あなたは手に入れたワインをどのように保存していますか?
カジュアルなワインを数ヶ月以内に飲む場合は冷蔵庫などに保管して、飲む時に温度調節すれば問題ありません。
しかし熟成型の高級ワインをもらったり、奮発して買ったときなどのよに、そのワインの飲み頃がまだ先であった場合、適切に保存する必要があります。
今回はそんなワインの保存にについて解説します。
1、【開封前のワインの保存】
答え=日光を避け、12℃~15℃の振動の起こらない場所で横に寝かせて保存する。
ワインの劣化する理由を知り適切な保存を知ると良い。
2、【飲み残したワインの保存】
答え=栓をして冷蔵庫に立てた状態で保存する。
飲み残したワインの保存は開封前と違い、理由も知るとさらに良い。
■ワインの保存方法■
1、開封前のワインの保存
【答え】
日光を避け、12℃~15℃の振動の起こらない場所で横に寝かせて保存する。
ワインの保存を理解するということは、ワインが劣化してしまう原因を知るということでもあります。
それを知り、そうしなければ良いわけです。
【ワインが劣化してしまう4つの原因】
1、光
特に直射日光はすぐ劣化します。できれば部屋の電気も避けたいところ。
2、温度
30℃以上の高温が続く場所(なるべく20℃以下が望ましい)や温度変化が大きいと味わいが劣化します。
3、乾燥
乾燥しているとコルクが乾き萎縮し、ボトルに空気が入って酸化されてしまいます。
ワインを横に寝かせてコルクを湿らせましょう。
4、振動
味わいのバランスが崩れ本来の味が発揮されません。
静かに寝かせましょう。
以上が劣化原因4つです。ですからそうしなければ良いわけです。
ワインセラーはこの条件を満たしています。
無い方は家の中でいちばん涼しく光の当たらない静かな場所に、発泡スチロールなどに横にして入れて保存しておくのが苦肉の策ということですね。
上質なワインは大切に保管してくださいね。
2、飲み残したワインの保存
【答え】
栓をして冷蔵庫に立てた状態で保存する。
1人でボトル開けたりして飲みきれない事ってよくありますよね。
そんな場合はセラーで寝かせて保存はやめましょう。理由は以下の通り。
■一度開けたワインは温度ですぐ劣化してしまいますから、冷蔵庫で冷やしておきましょう。
■横にすると空気に触れる面積が広くなり劣化速度が上がりますから立ててください。
以上です。そして補足情報もいくつかお伝えしておきます。
■ワインのタイプによって保存期間は違ってきますが、3日~10日くらいは大丈夫です。
例外的に1ヶ月経ってもおいしかったなんて事もあります。
■経験上赤ワインの方が白ワインより長く楽しめる傾向にあります。
飲み頃が先で閉じていたワインなどは2日目の方がおいしくなったなんてことも起こりますね。
■栓はコルクを逆さにしてつけたり、真空ポンプ栓などを使うとさらに良いと思います。
■おいしくなくなったら料理酒です!!
以上です。日々味わいを変えてゆくワインを楽しむのもいいものですね。
読んでいただきありがとうございました。
ワインをおいしく飲むための知識は他にもあります。
・第9回 STEP1序章
・第10回 STEP2ワインの飲み頃
・第11回 STEP3ワインの温度
・第12回 STEP4デキャンタージュの意味・目的
・第13回 STEP5ワイングラスの選び方
・第14回 STEP6ワインを味わう順
・第15回 STEP7ワインと料理との相性
・第16回 STEP8ワインの保存方法
よかったら、確認してみて下さい。
※ここから先は私の個人的出来事ですから、興味の無い方は速やかにページを閉じましょう。(笑)
日々味わいを変えてゆくで思い出したんですが、私のボクシング時代の友人がブラインドボクシングという失明した人がやる競技に挑戦することになりました。
数年前に失明してしまった時はやはり落ち込んでいました。
小さい娘さんもいましたし、これまでの営業職はもうできなくなるわけですからね。
しかし彼はあきらめませんでした!!
見えないなら見えない中で挑戦したのです。
仕事は医療マッサージの技術を学び、見えないのにメールのやり取りなどもちゃんとやります。
そしてさらに電車と歩きでボクシングジムに通い、さらにトレーニングし試合で成績を出すことに挑戦しているんですね。
見事に失明という現実を受け入れ、そしてできることに挑戦するその姿は輝いて見えました。
そうです、味わいを変化させ楽しんでいるんですね。
やはり彼は心の目が開いておりました!!
「ゆけ!敦志。私はいつもお前を見ているぞ・・・。」
と言われそうで、わかる人だけわかれば良いです。(笑)
あなたのワインのある生活が豊かになる事を願っております。
コメント