴなどのフレッシュな果実香に、ラフランスやライチのようなフルーティーな果実香、白い花にナッツ類のニュアンスも感じられます。

熟成が進むほど果実香は円熟を思わせるアンズやハチミツのような魅惑的な香りが広がり、黄色い花や樽に由来するバターなどの落ち着いたニュアンスも加わります。

【味わい】
洗練された果実味はふくよかでムルソーらしい粘性があり、研ぎ澄まされたような美しい酸味と凛としたミネラル感はポテンシャルの高さを感じさせ、複雑な余韻があります。

熟成させるほど成分は溶け合いしなやかで粘性の豊かな質感は強まり、蜜のような甘やかさを帯びた果実味と旨味が妖艶な味わいを表現し、美しい酸を残したエレガンスも併せ持った味わいは、至福の余韻へと導いてくれます。

《飲む時の適正温度》

8℃14℃
冷やし気味にすれば酸味が際立ちエレガンス溢れる飲み口になります。

温度を上げるほどふくよかで複雑な風味の広がりある、秀逸な味わいを楽しめるでしょう。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から7~30年
※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
良いヴィンテージのワインほど飲み頃になるのが遅く、長期熟成にも向きます。
難しいヴィンテージほど比較的早くから楽しめ、飲み頃の期間は短くなる傾向です。

一般的にブルゴーニュ白のヴィンテージチャートは以下の通り。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1974年 1
1975年 0
1976年 4
1977年 1
1978年 5
1979年 4
1980年 2
1981年 1
1982年 3
1983年 3
1984年 1

1983年 3
1984年 1
1985年 3

1986年 3
1987年 3
1988年 3
1989年 5
1990年 4
1991年 2
1992年 4
1993年 2
1994年 
1995年 4
1996年 5
1997年 3
1998年 2
1999年 3
2000年 3
2001年 3
2002年 4
2003年 2
2004年 4
2005年 4
2006年 3
2007年 4
2008年 4
2009年 3
2010年 5
2011年 4
2012年 3
2013年 4
2014年 
2015年 3
2016年 4
2017年 5

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《適正グラス》

【ふくらみのあるシャルドネグラス】
少し温度を上げることで広がる風味を楽しめますから、香りが取りやすく温度も少しずつ上がるように設計された、ふくらみのあるグラスを選ぶことをおすすめします。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


アワビバター


クリーム系パスタにトリュフをのせて

など、上質でコクのある味付けをした料理などと合わせることで、洗練された優雅な風味とコクの広がりある極上のマリアージュを楽しめるでしょう。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

 


《こんな場合におすすめ》

最高峰のムルソー、あるいは世界最高の白ワイン生産者の代表的ワインと呼べる逸品です。

最上級の敬意を込めての贈り物などにも向いており、格別の時間を楽しむためのワインとしても選択肢に入れておきたい別格のワインだと思います。


《こんな場合には不適切!?》

不適切というよりは、保存飲み頃を間違えてしまうのは避けたいですね。

これほどのワインは、ワインに深い敬意を持てる方とじっくりワインに向き合って楽しみたいものです。

 

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

「村名ワインなのに凄いな。10年目の08は皆で飲んだらすぐ無くなる。もちろん素晴らしいのだけど、味わいの変化を楽しみたかったな~。」


「6年熟成の2012は研ぎ澄ましたようなミネラル感が印象的で余韻も素晴らしいが、もう少し熟成させた方が広がるだろう。そして、ちょっと高騰しすぎかな。」


「4年熟成の2015は凄いポテンシャルだけど今はまだ硬すぎる。ゆっくり飲んだけどまだ。3日目でも引き締めるような質感は変わらない。これは10年は寝かせたい偉大なワインなのだろう。」

良い口コミ

「7年熟成のこのワインには08らしい豊かな酸と凛としたミネラル感があり秀逸、数日に分けて楽しんだが3日目経っても素晴らしさを維持していたよ。」


「ブラインドで出現したこのワインを一口。生き生きとしておりミネラル感が強く、香りの広がりや果実感に余韻には閉じた印象。しかし時間が経過するほどに成分は広がりを見せ、果実感や甘味が現れ余韻も長く。このワインの正体を聞かされてからは美味しさもグンとアップ(笑)。3年熟成の若き2016を楽しませてもらいました。」


「このワインの並外れた豊潤さに余韻の長さには驚かされます。そてでいて洗練された味わいは繊細さもあり、非常に魅惑的な甘美さは記憶に深く刻まれました。7年熟成の09でした。」


「ナッツに蜂蜜の風味。一緒に飲んだコント・ラフォンのムルソーが薄く感じてしまうのだから、このワインのパワーにはやられたよ。格別だ。」

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると

感動的!!    37%
美味しい     53%
普通       10%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

流石は偉大な白ワイン生産者という印象で、村名ワインの次元を遥かに超えたクオリティである事が、皆様のコメントから感じられました。

ただし、価格も村名ワインの次元を遥かに超えていることと、ポテンシャルは凄いものの若くて硬いというマイナスイメージのコメントもちらほら見られましたので、適切なタイミングで抜栓したいものだとも感じました。

やはりどのワインも頂点となると、多くの人が手に入れたいという事で高額になってしまいますが、まさにムルソーの頂点はコシュ・デュリである事は価格の面からも伝わる結果となりました。

 

以上です。

2019年最後の記事はコシュ・デュリのムルソーでした。

紅白で言えば大トリ、相撲で言えば千秋楽結びの一番という事でしょうか。

今日も偉大な生産者を紹介できたことに感謝申し上げます。

2020年もよろしくお願い致します。そして、あなたにとって善きワインとの出会いが多くなる事をお祈りしております。

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