「南西地方のワインはコスパが良いらしいけど、どれを選べば良いの？」
この記事にたどり着く方は、多かれ少なかれそのような思いがあるのではないでしょうか。
膨大な種類が存在するワインの中から好みのワインを的確に選択するのは、プロでもない限り難かしいと言えるでしょう。（いや、プロでも難しいですね。）
しかしそのような悩みは、この記事を読むことで少しは和らぐと確信しています。
なぜなら、２０１４年に日本ソムリエ協会認定ソムリエの資格を取得した私が、インターネット上にある信憑性の高い口コミだけを調べ尽くし、特に満足度の高いワインのみをピックアップ。特徴・当たり年・飲み頃・口コミ内容などを詳しく解説しているからです。
自身が実際飲んで美味しいと感じるワインもさることながら、多くの方が美味しいと認めるワインは外す確率も少ないと考えました。
それでは参りましょう。
南西地方のおすすめワイン【5選】
星の数ほど存在するワインは、産地やブドウ品種に生産者、あるいは収穫年や熟成度合い、そして個人個人の受け止め方によっても味わいへの評価は変化し、一つとして同じものが無い事が難しさであり魅力でもあります。
ここで紹介するワインは、あくまで一般的に満足度が高いという事で、それら以外にも素晴らしいワインは無数に存在します。
個々の受け止め方でも評価は変わるわけですから、これがおすすめワインと決めてしまうのはナンセンスだと思いますし、ここで紹介するワイン以外を探究される事も素晴らしいと思います。
そのような事を踏まえて、この記事が何かしらのヒントになり、あなたのワイン選びのお役に立てれば嬉しく思います。
さて、私は南西地方のワインを生み日本で購入可能な生産者を約30ピックアップ。数ある銘柄の中で多くの日本の消費者の方々に実際飲まれ、そして口コミ評価の高いワインはどれかを客観的視点から調べてみました。
その結果、特に高評価を獲得していると感じたワインは5銘柄。どのワインも非常にコスパが良いと評判で、多くの飲み手を喜ばせている印象でした。
※価格順
1.シャトー モンテュス マディラン（赤）
力強くもしなやか
複雑でバランスも良い
コスパワイン
【価格】
3000～4000円
《ブドウ品種》
・タナ
・カベルネ ソーヴィニヨン
南西地方のおすすめ赤ワインを1つだけ挙げるとすれば、このシャトーモンテュスを私は挙げます。
トムクルーズが買い付けることで有名のようですが、一般消費者の皆様の口コミ内容（vinica）を見てみる限り、マディラン、いや南西地方全体で見てみてもトップ、あるいはトップクラスで間違いない満足度でした。
タナから造られるワインはタンニンの主張もあり、口コミでは賛否が分かれる銘柄が多い印象。しかし、モンテュスについては否定的な意見は見当たらず、タナらしい骨格あるタンニンを感じつつ、まろやかな質感とコクを持ちあわせたバランスの良さに満足度は非常に高い傾向でした。
さすが南西地方最高の生産者と呼ばれるヴィニョーブル ブリュモンにおけるトップカテゴリーのワインといった印象です。
2.シャトー モンテュス マディラン（白）
濃厚でリッチな独特の味わい
バランス感覚を持った
ハイコスパワイン
【価格】
3000～4000円
《ブドウ品種》
・プティ クリュブ
・プティ マンサン
もっともおすすめできる赤がモンテュスなら、白もモンテュスだと感じました。
プティ クリュブとプティ マンサンという非常に珍しい品種から造られる味わいは、非常に濃密で特徴的。ムルソーやカリフォルニアなど、リッチ系白ワインが好みの方におすすめしたいコスパワインです。
口コミを拝見してみると、非常に特徴的なワインで稀に見るコスパワインというのが第一印象。
品質劣化と思われるコメントも一部で見られましたが、否定的コメントはほぼ無し。重厚でバランスも良い味わいに価格以上の価値を感じている方が非常に多い銘柄でした。
否定的コメントが無いとは言え、スッキリ系の味わいを求める方にはおすすめできませんが、ボリューム感のある白ワインが好みの方が知っておくべき銘柄だと感じています。
モンテュスは赤も白も見逃せない！！が、私の見解です。
3.シャトー ラマルティーヌ パルティキュリエール カオール（赤）
濃厚で複雑
上品さも兼ね備えた
コスパカオール
【価格】
2500～3500円
《ブドウ品種》
・マルベック主体
・タナ
数あるカオールの赤ワインの中で、価格も含めた味わいへの口コミ満足度が最も高いと感じた銘柄。
味わいだけを考えた場合はシャトー ラグレゼットの方が勝る印象ですが、価格を含めた満足度という意味では、このラマルティーヌの方が勝っている印象です。
比較的手頃なワインということもあり、感動的評価を与える方はいませんでしたが、否定的意見も特になし。濃厚でありながら上品さも感じられるバランスの良い味わいに好感を持つ方が多く、価格面においても満足している方が多いことが印象的でした。
マルベックらしい濃厚で優しい味わいと、キレイな酸の上品さを両立したハイコスパワインは知っておく価値があると感じています。
4.シャトー デ ゼサール アダージョ ベルジュラック（赤）
果実の凝縮感と樽感
どちらもしっかり持った
コスパワイン
【価格】
2000～2500円
《ブドウ品種》
・メルロー
・カベルネ ソーヴィニヨン
・カベルネ フラン
「ワインの値段は、多くの人が買えるものでなくてはいけない。」
なんとも親近感の湧く言葉だと思いませんか？これは当主であるパスカル キュイセ氏の言葉であり信念。
多くの人にワインを楽しんでもらいたいと考えており、大好きなワイン造りの職人にはなれるが、ワインでお金持ちになろうとは考えていない人物です。
このワインの特徴は、凝縮感のある果実味やタンニン、そして樽の風味もしっかりと感じられるパワフルな味わいにあります。
また、そのようなパワフルなワインが比較的手軽な価格で楽しめるコスパの良さも見逃せない特徴です。
スッキリ上品なワインを求める方にはおすすめできませんが、濃厚で樽がしっかり効いたコッテリ系ワインが好きな方。しかも、なるべく手軽な価格で楽しみたい。そう考える方が一度は試すべきワインだと感じています。
5.アラン ブリュモン ガスコーニュ （ロゼ）
フレッシュな果実味
バランスが良いコスパロゼ
【価格】
1000～1700円
《ブドウ品種》
・タナ主体
・シラー
・メルロー
他複数品種
南西地方のトップ生産者であるヴィニョーブル ブリュモンは、モンテュスを筆頭に多くのラインナップがあり、どれも好評。
口コミを見る限り手軽な価格帯のワインの中では、特にこのロゼワインの満足度が高いと感じました。
1000円台のワインという事で奥深さはなく感動的評価は無し。とはいえ否定的意見も少ない傾向で、雑味無くバランスが良いドライな味わいは料理との相性も良く、価格も含め多くの飲み手の皆様を納得、又は満足させている印象です。
フランスでロゼといえばロワールのロゼダンジュやプロヴァンスのロゼ、あるいはローヌのタヴェルが有力ですが、南西地方のロゼも掘り出し物感があって魅力的だとも感じました。
南西地方のおすすめワインのまとめ
いかがでしたでしょうか。
コスパコスパを連発してしまいました。（笑）
読み返してみたら、5銘柄すべてにコスパというワードを使用していました！！
これはコスパの安売りをしているのではなく、皆様の口コミコメントを読んでの客観的感想。
事実としてコスパが良いと感じる方が多いのだと理解していただきたいですね。
この記事が参考になり、あなただけの好みのワインが見つかれば幸いです。
3000～4000
南西地方で最もおすすめする赤ワイン。
力強くもしなやか。複雑でバランスも良いコスパワイン。
3000～4000
南西地方で最もおすすめする白ワイン。
濃厚でリッチな独特の味わいとバランス感覚を持った稀に見るコスパワイン。
2500～3500
カオールでは最も満足度が高いと感じた。
マルベックらしい濃厚で優しい味わいと、キレイな酸の上品さを両立している。
2000～2500
「ワインの値段は、多くの人が買えるものでなくてはいけない。」と考える生産者のコスパワイン。
凝縮感のある果実味やタンニン、そして樽の風味もしっかりと感じられるパワフルな味わい
1000～1700
雑味無くバランスが良いドライな味わいでフードフレンドリー。
価格も含め多くの飲み手の皆様を納得、又は満足させている。
以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント