第12回【デキャンタージュの意味・2つの目的】 

【ワインの基礎知識編】


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あなたはデキャンタージュを知っていますか?
わかる人いますか?

さすがです。

そうです。
ボトルに入ったワインを別のガラス容器(デキャンタ)に移し替えることですね。

それでは、どんな時にデキャンタージュすべきなのかは知っていますか?

あ・・固まっちゃった。

ともかく、知らずにいると必要ないのにしてしまったり、必要なのにしなかったりという事が起こり、ワインの味わいを最大限に楽しめないなんて事にもなりますから知っておきたいですね。

デキャンタージュの2つの目的

1、澱を取り除くため

舌触りの悪い澱をボトルに残して、デキャンタに移します。

 

2、香りや味わいを引き出すため

こちらが重要です。

STEP2でワインの飲み頃についてお話しましたが、簡単に復習します。

■3000円くらいまでのまでのワインは、飲み頃で売られているため、買ったら早く飲む。

■高品質なボルドーの赤やブルゴーニュの赤は5年~20年の熟成を経て飲み頃が訪れるため、適切に保管する必要がある。

でしたね。

つまり、高品質なワインを開けた時、まだ味わいに硬さがあったり、香りが十分に引き出されていないいわゆる「閉じている」場合があります。花で例えると蕾(つぼみ)の状態です。

そんな時にデキャンタージュをすることでワインを空気に触れさせ、閉じていた蕾を開かせることで、隠れていた香りや味わいを引き出すというわけです。

よって、すでに飲み頃で開いているカジュアルなワインや20年も熟成しすでに飲み頃も後半に差し掛かったような上質ワインはデキャンタージュの必要はなく、やってしまうと逆に香りが飛んでしまったり、やや酸化の進みすぎた味わいになってしまう場合もありますから注意が必要です。

 

結論

デキャンタージュは澱を除き、高品質で若いワインの蕾を空気に触れさせ香り味わいを開かせるために行う。

高級ワインを開けた時、酸味・渋味が強すぎて旨味が感じられにくいと思った時活用する。

いかがでしたか。

デキャンタージュをすると一気にワインを目覚めさせることもあるので、その香り味わいが時の経過と共に変化してゆくのを楽しむのもワインの楽しみ方のひとつですね。

ワインをおいしく飲むための知識は他にもあります。

・第9回     STEP1序章 
・第10回 STEP2ワインの飲み頃
・第11回 STEP3ワインの温度
・第12回 STEP4デキャンタージュの意味・目的 
・第13回 STEP5ワイングラスの選び方 
・第14回 STEP6ワインを味わう順 
・第15回 STEP7ワインと料理との相性
・第16回 STEP8ワインの保存方法

よかったら、確認してみて下さい。

話は変わりますが、ワインの飲み頃はおおよそブドウのクオリティと醸造家の技術によるところで決まります。

で、この記事を書きながら思ったんです。
人間の飲み頃ってどうだろうと思ったんです。
下ネタを言おうとしているのではありません(笑)人間は親の遺伝子の影響はもちろんあると思いますが、誕生してからも様々な学びを繰り返し、成長もすれば後退してしまう場合もある珍しい生き物だと思ったんですね。

つまり、肉体的には20~30代くらいがピークかもしれませんが、精神性というか人間力または人としての価値とでも言いましょうか、そうゆうのは生涯磨き続けられるものだと思ったんです。

ですから自分の飲み頃は磨き続ける限りやってこないというこということでいいですか!?(そんな素敵な人は今飲んでもうまいのでしょう)

なんだか関係ない話をしました(笑)

私自身も奥深く、おいしく、そして楽しいワインのようになれるように適切に熟成させよう!!

と思うのでした。

こんな私の独り言を読み進めて下さるあなたはすでに飲み頃、そしてこれからも適切に熟成し生涯おいしくなり続けるポテンシャルに満ち溢れている事でしょう。

「おまえはもう、熟成している・・・」

こうゆう世代です。

 

 

 

 

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