第5回 フランスワインの選び方

【ワインの基礎知識編】

 


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さて、前回までは品種別特徴の話でしたが、今回からは産地別特徴について解説していきます。

特にフランスだけはボリュームが大きいため、フランス編として1回分の記事にさせていただきます。

フランスワインの産地別特徴

ワイン王国とよばれるだけあり銘醸ワインも非常に多く、産地によって個性豊かなワインを造りだしています。

※注意しておかなければならないのは、フランスワインはブドウ品種がラベルに書かれていない事が多いというです!!

なぜかというと、産地ごとに使用が認められている品種が決まっているため載せる必要がないということです。
(書いてくれればいいのに・・・)。

ですから使用が認められている品種を産地別に覚えるしかありません!!
頑張りましょう!!

【ボルドー】

《数々の有名ワインを生み出す大産地》

シャトーマルゴーなどの5大シャトーメルローの最高峰シャトーぺトリュス極上甘口ワインのシャトーディケムなど数々の有名ワインを生み出す大産地です。


《ブドウ(ワイン)をブレンドする》

90%が赤ワインでカベルネソーヴィニョン・メルローを軸に5品種のみ使用が認められ、それらから造られたワインをブレンド(アッサンブラ-ジュといいます)することにより、より複雑で奥深い味わいのワインを造りだしています。

10%程度造られる白ワインはソーヴィニョンブランを主体にアッサンブラージュされ、スッキリ軽快なカジュアルなものから、深みのある高品質なものまで造られています。

《シャトー(ワイナリー)が格付けされている》

また、世界で唯一シャトー(ワイナリー)が格付けされている産地でもあります。有名なのはメドック地区の格付けで、1級から5級まで格付けされ、5つある1級シャトーは5大シャトーと呼ばれています。

 

その他極上甘口ワインの貴腐ワインやメドック以外の格付けなどまだまだ情報満載の産地ですが、長くなりすぎるのでもうやめます(笑)
別の回で特集します。

別の回はコチラ
・第40回 フランス全体像
・第41回 ボルドー① 全体像
・第42回 ボルドー② メドック地区
・第43回 ボルドー③ グラーブ地区・ソーテルヌ地区

・第44回 ボルドー④ サンテミリオン・ポムロール・他

 

【ブルゴーニュ】

《世界最高峰(金額も最高額)のワイン達》
赤ワインの世界最高額ロマネコンティ白ワインの世界最高額モンラッシェを生み、その他にも数々の高品質なワインを生む世界1の産地といえます。
高額ワインが気になる方は
・第26回 高額ワインランキング20~11位
・第27回 高額ワインランキング10~1位
で確認できます。

《単一品種から造られるエレガントなワイン》
ブルゴーニュではブドウをブレンドするボルドーとは対照的に単一品種からワインが造られます。

黒ブドウボジョレー地区(他でも少し)のガメイ以外は全てピノノワール
白ワインはほぼ全てシャルドネ
(少しだけアリゴテソーヴィニヨンブラン)から造られます。

比較的冷涼な産地で、安価なものは酸が豊かで軽いタッチなものが多く、高価になるほど繊細でありながら奥行きがあり複雑でエレガントな秀逸なワインを生み出します。
ブルゴーニュでも最も北の産地であるシャブリは有名でエレガントな白ワインですね。

《畑が格付けされている》
ボルドーではシャトーが格付けされていますが、ブルゴーニュでは畑そのものが格付けされていて、より狭い区画を名乗れる畑のブドウから造られたワインほど格上であるという仕組みになっています。

格上から順に

1、グランクリュ(特級畑)
※ロマネコンティやエシェゾーなどの畑名が大きく書かれた後にGrand Cruと表記されます。

 

2、村名プルミエクリュ(1級畑)
※ジュブレシャンベルタンなどの村名が大きく書かれた後に1erCruなどと表記され、クロサンジャックなどの畑名が表記されます。

 

 

 

 

 

 

3、村名畑
※ジュブレシャンベルタンなどの村名のみが大きく表記されます。

 

 

 

 

 

 

 

4、地方名畑
※地方名のブルゴーニュと大きく表記されます。

というものです、たとえばロマネコンティは畑の名ですからその畑から造られたワインはグランクリュであるロマネコンティを名乗れるわけです。
仮にロマネコンティの近隣に地方名畑があったとするなら、そのブドウで造られたワインはブルゴーニュとしかボトルには表記できないのですね。

ブルゴーニュも満載すぎますからもうやめます(笑)
別の回を設けます。

別の回はコチラ。
・第45回 ブルゴーニュ① 全体像
・第46回 ブルゴーニュ② シャブリ地区
・第47回 ブルゴーニュ③ コート・ド・ニュイ地区

・第48回 ブルゴーニュ④ コート・ド・ボーヌ地区
・第49回 ブルゴーニュ⑤ コート・シャロネーズとマコネ地区
・第50回 ブルゴーニュ⑥ ボージョレ地区

 

【ロワール】

《キリリとした酸を持つ軽快なワインが中心》

冷涼な産地であることからキリリと締まった酸を持つ軽快なワインが多く造られます。

多くの品種の使用が認められていますが単一で使われることが多いです。

ブドウ名がワイン名になっているとっても爽やかで軽快な白ワインのミュスカデ

ソーヴィニョンブランの爽やかさとコクを持つ白ワインのサンセールやプイィフュメ

グロローから生まれるチャーミングなロゼダンジュ

カベルネフランから造られる繊細でしなやかな赤ワインのソーミュールシャンピニーやシノンなどが有名です。

ロワールのくわしい解説はコチラ。
・第54回 ロワール地方①
・第55回 ロワール地方②

 

【コート・デュ・ローヌ】

《果実の風味が豊かな親しみやすいワイン》

フランス南部の比較的暖かいこの地方は多くのブドウ品種の使用が認められ、ブレンドも行い、価格も品質も親しみやすく果実味の豊かな濃厚なワインが多く造られています。

コート・デュ・ローヌのくわしい解説はコチラ。
・第53回 コート・デュ・ローヌ地方

【まとめ】

フランスはワイン王国で、産地ごとにはっきり個性が分かれている。

いかがでしたか。

フランスはやはりワイン王国と呼ばれるだけあり、それぞれの産地ではっきり個性が分かれていますね。

それはワインへのこだわりでありプライドの表れでもあると感じます。

今回は触れませんでしたが、スパークリングワインの最高峰を生むシャンパーニュ他アルザス、プロヴァンスなどまだまだ情報満載のフランスです。

これを機会にもっと深くワインに興味を持って知識を深めてもらえたらうれしく思います。

知識を持って飲むと味わいに納得できますし、違いにも気付けるようになり、よりワインを楽しんでいただけると確信しております。

あなたのワインライフの一助になれることを楽しみにしています。

 

 

 

 

 

 

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