「20歳の顔は自然から授かったもの、30歳の顔は自分の生き様、50歳の顔にはお前の価値がにじみ出る。そして俺は・・・・」
「男前・・。」
はいわかりました。
途中までいい感じだったんですけどね(笑)
さて、アメリカワイン後編です。
前回ではアメリカがワイン大国であること、ボトルの表示規定があり、おおよそ狭い区画・ブドウ品種・ヴィンテージがラベルに表記されていたり、エステイト・ボトルドと表記されていたら品質が高いという事でした。確認はコチラ
それでは今回は、主要産地と特徴、有名ワインについて解説しましょう。
1、アメリカワインの 主要産地と特徴
それではまずアメリカの全体像です。
そしてカリフォルニアです。
【カリフォルニア州】
アメリカ全体の90%近く生産する州です。
アメリカワインと言うよりは、カリフォルニアワインと言った方が馴染みがありますね。
4000以上のワイナリーが存在し、カリフォルニアらしい重厚で穏やかなフルーティなワインから、ソフトでエレガントなワインまで造られます。
《5つの広域AVA》
【1、ノース・コースト】
カリフォルニアの高級ワインを多く生み出す最も重要なAVAで、その中にあるナパヴァレ―は特に有名で、こちらに含まれます。その次に有名となるとソノマカウンティですね。
★主要AVA★
《ナパヴァレ―》
カリフォルニアで最も有名なワイン産地と言えばこのナパヴァレ―ですね。
有名でよく見かける割に、カリフォルニアワイン全体の1割に満たない生産量です。高品質なワインを生みだすワイナリーが集中して存在し、知名度も抜群です。
【2、セントラル・コースト】
南北約400㎞、東西約40㎞の広大なAVAです。
冷たい海風の影響で【冷涼な沿岸部】では良質なピノノワールやシャルドネ。【温暖な内陸部】ではカベルネソーヴィニヨンやジンファンデル、ヴィオニエなどが栽培されます。
【3、シエラ・フットヒルズ】
シエラネヴァタ山脈の西側の産地です。
深みのある味わいを持つジンファンデルの産地として有名です。
【4、セントラル・ヴァレー】
シエラネヴァタ山脈と海岸山脈の間にある産地で広大な面積を持ち、日常消費用のカジュアルなワインが大量に造られています。
【5、サウス・コースト】
温暖な気候の産地で、果実味豊かなシャルドネ、ソーヴィニヨンブラン、カベルネソーヴィニヨン、ジンファンデルなどから日常用のカジュアルワインを主に生んでいます。
【ワシントン州】
カリフォルニア州に次いでワイン生産量の多い州ですがアメリカ全体の4%程度です。それほどカリフォルニアが圧倒的なんですね。
冷涼な気候から生まれるワインは世界的にも評価は高く、リースリング、シャルドネ、カベルネソーヴィニヨン、メルローなど様々なブドウが栽培され、コスパに優れたワインを造っています。
味わいは冷涼であることから、酸も持ち合わせた爽やかなニュアンスもあるエレガントなスタイルのワインが多いです。
【オレゴン州】
カリフォルニア州とワシントン州の間の州です。
オレゴン州では、冷涼な気候から生まれるピノノワールが特に有名で、世界的にも高い評価を受けています。
味わいは繊細でデリケートな風味のエレガントなものから、厚みのあるジューシーなものまであります。
【ニューヨーク州】
冷涼な気候で、リースリング、シャルドネ、カベルネフランなどから造られるエレガントなワインは評価されており、将来性豊かな産地として注目が集まっています。
【ヴァージニア州】
歴代大統領を多く生み出す州です。
「ワイン関係ないぜ!!」
そうですね(笑)
生産量は少なく、ヴィオニエとカベルネフランに力を入れておりこれからに期待の州です。
2、アメリカの
有名ワイン(ワイナリー)
それではいくつか有名なワイン(ワイナリー)を紹介しましょう。
【オーパスワン】
アメリカで最も有名なワインは?と聞かれてオーパスワンを挙げる人も多いのではないでしょうか。
ナパヴァレ―の生産者《ロバート・モンダヴィ》と、ボルドーのメドック第1級シャトーである《シャトー・ムートン・ロートシルト》のジョイントベンチャーによって生まれたワインです。
《オーパスワン》は音楽用語で《作品番号1番》という意味を持ち、《1本のワインは交響曲、1杯のグラスワインはメロディのようなものだ》という考えから命名されました。
そんなオーパスワンの味わいは、雑味の無い豊かで深い味わいで秀逸なものです。
また《序曲》を意味するセカンドワイン《オーバーチュア》は良質なブドウが収穫得た時だけ生産され、複数年のブドウをブレンドするためヴィンテージがありません。優美で深みのある味わいは希少性も加わり人気の高いワインです。
※オーパスワンの品質には及びませんが良いワインを紹介します。
【フランシスカン カベルネソーヴィニヨン】
オーパスワンの隣の畑という好立地から生まれるコスパ赤ワインです。
【カレラ】
《カリフォルニアのロマネコンティ》と呼ばれるワインです。創立者のジョシュ・ジャンセン氏(2017年現在はダックホーンに売却され、ジャンセン氏は取締役の立場にあります)は、ブルゴーニュのDRCとドメーヌ・デュジャックそしてローヌのシャトーグリエで修業しカリフォルニアに戻りました。そしてブドウ栽培に最高の土地を2年かけて見つけ出し、そこにロマネコンティのブドウの樹を植樹したことから始まったワイナリーです。
ピノノワールから造られる赤ワインと、シャルドネ、ヴィオニエ、アリゴテから造られる白ワインは、重厚感溢れる優しい果実味が広がり複雑さもあります。これぞカリフォルニアワインと言える品質で、価格帯も3000円~20000円程度のラインナップで比較的手頃なところも嬉しいですね。
※私が選ぶ飲むべき一本です※
【カレラ セントラルコースト シャルドネ】
【カレラ セントラルコースト ピノノワール】
よかったらお試し下さい。
【ハーラン・エステート】
特に高品質なカリフォルニアワインは《カルトワイン》と呼ばれますが、それを代表する銘柄です。
1984年にメドック第1級に匹敵するカリフォルニアワインを造る、という目標を持って設立されたワイナリーです。
パーカーポイント100点満点を7度も獲得(2018年現在)しており「世界で最も深遠な赤ワインで、他の全てのワインが手本にすべき味わい」と賞賛された美しいワインです。
価格は20万近くしますが1度は味わいたい1本ですね。
パーカーポイントの解説はコチラ
【ケンゾーエステート】
カプコンのCEOである辻本憲三氏が、ナパヴァレ―で最高のワインを造ろうという情熱のもとに造られたワイナリーで、赤、ロゼ、白ワインを造っています。
重厚で洗練されたカベルネソーヴィニヨン主体の赤ワイン。パイナップルなどの熟した果実味と、朝露のような透明感を持つソーヴィニヨンブラン主体の白ワインは非常に人気の高いワインとして有名です。
【ケン・ライト・セラーズ】
上記のワイン達はすべてカリフォルニアワインでしたが、こちらはオレゴン州のピノノワールです。
オレゴン州の5つ星生産者であるケン・ライト・セラーズは、カレラのオーナーのジョシュジャンセン氏が「オレゴンの頂点に君臨している」と評する品質で、どこかブルゴーニュを思わせる複雑さとエレガントさのある味わいを持ち、コスパも非常に優れています。
■まとめ■
・カリフォルニア州はアメリカワイン全体の【90%】近くを生み出す大規模産地。
・カリフォルニア州のワイン産地の中でも【ナパヴァレ―】は特に品質が高く有名。
・カリフォルニア州以外でも、【エレガントさのあるワシントン州】、【上質ピノノワールで有名なオレゴン州】、【これからに期待のニューヨーク州とヴァージニア州】がある。
以上です。
いかがでしたか?
カリフォルニアワインは口当たり優しく、果実の濃厚な味わいがストレートに表現されていることが多いので、素直に「おいし~」と感じやすいワインがたくさんあると私は感じています。
よって比較的ワインをあまり飲んだことが無い方にもおすすめしやすい品質ではないかと思います。
また、このような味わいを体験することでブルゴーニュやボルドーのワインの特徴が明確になるという利点もありますね。
いろいろ飲んで知って、そして楽しみましょう!!
「どうだい?少しはアメリカのワインに興味持ってくれたかい?紹介した5つのワイン(ワイナリー)はどれも間違いない品質だ。強くて優しくて・・・
「男前💛。あなたのようにね💛」
あれ?イタリアの先生だ。
☚ロワールの先生に夢中でしたが・・・。
「もう済んだ話よ・・・。それよりもアメリカの先生は・・
「男前・・だろ?」
「ふふふ💛」
あれれ(笑)
アメリカの先生は奥様亡くしてそしてその奥様の意志を継いだのでは?
第67回で分かります
そしてイタリアの先生はロワールの先生が好きなのでは?
第65回
第66回で分かります。
ま、いろんな出会いも楽しみましょう!!
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