ドメーヌ・マルキ・ダンジェルヴィーユ ヴォルネイ シャンパン プルミエ・クリュ

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初めに言っておきます。

今回紹介する「シャンパン」は、スパークリングワインの「シャンパン」ではありません。


「え・・泡じゃにゃ~の?」

この記事に辿り着く方はそのような勘違いをする方はいないと思いますが、念のために・・・。

 

約200年の歴史を持つヴォルネイの老舗ドメーヌであり、現当主ギョーム・ダンジェルヴィーユの祖父マルキ・ダンジェルヴィーユ氏が、1930年代にブドウの栽培から醸造までを一貫して行うドメーヌスタイルを始め、その息子でギョーム氏の父であるジャック・ダンジェルヴィーユ氏が、1952年からドメーヌを引き継ぎ品質重視のスタイルを維持し、2003年からギョーム氏が当主となり、様々な取り組みの元品質を向上させ、ヴォルネイを代表するトップ生産者として君臨し続けています。

ヴォルネイで多くの方に飲まれ(口コミされ)、そして口コミ評価の高いワインはどれだろうという客観的視点から調べてみた結果、プス・ドールと並んで一際存在感を放っていたのがドメーヌ・マルキ・ダンジェルヴィーユであり、特にプルミエ・クリュのシャンパンの評価は高く、名実共にこの産地を代表する生産者のワインであると感じました。

ヴォルネイで優れたワインをお探しでしたら、このワインは選択肢に入れるべきでしょう。

《ワイン名》 マルキ・ダンジェルヴィーユ ヴォルネイ1er シャンパン 

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《価格》

16000~50000円
※大体2万前後で、古酒は高額です。

《ブドウ品種》ピノノワール
《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>ブルゴーニュ>ヴォルネイ>プルミエ・クリュ シャンパン
《生産者》  ドメーヌ・マルキ・ダンジェルヴィーユ

《特徴》

落ち着きある女性的品格
エレガントで
バランス感覚に優れる

このワインの特徴は、どの成分が主張する事もなく様々な成分が高次元で融合することで心地よく広がる奥深い品質にあり、華やかと言うよりは落ち着きある大人の女性的品格の感じられるエレガンスがあるところです。

比較的若くしても楽しめますが、充実感のある成分は長期熟成に耐える能力も高く、しなやかで円熟を感じられる妖艶な品質にも成長していきます。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

優れたプルミエクリュ
女性的なワインを生むと評されるヴォルネイにおいて、トップクラスのプルミエ・クリュの評価を受けているシャンパンからは、充実感のある成分を持ち落ち着きある女性的品格漂う上質なワインが生まれます。

ビオディナミ農法
2009年以降は無農薬・有機肥料で天体の動きも考慮したビオディナミ農法の採用で、微生物の働きなどにより健全で成分豊かな土壌になり、その成分を吸い上げた複雑で上質なブドウが育ちます。

収量制限
1株当たり6房の低収量を実践することで、残された房に成分が集まり成分の充実感あるブドウが得られます

完全除梗
ブドウの梗(果実の付いた枝のような部分)は一切使用しません。
そうする事で、より洗練度の高い透明感溢れる品質になります。
ただしDRCなどの極一部のトップ生産者は、ワインの複雑性や熟成能力を高めるために、梗の部分を全て使用する全房発酵を行っています

低温マセラシオン
果実の香りや色の要素を抽出する事をマセラシオンと呼びますが、通常25℃~30℃で行う工程を15℃程度の低温で行う低温マセラシオンという方法を行うことで、純度やフレッシュ感を保つことを可能にしています。

控えめの樽
樽香が反映しやすい新樽の使用比率を25%程度の低くさにすることで、ブドウ本来の風味を感じやすくし、ほどよい樽のニュアンスも感じられるスタイルにしています。

主に以上の取り組みがありますが、その根底には「ヴォルネイのワインはエレガンスがなければならない」という哲学あるというわけです。

 

【外観】
透明感のある紫がかったルビーレッド
熟成が進むほどレンガ色に近づいていきます。

【香り】
イチゴやラズベリーなどの豊潤な果実香に、バラの華やかさや鉄分を感じさせる香りに仄かな樽のニュアンスも感じられます。

熟成が進むほど円熟を感じさせる熟した果実などの落ち着きある甘やかさが現れ、腐葉土に革製品に紅茶といった複雑な熟成香も広がりを見せます。

【味わい】
洗練された透明感のある果実味が広がり、甘味・渋味・酸味・アルコール感などの成分が互いを支え合うようなバランスの良い飲み口で、ピノノワールらしい旨味や複雑な風味も感じられる女性的気品があり、優雅な余韻へと導いてくれます。

熟成が進むほどタンニンや酸はワインに溶け込むことでしなやかな印象になり、円熟を感じさせる甘やかな果実味と出汁の効いたような旨味に、複雑な熟成香も加わった味わいは妖艶で、長い余韻へと導いてくれます。

《飲む時の適正温度》

14℃18℃
その複雑で心地よい香りと味わいを感じるには、このくらいの温度帯が最も広がりある風味を楽しめるでしょう。

少し冷やし気味にすれば酸味が際立ち軽快さのある飲み口になりますし、温度を上げるほど酸は穏やかに感じられ、甘味や落ち着きある風味の広がりある味わいを楽しめるでしょう。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から5~40年
※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
良いヴィンテージのワインほど飲み頃になるのが遅く、長期熟成にも向きます。
難しいヴィンテージほど比較的早くから楽しめ、飲み頃の期間は短くなる傾向です。

一般的にブルゴーニュ赤のヴィンテージチャートは以下の通り。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1976年 4
1977年 0
1978年 5
1979年 3
1980年 2
1981年 2
1982年 2
1983年 3
1984年 1
1985年 5
1986年 4
1987年 4

1988年 5
1989年 4

1990年 5

1991年 3
1992年 2
1993年 4
1994年 2
1995年 4
1996年 5
1997年 3
1998年 3
1999年 4
2000年 3
2001年 3
2002年 4
2003年 3
2004年 2
2005年 5
2006年 3
2007年 2
2008年 3
2009年 5
2010年 5
2011年 3
2012年 4
2013年 3
2014年 4
2015年 5
2016年 4
2017年 4

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《適正グラス》

【バルーン型ブルゴーニュグラス】
複雑な香りと、落ち着きある深い味わいを持ったヴォルネイを代表するワインです。
香りが取りやすく、温度が少しずつ上がる事で甘味を感じやすいように設計された、ふくらみのあるバルーン型ブルゴーニュグラスを選ぶと良いでしょう。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


キノコのリゾット


うなぎの蒲焼

など、上質で豊かなコクのある味わいの料理に合わせる事で、充実したワインの味わいが料理を引き立て、また、料理がワインを引き立て、複雑で豊かな風味の広がるマリアージュが楽しめるでしょう。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

 


《こんな場合におすすめ》

ヴォルネイを代表するワインの一つであり、ヴォルネイらしい落ち着いた雰囲気を持った上級ワインです。

華やかで明るいワインというよりは、ちょっと落ち着いた土っぽさを感じさせるようなワインが飲みたい時や、そのようなワインが好みの方へのプレゼントにしても力を発揮してくれそうです。


《こんな場合には不適切!?》

ワインはそれぞれの品種や産地そして生産者の良い部分を感じでいただければ全て楽しめるのであり、不適切という事はないのかもしれません。

その事を踏まえてあえて言うとすれば、ニューワールド系の果実味の凝縮感に溢れる赤ワインが好みの方や、そのようなワインを飲んだ後にこのワインを口にすると、やや薄く感じてしまう事もありそうです。

飲み順も意識するとさらに楽しめそうです。

 

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

「私がヴォルネイワインにハマるきっかけをくれた造り手で素晴らしいワインだ。しかし最近は高騰もありなかなか手が届きにくくなってしまった。」


「個人的に以前のスタイルが好みだったかな。5年熟成の2011は普通かな。」

良い口コミ

「決して華やかで明るいワインではありませんが、実直に土地を表現する味わいがいいですね。なんともヴォルネイらしい香りは主張しすぎず、タンニンも舌に残る感じもあるけど、これもまた悪くない。17年熟成の02は奥深く複雑であり、いぶし銀の魅力を感じます。」


「3年熟成の2014は若々しいイチゴやラズベリーなど赤い果実の風味が広がり、味わいには奥深さもありバランスも良くってとっても美味しいと思います。」


「11年熟成の06はこれまでに何度も飲んだが、どれも基本的に外れない。複雑でエレガントでバランスも良く、飽きのこない飲み口が心地よい。私のお気に入りだ。」


「いや~こんなワインに出会えるなんて僕は幸せ者だよ。26年熟成の88の色調はまだ濃いもので、優雅に広がる香りが素晴らしい。円熟を感じる果実の甘やかさに深い旨味、全ての成分の見事な調和が感動的品質を醸し出しているね。」

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると

感動的!!     7%
美味しい     73%
普通       20%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

2003年の世代交代により品質は変化(進化)している傾向も読み取れますが、全体的傾向としては、若くしても楽しめ熟成させればさらに満足度の高い品質に成長するように感じました。

品質としては華やかで派手なピノというよりは、ヴォルネイらしい落ち着きある風味が感じられる優れたワインであり、名実共にヴォルネイを代表する生産者のフラッグシップと呼べるワインだと確認できました。

そしてこれはブルゴーニュワイン全体に言えることですが、その優れた品質ゆえに価格高騰も致し方ないのかとも思いました。

 

 

以上です。

シャンパン=傾斜の畑

という意味があるようですね。

・・・。

これ以上話が膨らみません(苦笑)

この記事を執筆しているのは12月であり、飲食業界は繁忙期であるため、私は話を膨らませる余裕がないのであります。

ですから、これでおしまいです(笑)。

あなたにとって善きワインとの出会いが多くなる事をお祈りしております。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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