「ブルゴーニュワインを探してるけど、種類が多すぎて選べない・・。」
この記事にたどり着く方は、多かれ少なかれそのような思いがあるのだと思います。
世界最高額のロマネコンティから、日常消費向けの手軽なワインまで生産するブルゴーニュには、数えきれないほどの生産者が存在し、その生産者ごとにラインナップも豊富である事から選択肢の幅も無数で、どう選んだらよいのかわからなくなる方も多いのではないでしょうか。
しかしこの記事を読めば、そのような悩みも少しは和らぐと確信しています。
なぜなら、インターネット上にある信憑性の高い口コミだけをを調べ尽くした私が、特に満足度の高いワインのみをピックアップし、味わいの特徴・当たり年・飲み頃・口コミ内容などを詳しく解説しているからです。
2014年に日本ソムリエ協会認定ソムリエの資格を取得した私は、自身が実際飲んで美味しいと感じるワインもさることながら、一般消費者の皆様が実際口にして、そして満足しているワインはどれだろうという興味が湧き、そのようなリサーチを実行。
多くの方が美味しいと認めるワインは外す確率も少ないと考えたのです。
それでは参りましょう。
- ブルゴーニュおすすめ赤ワイン13選
- 1.DRC ラ ターシュ
- 2.ヴォギュエ シャンボール ミュジニー
- 3.モンジャ―ル ミュニュレ クロ ド ヴージョ
- 4.ポンソ モレ サン ドニ プルミエクリュ
- 5.ジャック フレデリック ミュニエ ニュイ サン ジョルジュ プルミエクリュ
- 6.アンヌ フランソワーズ グロ ヴォーヌ ロマネ
- 7.セラファン ぺール エ フィス ジュヴレ・シャンベルタン
- 8.フィリップ シャルロパン マルサネ
- 9.トロ ボー ショレイ・レ・ボーヌ
- 10.フェヴレ メルキュレ プルミエクリュ
- 11.グロ フレール エ スール ブルゴーニュ ルージュ
- 12.ルイ ジャド シャトー デ ジャック ムーラン ア ヴァン
- 13.フィリップ パカレ ボジョレー プリムール
- ブルゴーニュおすすめ赤ワインのまとめ
ブルゴーニュおすすめ赤ワイン13選
星の数ほど存在するワインは、産地やブドウ品種に生産者、あるいは収穫年や熟成度合い、そして個人個人の受け止め方によっても味わいへの評価は変化し、一つとして同じものが無い事が難しさであり魅力でもあります。
ここで紹介するワインは、あくまで一般的に満足度が高いという事で、それら以外にも素晴らしいワインは無数に存在します。
個々の受け止め方でも評価は変わるわけですから、これがおすすめワインと決めてしまうのはナンセンスだと思いますし、ここで紹介するワイン以外を探究される事も素晴らしいと思います。
※記事タイトルにおすすめと表現しているのは、SEO上やむを得ない事をご理解いただければ幸いです。
そのような事を踏まえて、この記事があなたの何かしらのヒントになり、ワイン選びのお役に立てれば嬉しく思います。
さて、私はブルゴーニュの赤ワインを生み、日本で購入可能な主要生産者の様々なラインナップを約800銘柄ピックアップし、その中で多くの日本の消費者の方々に実際飲まれ、そして口コミ評価の高いワインはどれかという事を客観的視点から調べてみました。
その結果、特に高評価を獲得していると感じたワインは以下の13銘柄。
その他にも数えきれないほどの素晴らしいワイン達がありましたが、これから紹介するワインは特に優れると感じたものばかりで、ワイン選びにおいて何かしらのお役に立てるのではないかと感じています。
それでは始めましょう。
ブルゴーニュ
おすすめ赤ワイン13選
※価格順
1.DRC ラ ターシュ
並外れたスケール感
強さ・美しさ・バランス感覚
全てを兼ね備えた偉大なワイン
《価格》【およそ40万~130万円】
※ヴィンテージによって価格は変動します。
《ブドウ品種》ピノノワール
DRCのラインナップの中で、ロマネ・コンティに次いで高額で取引されるワインです。
良年のラ・ターシュはロマネ・コンティを凌ぐと評価され、弱いヴィンテージにおいても安定した品質が保たれる別格のワイン。
というわけで、ロマネ・コンティは世界一で素晴らしいですが高額すぎますから、それに迫るラターシュをあえて選ばせていただきました。(それでも超高額ですが・・)
その品質は、ピノノワールの頂点とも呼べる溢れんばかりのスケール感。
言葉では表現し難く、ピノノワールの魅力の全てがバランス良く凝縮されており、長期熟成を経る事で現れる魅惑的品質は、偉大さを感じさせるものです。
全く隙の無い完成度の高さは多くの口コミからも伝わり、大多数の方がその圧倒的な味わいに魅了され、感動レベルの評価をされているのが印象的でした。
ヴィンテージによる飲み頃の差はありますが、最低10年程度は熟成させた方がベターで、どうしても若いラターシュを抜栓しなければならない場合では、早めの抜栓やデキャンタージュを視野に入れるべきと感じました。
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2.ヴォギュエ シャンボール ミュジニー
気品溢れる香り味わい
至極のエレガンスを表現
《価格》【およそ3万~6万円】
※ヴィンテージによって価格は変動します。
2019年現在3万円台が多い印象です。
《ブドウ品種》ピノノワール
シャンボール・ミュジニーといえばヴォギュエは外せません。
グランクリュのミュジニーの赤・白も別格の存在感を放っていましたが、こちらの村名ワインは価格も考慮すれば、紹介しないわけにはいかないと思わせるだけの口コミ内容でした。
このワインは、若い場合や抜栓直後は気高く荘厳さがあり、近寄りがたい気難しさがあると言われます。
しかしそれはワインのポテンシャルが高い事の裏付けでもあり、じっくり時間をかけることで硬さは解かれ、繊細でありながら奥深い魅惑的な甘味や旨味が現れてきます。
グラン・クリュそしてプルミエ・クリュに次ぐ村名ワインとはいえ、並の生産者の村名ワインの次元を遥かに超える品質は、世界でもトップクラスのエレガンスを感じられるワインと言えます。
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3.モンジャ―ル ミュニュレ クロ ド ヴージョ
充実感と透明感を併せ持つ
風格漂うグランクリュ
《価格》【およそ2万~3万円】
※ヴィンテージによって価格は変動します。
《ブドウ品種》ピノノワール
「クロ・ヴージョで口コミ評価が高いワインは?」
そう聞かれた時、その一つにモンジャ―ル・ミュニュレを挙げます。
というのも、実際調べた限りシャトー・ド・ラ・トゥールにメオ・カミュゼやアラン・ユドロ・ノエラを抑えて最も高評価でした。
ちょっとだけマイナーなクロ・ヴージョという事で、そこまで多くの口コミはありませんでしたから、データとしては少し信憑性には欠けるかもしれませんが、間違いなくトップクラスである事は揺るぎないでしょう。
グランクリュらしい風格を感じさせる印象でとてもエネルギッシュ。
感動される方も多数で、10年以上の熟成を経たワインは特に飲み手を魅了している傾向がありました。
逆に若いワイン(10年未満)では、ポテンシャルは凄み感じるものの、開くまでに時間を要する傾向もあるようですから、そのような特徴も知っておく必要があると感じました。
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4.ポンソ モレ サン ドニ プルミエクリュ
ブドウ本来のピュアな旨味
繊細でありながら存在感を放つ
《価格》【およそ16000~24000円】
《ブドウ品種》ピノノワール
モレ・サン・ドニにおいてデュジャックと双璧をなすスタードメーヌ。
「決まりのないことが決まり」という独特の醸造スタイルは、他を圧倒する天才的手法と言われる由縁でもあります。
秀逸なワインを生産し続けるポンソは、2017年には英国の高級ワインプラットフォームLiv-exの「パワー100」において6位、ブルゴーニュではDRCに次いでの2位を獲得。
このパワー100は、価格、取り引きの実績、数量、平均価格などに基づいて定めたランキングという事で、データ実績においても裏付けされるように、モレ・サン・ドニの域を超えブルゴーニュを代表する生産者と言えるのです。
味わいの特徴は、繊細ながらハッキリとした輪郭を持ち、そのポテンシャルの高さは熟成によって本来の力を発揮するところ。
口コミから伝わってきたのは、ポンソのワインはなかなか個性的な部分があり、熟成時に感じられる和風出汁やキノコ類のニュアンスを感じる方が多い事が印象的で、非常に高い評価を与えている方が多い傾向でした。
しかし若いうちは、ポテンシャルは感じる良いワインではあるけど、酸が立ちすぎて旨味を感じにくい傾向もありましたので、飲み頃を見極める必要もあるワインと言えます。
いずれにせよ、ただ者ではない雰囲気は、実際飲んだ方々の口コミからも伝わるものでした。
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5.ジャック フレデリック ミュニエ ニュイ サン ジョルジュ プルミエクリュ
しなやかで複雑
女性的気品に満ち風格がある
《価格》【およそ13000~23000円】
※ヴィンテージによって価格は変動します。
《ブドウ品種》ピノノワール
近年その品質の高さから評価も価格も急上昇した生産者。
歴史は古く、1863年創業のドメーヌは様々な苦難もありましたが、1985年、現当主であるフレデリック・ミュニエ氏がドメーヌを引き継いだことで、一躍トップ生産者に成長。
そのような実績は一旦抜きにして、実際飲まれた方の口コミからは、一際目を引く評価が際立っており、紹介すべきワインだと確信しました。
ミュニエのワインは非常にしなやかで、何かが突出することはありませんが全体のバランス感覚が非常に優れ、優雅で透明感に満ちた味わいで、肉厚で複雑な男性的傾向のワインを生むニュイ・サン・ジョルジュにあっても、その洗練されたしなやかな質感は、むしろ女性的気品と風格を感じさせます。
若い段階で少し硬いと評価する方もおられましたが、それでも低く評価するというわけではなく、非常に隙の少ない洗練されたバランスと奥深さに、感動レベルの評価を与える方も多く見受けられました。
私自身このワインの奥深さやバランス感覚は経験しており、皆様の満足度にも共感できました。
価格上昇が唯一懸念されますが、信頼できる品質である事も揺るぎありません。
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6.アンヌ フランソワーズ グロ ヴォーヌ ロマネ
肉厚で優雅かつしなやか
女性的な魅力に溢れる
《価格》【およそ10000~15000円】
《ブドウ品種》ピノノワール
4つグロファミリーの中でも、最もエレガントで優雅な女性的質感を持っているのがンヌ・フランソワーズ・グロ。
口コミも非常に満足度の高い傾向で、もう少しで感動レベルの方もたくさんいらっしゃいましたし、良くない点を見出すことが難しいほど隙の無さが印象的でした。
若いうちから広がる風味を楽しめ、熟成しても妖艶な品質に成長する品質は、飲み頃を外すリスクも少ない万能型ワインだとも感じました。
ちょっと褒めすぎですかね?(笑)
私もこのワインは口にしていますが(5年目の2010)、非常に風味の広がりが豊かで、上質な甘味を持った果実味と複雑な風味が感じられる妖艶さがあり、皆様が高評価するのも納得です。
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7.セラファン ぺール エ フィス ジュヴレ・シャンベルタン
凝縮された堅牢な味わいは
熟成で華開く
《価格》【およそ9000~15000円】
《ブドウ品種》ピノノワール
「パーカー5ツ星生産者」「新樽の魔術師」「熟成で華開く堅牢な品質」
そんなプロフィールを持つ生産者で、2代目のクリスチャン・セラファン氏と3代目の娘と姪と共に、更なる品質向上を模索しつつジュヴレ・シャンベルタンの第一線を走るセラファンです。
頑固おやじで、完璧主義者として知られるクリスチャン氏の造るワインは、頑固なだけあってか堅牢な造りになっており、若いうちは素っ気なさを感じる硬さがありますが、熟成する事でようやく広がりある味わいが現れます。
(頑固おやじも心開けば、本当はやさしい部分を持っているという事を表現!?)
さておき、パーカー氏からも5ツ星生産者の評価を与えられるほど品質は認められており、実際飲まれた日本の消費者の皆様の口コミからも、これは見逃してはいけない優れた生産者だと確信しました。
手軽なブルゴーニュルージュから偉大なグランクリュまで生産し、どのラインナップも高評価のセラファンではありましたが、ここで紹介する村名ジュヴレ・シャンベルタンは、実際飲んだ方も多く、価格と評価ののバランスも考慮すると、最も満足度の高いワインだと感じたわけです。
ちょっと男っぽい無骨さを持った熟成型ジュヴレ・シャンベルタンは、昨今のエレガントで女性的なワインが多いブルゴーニュにおいて、選択肢の幅を広げてくれる優れたワインだと感じています。
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8.フィリップ シャルロパン マルサネ
ピュアで豊かな香りと果実味
複雑で優雅な飲み口
《価格》【およそ5200~6500円】
《ブドウ品種》ピノノワール
故アンリ・ジャイエ(ピノノワールの神様)の愛弟子であり、1976年にドメーヌを立ち上げ、ジュブレ・シャンベルタンを拠点ブルゴーニュ全域に亘って畑を所有する名門。
とのラインナップも非常に口当たり優しく万人受けが良いワインを生んでおり、ここで紹介するマルサネ以外にも非常に評判が良く、別の回でも紹介しているシャルロパンですが、価格とのバランスを考えた時、このマルサネは特に優れると感じたわけです。
このワインの特徴的な所は、ブルゴーニュにしては豊潤な果実味で、洗練された透明感のある品質であること。
ここでは細かく解説しませんが、完熟ブドウを使用することや、完全除梗に低温浸漬がそのようなワインを産む要因にあります。
口コミでは、価格とのバランスに対して感動している様子の方もちらほら見えましたし、良くないコメントは少し早すぎて硬かった事以外は特に無く、隙の少なさも読み取れました。
3年程度の熟成の場合まだ硬いという意見と、既においしいという意見が両方あり、6年以上熟成させたものは熟成感も加わり、とても評価も高い傾向もありました。
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シャルロパン ペルナン・ヴェルジュレス (赤)5000~6000
9.トロ ボー ショレイ・レ・ボーヌ
親しみやすさを持ち
複雑かつバランスの良い品質
《価格》【およそ4600~6400円】
《ブドウ品種》ピノノワール
何度も紹介してしまっているトロ・ボーですが、私がわざとそうしているのではなく、飲んだ方々の満足度が高いのですから仕方ありません。(笑)
というわけで、どのワインも非常に好評で人気のトロ・ボーの中でも特におすすめしたいショレイ・レ・ボーヌです。
このワインの特徴は力強くも優しくもあるところで、どの成分が際立つ事はありませんが、全体で複雑でバランスの良い味わいを表現しており、風格を感じさせるような優雅さはありませんが、心地よい味わいは親しみやすい上質ピノの佇まいがあります。
口コミからもそのような傾向は読み取れ、価格以上の品質と感じる方は非常に多く、ショレイ・レ・ボーヌにおいて完全に抜きんでたワインだと感じている方も少なくありませんでした。
ここまで解説しておいて言うのもどうかと思うのですが、非常に扱いの少ないワインで、リンク先も売っていないかもしれません。(苦笑)
もし無かったら、少し価格は上がりますがエノテカさんのサイトでも販売しておりますから参考にしていただければ良いかと思います。
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トロ ボー コルトン グランクリュ(赤)1.8~4万
トロ ボー アーロス・コルトン(赤)7000前後
トロ ボー ブルゴーニュ・ブラン(白)5000前後
10.フェヴレ メルキュレ プルミエクリュ
芳醇で複雑
ワンランク上の
コスパブルゴーニュピノ
《価格》【およそ3700~5000円】
《ブドウ品種》ピノノワール
そこそこ上質なワインを手頃な価格で楽しめる《コスパ産地》で知られるコート・シャロネーズ地区。
そんな地区のメルキュレにおいて圧倒的存在感を放っていたのがフェヴレ。
シャトー・ド・シャミレーも良かったのですが、フェヴレと比較してしまえば影は薄く、ほぼフェヴレの一人勝ちという印象を受けるほどでした。
そんなフェヴレにはいくつかのラインナップがあり、プルミエ・クリュでモノポール(単独所有畑)であるクロ・デ・ミグランは、特に際立つ存在感を放ち好評でした。
コート・シャロネーズ地区全体で見ても、赤ワインにおいてはこのワインがナンバーワンではないかと私は感じました。
味わいの特徴は、軽めで繊細なカジュアルなブルゴーニュピノとは一線を画す、芳醇さや複雑性が感じられるところで、コート・ドールの上級ワインに引けを取らない味わいにも関わらず、価格が抑えられているところも大きな魅力。
口コミでは、感動するほどの品質と感じる方はいませんが、厚みのある果実感や複雑性を中々良いと感じた方が多い傾向で、価格を考えれば十分に満足できる感じた方も多かったです。
とある販売店では「リーマンのロマネコンティ」という表現をしており、これは上品さと品の無さが溶け合った絶妙なコメントだと感じました。(笑)
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11.グロ フレール エ スール ブルゴーニュ ルージュ
心地よい旨味はワンランク上の
広域ブルゴーニュ
《価格》【およそ3500円前後】
《ブドウ品種》ピノノワール
4つグロファミリーの中の次男が手掛けるワインで、6番目に紹介したアンヌ・フランソワーズ・グロの兄にあたりる生産者。
ボルドー・ワインが好きで知られるベルナール・グロ氏が当主という事もあり、力強く凝縮感溢れるワインを生む傾向があります。
とは言えこのワインは広域ブルゴーニュで、上級クラスのワインのような凝縮感はありませんが、他の生産者が手掛ける広域ブルゴーニュと比較すれば、しっかりとした果実味や旨味があるのが特徴。
その一因には、ヴォーヌロマネにシャンボール・ミュジニーやモレ・サン・ドニといった、優れた産地のブドウが使用されている事があります。
2016年以降は息子の代に変わり、土地の特性を最大限に表現したワインを生もうという考えの元、比率はヴィンテージによって変わりますが、全房発酵のブドウも一部使用するようになりました。
口コミは、広域ブルゴーニュワインとしては充実しており、上級クラスのピノには及ばないですが、価格も考慮すれば十分満足できると感じる方が中心。
良くない口コミは、2年程度のワインの抜栓直後がやや硬く、少し青臭いと感じるというものでしたが、その傾向も時間経過で解消している事を考えると、バランスの良い味わいは万人受けしやすいとも感じました。
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12.ルイ ジャド シャトー デ ジャック ムーラン ア ヴァン
上級ピノの佇まい
芳醇でエレガントな品質は
熟成で真価を現す
《価格》【およそ3000~3500円】
《ブドウ品種》ガメイ
ボージョレにおけるトップカテゴリーに属するクリュ・ボージョレの中でも、モルゴンと並んで最有力なムーラン・ア・ヴァンです。
有名なボージョレ・ヌーボーのような新酒(ヌーボー)ではなく、熟成能力もある品質はボージョレの最高峰と言えます。
ボージョレのムーラン・ア・ヴァン村において、最も歴史ある生産者こそがシャトー・デ・ジャックですが、1996年に、超名門であるルイ・ジャド社が所有するようになったという経緯があり、その名を残しているという事ですね。
そのような品質は口コミからも読み取れ、「ピノと間違えてしまう」という方が多かったことが印象的でした。
若いワインも高評ですが、20年前後の熟成酒を楽しまれている方も多く、ボトルによっては枯れた印象のものもあるようですが、素晴らしい熟成を経たワインへの高い評価は非常に興味深いものでした。
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13.フィリップ パカレ ボジョレー プリムール
繊細でピュア
ワンランク上のボージョレ
《価格》【およそ3000~4000円】
《ブドウ品種》ガメイ
最後にボージョレ・ヌーボーも一つ紹介しておきましょう。
さておき、ブルゴーニュを代表する自然派ワイン生産者にパカレを挙げる方は多いでしょう。
このワインの特徴は、ミネラルや旨味などの繊細なニュアンスが感じられ、雑味の無い質感である事。
その味わいは主張しすぎませんが心地よく、ワンランク上のボージョレである事がわかります。
濃厚なワインや、大人っぽい落ち着きある上級ピノを求める方にはおすすめできませんが、フレッシュでチャーミングな風味の中に、繊細さや奥深さも垣間見せるワンランク上のプリムールは、知っておいても損は無いでしょう。
※このワインの《味わい》《その味わいを生む理由》《当たり年》《飲み頃》《口コミ》など、
さらにくわしい解説はコチラ
その他の人気ボージョレが気になる方は、
ボージョレヌーボーのおすすめワイン|評判の良い8銘柄を詳しく解説
でも確認できます。
ブルゴーニュおすすめ赤ワインのまとめ
いかがでしたでしょうか。
一生に一度飲めるかどうかのワインから、毎日でも飲めるワインまで幅広いラインナップでした。
価格や品質はそれぞれ違い、その魅力も様々ですが、共通しているのは人を幸せにする飲み物だという事。
この記事が参考になり、あなただけの好みのワインが見つかれば幸いです。
では、今回紹介したワインのおさらいです。
1.DRC ラ ターシュ
40万~130万
良年のラ・ターシュはロマネ・コンティを凌ぐ。
並外れたスケール感・強さ・美しさ・バランス感覚、全てを兼ね備えた偉大なワイン。
2.ヴォギュエ シャンボール ミュジニー
3万~6万
気品溢れる香り味わい、至極のエレガンスをはここにある。
3.モンジャ―ル ミュニュレ クロ ド ヴージョ
2万~3万
充実感と透明感を併せ持ち、風格漂うグランクリュ。
熟成でさらに格別に。
4.ポンソ モレ サン ドニ プルミエクリュ
16000~24000
他を圧倒する天才的手法を実践するモレ・サン・ドニのスター。
ブドウ本来のピュアな旨味、繊細でありながら個性的な味わいで存在感を放つ。
5.ジャック フレデリック ミュニエ ニュイ サン ジョルジュ プルミエクリュ
13000~23000
人気急上昇。
肉厚で複雑な男性的傾向のワインを生むニュイ・サン・ジョルジュにあっても、その洗練されたしなやかな質感は、むしろ女性的気品と風格がある。
6.アンヌ フランソワーズ グロ ヴォーヌ ロマネ
10000~15000
肉厚で優雅かつしなやか、女性的な魅力に溢れる。
飲み頃を外しにくい万能さもある。
7.セラファン ぺール エ フィス ジュヴレ・シャンベルタン
9000~15000
凝縮された堅牢な味わいは熟成で華開く。
男性的な品質は、選択肢の幅を広げる。
8.フィリップ シャルロパン マルサネ
5200~6500
完熟果実由来の豊潤な果実味と、洗練された透明感のある品質。
口当たり優しくコスパに優れる。
9.トロ ボー ショレイ・レ・ボーヌ
4600~6400
どのワインも非常に口コミ評価の高い生産者。
風格を感じさせるような優雅さは無いが、心地よい味わいは親しみやすい上質ピノの佇まい。
10.フェヴレ メルキュレ プルミエクリュ
3700~5000
コスパで有名なコート・シャロネーズの赤で圧倒的存在感。
カジュアルなピノとは一線を画す、芳醇さや複雑性がある。
11.グロ フレール エ スール ブルゴーニュ ルージュ
3500円前後
芳醇でエレガント、心地よい旨味はワンランク上の広域ブルゴーニュ。
12.ルイ ジャド シャトー デ ジャック ムーラン ア ヴァン
3000~3500
熟成に耐える一味違ったボージョレの最高峰。
芳醇でエレガントな品質は上級ピノの佇まい。
13.フィリップ パカレ ボジョレー プリムール
3000~4000
繊細でピュア、ワンランク上のボージョレ・ヌーボー、いや、プリムール。
以上です。
ここで紹介したワイン達はあくまで一般的に評判が良いという事で、これがおすすめですと決めつけるものではありません。
※記事タイトルにはSEO上【おすすめ】と入力せざるを得ない事をお許しください。(苦笑)
とは言え、多くの方に認められるワインは、やはり味わいの目安にもなりますから、試してみるだけの価値はあると思います。
飲んだ事もないのに、こっちの方が美味しいとも言えませんしね。(笑)
長々と解説して参りましたが、この記事が参考になり、あなただけの好みの一本が見つかれば嬉しく思います。
※尚、もっとたくさんの銘柄を知りたい方はおすすめワイン一覧でも確認できます。
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