あなたはワインを買ったりもらったりした時、いつ飲んだらおいしいのか迷ってしまったことはありませんか?
今回解説するブドウ品種、ワインの品質について知ることで、飲み頃を大きく間違えないようになれます。
なぜなら、ブドウ品種やワインの品質によって、ある程度の飲み頃は決まっているので、それを知ればタイミングを間違えないということです。
品質別ワインの 飲み頃一覧
■白ワイン 飲み頃1年~5年■
【タイプ】
軽快でフルーティ、比較的カジュアルでおよそ3000円くらいまでのワイン。
【品種】
並質のブルゴーニュシャルドネ、ソーヴィニョンブラン、リースリング、甲州など。
■白ワイン 飲み頃3年~10年■
【タイプ】
ブルゴーニュの上質白ワインなど、およそ3000円以上のワイン。
【品種】
上質なシャルドネ、リースリングなど。
■白ワイン 飲み頃10年以上■
【タイプ】
モンラッシェやコルトンシャルルマーニュなど世界を代表する上質白ワインや、ブドウの糖度を最大限に高めた極上甘口貴腐ワイン、特に上質なヴィンテージシャンパーニュ(ヴィンテージが書いてあるシャンパーニュのこと)など、価格も一流のワイン。
【品種】
極上のシャルドネ。貴腐ワインではリースリング、フルミント、セミヨンなど。
■赤ワイン 飲み頃0年~3年■
【タイプ】
渋みの少ないフルーティで軽いカジュアルなワイン。
ボージョレヌーボーは1年以内に飲んだほうがよいでしょう。
お値段は2000円くらいまで。
【品種】
ガメイ、並質のピノノワール、並質メルロー、マスカットベーリーAなど。
■赤ワイン 飲み頃3年~10年■
【タイプ】
中程度の重さでで、渋味・酸味が程よい品質。
3000円くらいまでのワイン。
【品種】
平均的なカベルネソーヴィニヨン、メルロー、シラー、グルナッシュなど。
■赤ワイン 飲み頃5年~20年又はそれ以上■
【タイプ】
渋味、酸味、旨味などの成分が充実した高品質で高額なワイン。特に上質なブルゴーニュや優良ヴィンテージのボルドー1級ワインなどは、40年後に飲み頃がやってくる場合もあります。
【品種】
上質ボルドーのカベルネソーヴィニヨンやメルロー。
上質ブルゴーニュのピノノワール。
上質バローロを生むイタリアのピエモンテ州のネッビオーロなど。
以上です。
簡単に一覧にしましたがもっとわかりやすく言ってしまいましょう!!
お店で売られている3000円くらいまでのワインは飲み頃のタイミングで売られていますから、買ったら1年以内に飲めばおいしいです。
逆にそのようなワインを10年も熟成させてしまうと、風味が消えてどこか枯れてしまったワインになってしまいますから、早く飲んじゃってください。
つまり、飲み頃を考えなくてはいけないワインはある程度高品質なワインということ。上質なブドウというのは、成分が非常に充実していて酸味や渋味も豊富です。よって、その酸味や渋味がワインに溶け込むことで味わいのバランスが良くなったり、様々な香り味わいが引き出されるのを待つ必要があるということですね。
ですから、そのような成分の充実したワインを早く開けすぎてしまうと、その酸味や渋味が強く出すぎてしまったり、香りも閉じ気味。言わば花でいう蕾(つぼみ)の状態で、どこか硬い印象に感じられてしまうことがあるのです。
ですから開けるタイミングは重要です。
まとめ
◆高価で上質なボルドー、ブルゴーニュワインなどは最低でも5年の熟成が必要。
◆それ以外の3000円くらいまでのワインは買ったら早く飲む!!(中には熟成に耐えるものもあるが、すぐ飲んでも美味しい。)
こうやって言い切ってしまうと簡単な話でした。
あなたの手持ちのワインを今一度見直してみてはいかがでしょうか?
まさに飲み頃に差し掛かっているかもしれませんし、もう手遅れの場合もあります。
熟成しすぎて枯れたワインの味というのも知っておくのもまた勉強ですね。
ワインをおいしく飲むための知識は他にもあります。
・第9回 STEP1序章
・第10回 STEP2ワインの飲み頃
・第11回 STEP3ワインの温度
・第12回 STEP4デキャンタージュの意味・目的
・第13回 STEP5ワイングラスの選び方
・第14回 STEP6ワインを味わう順
・第15回 STEP7ワインと料理との相性
・第16回 STEP8ワインの保存方法
よかったら、確認してみて下さい。
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