今回もたくさんの黒ブドウを学びましょう。
それにしても品種の多さには私自身驚いており、あらためてワインの奥深さを知る事となりました。
そしてこんなにも奥深い世界を追求できる喜びも感じてしまうこの頃です。
そうです。ワインはお酒ですから楽しいのです🎵
【パイス】 早飲み安ワイン
《産地》
チリ 他アメリカ大陸
《特徴》
16世紀にスペイン人によって持ち込まれた【チリワインの原点】と呼べる品種です。
軽快でカジュアルな早飲みワインを生み価格も安いです。
チリでは【パイス】アルゼンチンでは【クリオ―ジャチカ】カリフォルニアでは【ミッション】と呼ばれることは試験にもよく出題されることで有名で、飲んでなくても知っている方が多いと思われます(笑)
【バガ】 力強く熟成向け
《産地》
ポルトガル
《特徴》
ポルトガルでは複数品種をブレンド(アッサンブラージュ)してワインを造る事が多いですが、単一品種でワインを生むブドウとして知られる品種です。
若いうちは濃密でタンニンの荒さが感じられますが、10年以上の熟成で真価を発揮し、まろやかで複雑なワインに変貌します。
DOC【バイラーダ】でお試しください。
【バコノワール】 ベリー系の風味でミディアムボディ
《産地》
オンタリオ州(カナダ)
《特徴》
ブランデー用の品種【フォルブランシュ】とヴィティス・リパリア系品種の交配品種です。
ブルーベリーやラズベリーといったベリー系の風味を持ち、酸味もほどよく口当たりの良いミディアムボディのワインを生みます。
【パバスカラス】 やわらかく軽快
《産地》
トルコ
《特徴》
やわらかで軽い味わいが魅力のワインを生んでいます。
カラスといえば同じくトルコの【カレジックカラス】の方が上質でバランスに優れた熟成向けワインを生むとして有名ですね。
【バビッチ】 バランス型
《産地》
クロアチア
《特徴》
深いルビー色で果実味・酸味・渋味のバランスに優れたワインを生んでいます。
【パミッド】 軽快でシンプル
《産地》
ブルガリア 他ヨーロッパ各国
《特徴》
フレッシュでフルーティな味わいで酸が少ないため熟成には向かず、若いうちに楽しむシンプルなワインを生みます。
【バルベーラ】 軽快カジュアル~パワフル上質まで
《産地》
ピエモンテ州(イタリア)など
《特徴》
イタリアでサンジョベーゼに次いで多く栽培される品種です。
カジュアルなワインに使用されることが多く、酸が強めでタンニンが少ない軽いワインになりやすいです。
一方高品質なワインも生んでおり、カジュアルなものとは違いパワフルで深い果実味を持ち、酸も強いため熟成にも向き複雑な味わいを持ったワインも生んでいます。
【ピエディロッソ】 エレガントで飲みやすい
《産地》
カンパーニャ州(イタリア)
《特徴》
チェリーやイチゴのような赤い果実の爽やかな風味があり、タンニンは穏やかで優しくエレガントなワインを生みます。
【ピニョーロ】 全部強い
《産地》
フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州(イタリア)
《特徴》
果実味・酸味・渋味共に強いパワフルなワインを生みます。
暴力的とも表現されるタンニンですが、それを包み込むような果実味もあります。
熟成させることをおすすめします。
【ピノタージュ】 フルーティで口当たり良い
《産地》
南アフリカ
《特徴》
南アフリカの主要品種で【ピノノワール】と【サンソ―】の交配品種です。
※サンソ―の別名がエルミタージュのため合わせてピノタージュ。なるほど納得。
濃いめのルビー色でブドウらしい香りとフルーティな味わいがあり、とても口当たりの良いワインを生みます。
高品質なものは熟成にも向いており、タバコや動物的な風味も加わり複雑な味わいが楽しめます。
【ピノノワール】 エレガントで軽快なカジュアルから 奥深い世界最高峰まで
《産地》
ブルゴーニュ(フランス)他世界各地
《特徴》
淡く軽快なお値打ちワインから、芳醇で官能的な深い味わいを持った世界最高級のワインまで生みだしています。
その共通点は美しくエレガントである事。
まさしく黒ブドウの女王、いやワイン用ブドウの女王と呼ぶにふさわしい品種といえます。
【色合い】はやや淡くルビーレッドからガーネットまで熟成度合いによって異なりますが、透明感と光沢のある外観はすべての品種の中でも最も美しいです。
【香り】は若いうちはイチゴやチェリーを思わせるフレッシュな印象ですが、熟成するとキノコや茶など複雑で豊かな優美な香りが現れます。
【味わい】は若いうちはキレイな酸があり渋味は少なく軽快に飲みやすく、熟成を経た上質ワインでは酸がワインにうまく溶け込み落ち着いた果実味とコクその他複雑な風味も加わって、強すぎないエレガントな味わいが美しい余韻となって優雅なひと時を与えてくれます。
世界最高峰の【ロマネ・コンティ】もこの品種から造られており、地球を代表する品種と言っても過言ではありません。
※私が選ぶ飲むべき一本です※
【コノスル レゼルバ ピノノワール】
1000円程度ですが、厚みがありコスパ抜群です。
【ジヴリ ルイジャド】
ブルゴーニュらしさを感じたい方はこれも良いですね。
【カレラ セントラルコースト ピノノワール】
カリフォルニアのロマネコンティと呼ばれ、とても風味豊かな味わいです。
【シャンボールミュジニー コンフュロン コトティド】
天才?変態?と呼ばれるコトティドが造る、豊かで奥行きのある上級ブルゴーニュです。
【ルイラトゥール ニュイサンジョルジュ】
ブルゴーニュの有力生産者ルイラトゥ―ルが手掛ける上質ワインで、熟成を経る事でさらに官能的で風味豊かな味わいになります。
【ヴォーヌ・ロマネ ドメーヌ・アンヌ・フランソワーズ・グロ】
最も美しく芳香性豊かなピノノワールを生むヴォーヌロマネのワインで、気品溢れる魅惑的な味わいは知っておくべきでは!?と、思っています。
【ジュブレ・シャンベルタン プルミエクリュ ルネ・ルクレール-】
熟成によって広がる奥深い味わいを体感したいならば、このワインを必ず候補に入れるべきだと思っています。
よかったらお試し下さい。
【ピノムニエ】 華やかでフレッシュ
《産地》
シャンパーニュ地方(フランス)
《特徴》
シャンパーニュに使用される品種で、【シャルドネ】【ピノノワール】の補助品種として使われることが多いです。
その特徴は若々しい華やかな果実味とフレッシュな酸味で、シャンパーニュに華やかでフレッシュな風味を与える目的で使用されます。
中にはこのようなピノムニエの特徴にこだわる造り手も存在し、ピノムニエ主体の華やかでフレッシュでフルーティな味わいを楽しめるタイプのシャンパーニュを造る生産者もいます。
以上です。
いかがでしたか?
今回も様々な品種がありました。
解説コメントは私の経験も踏まえて書いていますが、やはりピノノワールのところで力が入ってしまいましたね。地球代表と言ってしまいました(笑)
賛成の方もいらっしゃれば、カベルネやシャルドネいやネッビオーロやサンジョベーゼだと考える方もいらっしゃるかと思います。
確かにどれも素晴らしいです。答えは・・
「みんな違ってみんないい」
でいかがでしょうか(笑)
あなたのワインのある生活に喜びがある事を願っております。
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