ルイ ジャド ロゼ ド マルサネ ドメーヌ クレール ダユ。
ルイ・ジャド社が造るマルサネのロゼで・・。ドメーヌ・クレール・ダユ?
と思った方もいるのではないでしょうか。
それを知っても味わい変わらないから。と、思う方は読み飛ばしましょう(笑)
1919年。ジョセフ・クレール・ダユ氏はマルサネで初めてロゼワインを造った人物。1987年にマルサネが赤・ロゼ・白のAOCに認定されましたが、クレール・ダユ氏の功績は大きかったのです。
そしてルイ・ジャド社はその畑を受け継ぐことになり、その功績に敬意を表す意味で、ラベルにクレール・ダユの名を残したわけです。
そんなルイ・ジャドが生み出すワインは、どのクラスのワインも高いレベルで安定感のある品質をキープしています。
それは、世界中の消費者にとって初めて飲むブルゴーニュ・ワインがルイ・ジャドになるかも知れないと考える責任感によるところもあり、今回紹介するマルサネ・ロゼも例外ではありません。
実際このワインを飲んだ方々の評価も良く、マルサネ・ロゼを探すのであれば選択肢に必ず入れるべきではないかと感じましたので紹介する事にしました。
あなたのワイン選びの一助になれば嬉しく思います。
《ワイン名》 ルイ ジャド ロゼ ド マルサネ ドメーヌ クレール ダユ
《価格》
【2700~3500円】
《ブドウ品種》ピノノワール
《ボディ》 ライト~ミディアムボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 フランス>ブルゴーニュ>マルサネ
《生産者》 ルイ・ジャド社
《特徴》
生き生きとした風味とコク
バランスの良いエレガントなロゼ
このワインの特徴は、強すぎないエレガントな品質と、バランス感覚に優れ洗練されたクリアーな質感にあると考えます。
エレガントな品質になるのは、冷涼な産地でピノノワール100%で造られることが大きな要因で、熟した果実によるジューシーな果実味ではなく、美しい酸味を持ったスレンダーな印象のワインになります。
また、常に高いレベルで安定感を誇るルイ・ジャド社が手掛けるだけあって、洗練されたクリアーな質感は雑味の無いもので、甘味・酸味・渋味・コク・アルコール感などの要素のどれが主張しすぎる事がなく、バランス感覚に優れた味わいを表現しています。
【外観】
淡いピンクゴールド
【香り】
イチゴやチェリーなどのフレッシュで甘酸っぱい印象の果実香に、上品なバラの華やかさも加わります。
【味わい】
口当たりの良いまろやかな果実味はほどよい強さでコクもあり、ほんのりと甘さも感じます。
また、ほのかなタンニンやほどよいミネラル感も芯のある味わいを表現し、綺麗な酸味が味わいのバランスを取り、心地よい風味を残したエレガントな余韻が続きます。
※ミネラル感とは、カリウムやマグネシウムといったミネラル分を多く含んだキリッと芯のある味わいで、硬水をイメージするとわかりやすく、キーンとくる感じです。
《飲む時の適正温度》
【6℃~12℃】
よく冷やせば酸味が際立ちキレのある軽快な飲み口になりますし、少し温度を上げれば酸は穏やかに感じられ、果実味や複雑さが感じ取りやすくなる事でふくらみある味わいを楽しめます。
最初はよく冷やして、徐々に温度を上げてゆくことで変化する味わいを楽しむのもおすすめです。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
ブドウ収穫年から2年~7年
若いうちの生き生きとした味わいを楽しめるワインで、数年寝かせればフレッシュな風味が落ち着いた味わいになるでしょう。
熟成させすぎると風味が抜けどこか枯れた印象の味わいになってしまうでしょう。
※7年までとしましたが、一般的な傾向から考えた私の個人的見解です。
《適正グラス》
【小ぶりorふくらみのあるグラス】
温度が上がりにくいように設計された小ぶりのグラスで飲めば、軽快で上品な味わいが楽しめます。
少し温度を上げることで広がる風味を楽しみたい時は、香りが取りやすく温度も少しずつ上がるように設計された、ふくらみのあるグラスを選ぶと良いでしょう。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
サーモンマリネ
チキングリル
など、比較的淡白な料理から中間程度の強さのコクを持つ料理と合わせることで、弱すぎず強すぎない心地よいマリアージュを楽しめるでしょう。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《こんな場合におすすめ》
【プレゼントに】
ロゼワインの美しい外観は華やかさがあり、花束のような特別感があると思います。
特に女性に贈ると喜んでもらえそうです。
このようなワインをさりげなく花束と一緒にプレゼントすれば、より華やかさが増すでしょう。
【おいしい辛口ロゼワインを飲みたい時】
カジュアルなロゼワインはチャーミングな果実のほのかな甘みを感じる事も多いのですが、このワインはチャーミングさもありますがドライな印象で、ちょっと大人の女性のようなエレガントさも持ったキレイなワインです。
ワインの味がわかる方にこそ選んでいただきたい、ワンランク上のロゼと言えるでしょう。
【ちょっとしたバカンス気分を味わいたい時】
ロゼの美しい外観は、とってもきれいでそれだけでもバカンス気分を味わえます。
天気のいい日に海でも眺めながら、よく冷えたこのロゼを飲めば気分も盛り上がりそうですね。
海風を感じながら飲むワインには、泡も白もいいですがロゼを選択できる知識を持つのもいいですね。
《こんな場合には不適切!?》
【強い味わいの料理に合わせたい時】
ほどよいコクを持ったエレガントな品質ですから、和牛を使った料理や濃いソースを使った料理に合わせると、ちょっと料理の味わい負けてワインの味が薄く感じてしまいそうです。
肉を合わせるなら、豚肉や鶏肉をシンプルに味付けしたような料理にはよく合うでしょう。
【甘味のあるロゼが好きな方】
チャーミングで甘めのロゼが好きな方には向きません。
甘味は控えめのややドライな味わいですから、そのようなワインを求めるのであればロゼ・ダンジュなどが良いでしょう。
《飲んだ人の口コミ》
【良い口コミ】
「上品なミネラリーな香りで果実香も心地よい。よく冷やせばミネラル感や爽やかさが増し、少し温度を上げるとほどよい甘味も感じる。雑味の無い品質は洗練さていてまろやか。いいロゼだと思う。」
「2年目の2017はチェリーやイチゴの甘酸っぱい香りに少しの土っぽさも感じる。ふくよかな果実味を綺麗な酸味がまとめて余韻もほどよい。好みの味わいでまた飲みたくなる1本ですね。」
「南仏のロゼとは違いピノのロゼは清涼感があり繊細な印象。ルイジャドだけあって雑味もなく綺麗な品質で心地よい。やはり私はロゼを選ぶならマルサネだろう。」
【悪い口コミ】
「フレッシュでフルーティな軽快なロゼ。そこそこで普通かな。」
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると
感動的!! 0%
美味しい 37%
普通 63%
良くない 0%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
サラリとエレガントでほどよいコクを持ったロゼ。
といった印象で、感動するほどのスケールや深さを持ったワインではないにせよ悪い部分も特に無く、バランスの良いエレガントな品質に好感を持っている方が多く、平均あるいはそれ以上の品質ではないかと感じた人が多い印象です。
また、マルサネに限らずルイジャドに信頼を置いている口コミもちらほらで、ルイジャドを選べば間違いないと感じている方も多く、安定感ある生産者である事も感じ取れました。
以上です。
ルイジャドはやはりいいワインを造る印象が私にもあります。
マルサネもロゼを造る生産者は他にも存在しますが、おそらく私の調べた感覚ではブリュノ・クレールに次いで2番目に多く飲まれている印象で、価格も考慮すれば間違いなくトップクラスの人気である事が感じられました。
このようなエレガントなロゼは様々な場面を華やかに彩り、特別感ある演出力があると思います。
特別な想いを込めて特別なあの人にマルサネロゼを贈ってみてはいかがでしょうか。
素敵な結果になるかどうかは知りません(笑)
ただし、良かった場合はこのワインが素敵な思い出のワインにもなり得るという事ですね。
あなたのワインのある生活が豊かになる事を願っております。
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