シャトー・グリエ

おすすめ【白】ワイン

 

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フランスのAOCワインにおいて、唯一生産者名がそのままAOC名になっている特別な銘柄。

またコート・デュ・ローヌにおいても唯一モノポール(単独所有畑)であり、栽培面積も約4haと狭いことで稀少性も高く、モンラッシェやシャトー・ディケムと並ぶフランス5大白ワインの1つとしても知られています。

トロピカルな風味で早飲みに向くとされるヴィオニエにおいて、長期熟成にも耐える品質は並のヴィオニエと一線を画す味わいで多くのワインラバー達を魅了しています。

今回はそんなシャトー・グリエについての解説。知識で深まるワインの味わいを楽しんでいただければ嬉しく思います。

 

《ワイン名》 シャトー・グリエ

《価格》

33000~40000円

《ブドウ品種》ヴィオニエ
《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>コート・デュ・ローヌ地方>シャトー・グリエ
《生産者》  シャトー・グリエ(2010年まではネイレ・ガシェ。2011以降はシャトー・ラトゥールのオーナーであるフランソワ・ピノーが所有している。)

【ここで簡単にプロフィール

シャトー・グリエはコート・デュ・ローヌ北部に位置し、同じくヴィオニエの産地として名高いAOCコンドリューに囲まれたローヌ最小のAOCで、フランスで唯一生産者名がAOC名になっている特別な存在

シャトー=「城」グリエ=「焼けた」の意味で、「焼け焦げた城」を意味しており、南向きの急斜面は非常に日差しが強いことにその名の由来がある。

ブドウ栽培の歴史は3世紀からと言われるほど古く、1827年以降はネイレ・ガシェ一族がオーナーとしてシャトーを守り続けてきた。そして2011年以降はシャトー・ラトゥールのオーナーであるフランソワ・ピノーに所有が変わり、一流生産者の卓越した経験値を元に様々な革新を実践し、益々進化を遂げている。

《味わいの特徴》

充実した香り味わい
優れたバランス感覚を持ち
長期熟成にも耐える

このワインの特徴は、桃や黄色い花といったアロマティックな香りに、ボリューム感のある果実味や美しい酸、凛とした気品を感じさせるミネラルやナッツに上質な蜜の風味など、充実感とバランス感覚を持ち合わせた品質にあり、長期熟成を経る事でそれらの成分は溶け合い滑らかさが増し、円熟した奥深さの感じられる格別の品質に成長していきます。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

優れた環境
南向きの急斜面の畑には非常に豊富な日照があり、ブドウは熟度を高めることで充実した果実味が得られます。
また水はけの良い土壌である事から、ブドウの根は地中深くまで根を伸ばすことになり、ミネラル分などを多く含んだ地下水を吸い上げ、成分豊かなブドウが育ちます。
このような成分の充実したワインは、長期熟成にも耐える能力があるというわけです。

ヴィオニエの特性
非常にトロピカルでフローラルな風味がヴィオニエの特徴ですが、それらの風味を残しつつトリュフやナッツに上品な蜜のニュアンスも持っており、並のヴィオニエとは一線を画した特性を持っています。

最先端の技術
元々素晴らしいワインを生み重宝さててきた銘柄ですが、2011年以降シャトー・ラトゥールのオーナーが所有者になってからは、その豊富な資金力もあり、最先端の技術なども導入し益々品質に磨きがかかっています。その一例を挙げると、
ビオディナミ農法の導入
無農薬・有機肥料で天体の動きも考慮したビオディナミ農法の採用で、その土地の酵母など微生物の働きにより健全で成分豊かな土壌が育まれ、その豊かな成分を吸い上げた上質なブドウが得られます。
温度調節機能付きタンク

温度調節が可能なタンクを複数所有し、セレクションごとに緻密な温度管理の元で醸造が行われます。

などがありますが、その他にも緻密な栽培から醸造までの管理を実践しており、以前にも増してバランス感覚に優れた秀逸なワインを生んでいます。

 

【外観】
輝くレモンゴールド
熟成が進むほど濃いゴールド、そして琥珀色へと近づいていきます。

【香り】
白桃やラフランスに白い花の非常にフラワリーな香りが広がり、バターやハチミツにナッツのニュアンスも感じられます。
熟成するほど黄桃や黄色い花になどの甘味を伴った優雅な香りが広がり、妖艶さが感じられます。

【味わい】
ほんのり甘味を伴った果実味は充実感があり、美しく豊富な酸とミネラルは気品ある味わいを表現。奥深い旨味と上質な蜜の甘味、アロマティックな風味を残した余韻へと導かれます。
熟成するほど円熟した甘やかさや深いコクが増しリッチな印象になり、適度で美しい酸はバランスを整え、優雅な風味を残した余韻に包みこまれます。

《飲む時の適正温度》

8℃14℃
冷やし気味にすれば酸味やミネラルが際立ち気品あるスレンダーな飲み口になり、
温度を上げるほど風味は高まりボリューム感ある香りと優雅な味わいを楽しめるでしょう。
少し冷やし気味で飲み始め、徐々に温度を上げて広がる風味を楽しむのも良いですね。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から約5年~30年
非常に情報が少ないワインですが、実際飲まれた方の口コミを拝見すると、これくらいではないかと考えました。

【当たり年】
一般的にコート・デュ・ローヌ北部のヴィンテージチャートは以下の通りです。

5点 秀逸な年
点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1990年 5
1991年 4
1992年 2
1993年 2
1994年 3
1995年 4
1996年 4
1997年 4
1998年 5
1999年 4
2000年 4
2001年 4
2002年 2
2003年 5
2004年 3
2005年 4
2006年 4
2007年 4
2008年 2
2009年 5
2010年 5
2011年 4
2012年 4
2013年 3
2014年 3
2015年 5
2016年 4
2017年 5

※ワインの飲み頃についての知識は、
第10回【品種・タイプ別 赤ワイン・白ワインの飲み頃】
でも確認できます。

《適正グラス》

【ふくらみのあるシャルドネグラス】
類い稀な芳香性とスケール感のある味わいを持ったワインです。
香りが取りやすく、広がる風味が楽しめるように設計された、ふくらみのあるグラスを選ぶことをおすすめします。
このレベルの白ですと、バルーン型ブルゴーニュグラスで優雅な香りと味わいを楽しむの良いでしょう。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


アワビバター


エビと野菜の中華炒め

など、上質でコクのある味付けをした料理などと合わせることで、ボリューム感ある風味とコクの広がりある極上のマリアージュを楽しめるでしょう。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

20年熟成の97はワインと言うよりもむしろ日本酒の大吟醸に近い。熟成に耐える素晴らしい品質だが、個人的にはもう少し若い段階が好きかな。

良い口コミ

13年熟成の05はまるで上級ブルゴーニュの味わい。05はシャルドネっぽく仕上がったらしいですね。清潔感のある白桃の香りに、日本酒を連想させるナチュラルな甘味。以前飲んだ97にも日本酒を感じましたね。いや~それにしても美味しいですよ。


30年熟成させた89だぁ。すんげぇ~まろやかでコクがあり、風味は分単位で変化していくんだ。こんなヴィオニエは初めてだよ。別格だね!!


ローヌの白は淡白な食材よりもエビやカニのようなコクのある食材が合うんですね。それからヴィオニエには中華が合うとか。7年熟成の2011はフルーティーで華やかな香りにキャラメルのようなニュアンスもあり、若さを感じる強めの酸と、凛としたミネラルが際立つ。余韻も長くとても美味しかった。


 あれ?ヴィオニエってこんなんだったか?っていうくらい旨いね!!23年熟成の96は変化する風味も印象的だった。

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!    34%
美味しい     62%
普通        4%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

かなりの熟練者の方々がこのワインを楽しんでいる印象で、その分析能力にも優れた皆様を高い確率で感動、あるいはそれに近い満足感を与えており、これはただ者ではないワインである事がひしひしと伝わってきました。

ヴィオニエらしいトロピカルなニュアンスは、他の生産者のコンドリューなどと比較すると抑えれらた傾向で、ローヌの白においては異質の存在感を放っている印象。また長期熟成させたこのワインに、洗練された大吟醸の日本酒を感じる方が多かった事は非常に興味深く感じられました。

若い段階のキレの良い気品ある品質も好評ですが、10年以上熟成させたものへの満足感が高い印象で、長期熟成は選択肢に持っておくべき特別なヴィオニエである事を確認する結果となりました。

 

まとめ

それでは最後に情報整理です。

シャトー・グリエ

価格
33000~40000円


アロマティックな香りと充実した
味わい。優れたバランス感覚を持ち、長期熟成で円熟した妖艶さが現れる。

飲み頃と当たり年
・飲み頃
ブドウ収穫年から約5年~30年
口コミを拝見する限り、これくらいではないかと考えられる。

・当たり年
一般的にコート・デュ・ローヌ北部のヴィンテージチャートは以下の通り。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1990年 5
1991年 4
1992年 2
1993年 2
1994年 3
1995年 4
1996年 4
1997年 4
1998年 5
1999年 4
2000年 4
2001年 4
2002年 2
2003年 5
2004年 3
2005年 4
2006年 4
2007年 4
2008年 2
2009年 5
2010年 5
2011年 4
2012年 4
2013年 3
2014年 3
2015年 5
2016年 4
2017年 5

口コミ
かなりの熟練者の方々がこのワインを楽しんでいる印象で、その分析能力にも優れた皆様を高い確率で感動、あるいはそれに近い満足感を与えている。

という事でした。
いかがでしたでしょうか。
定番の高級ワインと言うよりは、ワインを知り尽くしたような方が嗜むような銘柄ではないかと感じましたし、実際かなり飲みつくされたであろう方々ばかりがこのワインを楽しまれていました。
逆に経験が浅い場合は、その意外性や希少性すら理解できないまま、
「なんか飲みやすぅ~い。」
となってしまうかもしれませんね。(笑)
というわけで、脳でも楽しめるこのようなワインは、ある程度経験も知識も豊富な方を楽しませるアイテムではないかと思います。
お世話になったワイン好きの方に、シャトー・グリエを選べたら一目置かれるでしょうね。
あなたにとって善きワインとの出会いが多くなることをお祈りしております。

 

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