「シャンパンってすごく種類が多いけど、結局どれを選べば良いの?」
この記事にたどり着く方は、多かれ少なかれそのような思いがあるのではないでしょうか。
膨大な種類が存在するワインの中から好みのワインを的確に選択するのは、プロでもない限り難かしいと言えるでしょう。(いや、プロでも難しいですね。)
しかしそのような悩みは、この記事を読むことで少しは和らぐと確信しています。
なぜなら、2014年に日本ソムリエ協会認定ソムリエの資格を取得した私が、インターネット上にある信憑性の高い口コミだけを調べ尽くし、特に満足度の高いワインのみをピックアップ。特徴・当たり年・飲み頃・口コミ内容などを詳しく解説しているからです。
自身が実際飲んで美味しいと感じるワインもさることながら、多くの方が美味しいと認めるワインは外す確率も少ないと考えたのです。
それでは参りましょう。
シャンパーニュ おすすめワイン14選
星の数ほど存在するワインは、産地やブドウ品種に生産者、あるいは収穫年や熟成度合い、そして個人個人の受け止め方によっても味わいへの評価は変化し、一つとして同じものが無い事が難しさであり魅力でもあります。
ここで紹介するワインは、あくまで一般的に満足度が高いという事で、それら以外にも素晴らしいワインは無数に存在します。
個々の受け止め方でも評価は変わるわけですから、これがおすすめワインと決めてしまうのはナンセンスだと思いますし、ここで紹介するワイン以外を探究される事も素晴らしいと思います。
そのような事を踏まえて、この記事があなたの何かしらのヒントになり、ワイン選びのお役に立てれば嬉しく思います。
さて、私はシャンパーニュを生み、日本で購入可能な主要生産者を100ほどピックアップ。その中で多くの日本の消費者の方々に実際飲まれ、そして口コミ評価の高いワインはどれかを客観的視点から調べてみました。
その結果、特に際立つ高評価を獲得していると感じたワインは以下の14銘柄。それぞれが違った魅力を持っており、非常にたくさんの方々を楽しませていました。
シャンパーニュ おすすめワイン14選
1.ポワルヴェール ジャック
芳醇な香りと味わい
厚みのある品質は
コスパシャンパーニュの代表格
《価格》
2000~2500円
《ブドウ品種》
・ムニエ
・ピノ・ノワール
・シャルドネ
「3000円以下で購入できる安旨シャンパーニュを1つだけ教えて下さい!!」
もしもそのような質問をされたなら、私はこの銘柄を提案するでしょう。
なぜなら、たくさんの口コミを見てみると多くの方を喜ばせている実績があり、3000以下のシャンパーニュの中では頭1つ抜けている印象を持ったからです。
このワインの特徴は、熟したリンゴや蜂蜜といった落ち着きある香りや、焼いたパンのような香ばしさも感じられ、味わいも厚みのある果実感や旨味がしっかりと感じられる点にあります。
フレッシュで生き生きとした品質と言うよりは、厚みがあり落ち着いたニュアンスがある品質で、適度に深みも感じられる味わいはコスパシャンパーニュの代表格と言えます。
手軽なシャンパーニュを求めるのであれば、知っておくべき安旨シャンパーニュの代表銘柄です。
2.ジュール ラサール
複雑でボリューム感ある風味
上品さも兼ね備えた
コスパシャンパーニュ
《価格》
4000~5000円
《ブドウ品種》
・ムニエ
・シャルドネ
・ピノ・ノワール
上記のポワルヴェール ジャックが3000円以下のおすすめなら、このシャンパーニュは5000円以内で必ず候補に入れておくべき銘柄です。
価格以上の品質は評論家もさることながら、多くの一般消費者の口コミからも伝わってきました。
ジュール・ラサールは1942年にジュール・ラサール氏によって設立された小規模生産者で、ブドウ栽培から醸造まで一貫して行うRM(レコルタン・マニピュラン)。
味わいの特徴は、様々な果実やハチミツにナッツに石灰といった複雑でボリューム感のある芳香性に、ボディの豊かな飲み口は上品さも感じられるバランス感覚にあり、そのような気品あるシャンパーニュが手頃な価格で楽しめるところも嬉しい特徴と言えます。
口コミ内容は価格以上の品質と感じる方が非常に多く、満足感も一定の高さを維持している印象。もしもご存知でなかったなら、必ず今インプットされることをおすすめする銘柄です。
3.フィリポナ ロワイヤル
ふくよかさを軸に
キレの良い上品さも持ち合わせた
バランス型
《価格》
4500~7000円
《ブドウ品種》
・ピノ・ノワール
・シャルドネ
・ムニエ
スッキリ系よりもボリューム系を求める方。
定番ではおもしろくないと感じるような方におすすめするシャンパーニュです。
このワインの特徴は、ほんのり甘味を伴った厚みのある果実味や、蜂蜜にトーストの風味も加わったふくよかな品質にありますが、適度で美しい酸も持ち合わせる事で、上品さも兼ね備えたバランスの良さがあります。
口コミでは否定的評価や感動的評価はわずかで、スッキリ系と言うよりはグラマラス系寄りの味わいで好感を集めており、口コミ量の少なさも考慮すると、隠れた銘酒感も漂う上質シャンパーニュであると感じる結果となりました。
4.ピエール ペテルス
端正でスマート
奥深さも持ち併せる
優れたバランス感覚
《価格》5000~6000円
《ブドウ品種》シャルドネ
星の数ほど存在するワインの中から、素晴らしいワインを見つけた時は心が躍ります。
誰もが知る有名銘柄でも嬉しいのですが、そこまで知られていない生産者ですとその効果も倍増。
飲み手の満足感は中価格帯のシャンパーニュの中でも頭一つ抜けた印象で、ピエール・ぺルテスはそんな心躍る銘柄なのです。
それほど知名度の高い生産者ではありませんが、評論家や評価誌からも絶賛され、一般消費者の口コミ評判も非常に高い。稀に見る優れたシャンパーニュだと感じました。
味わいの特徴は、スレンダーな果実味に上質な酸味や塩気を感じるようなミネラルを持った品質にあり、気品も感じさせる凛とした味わいは端正でスマートな印象ですが、ただスッキリしているだけではなく、適度な旨味や複雑な風味は奥行きも感じられるバランスの良さがあります。
口コミでは感動的評価は見当たりませんでしたが、あと一歩で感動しそうな感じ?と、思わせるくらいのコメントも多く、5000~7000円の価格帯のシャンパーニュの中では、ボランジェやルイ・ロデレールと並んで頭一つ抜けている印象です。
5.アンリ ジロー エスプリ ナチュール
芳醇で厚みのある風味
キレの良い酸も持ち合わせた
バランスの良い品質
《価格》
5000円前後
《ブドウ品種》
・ピノ・ノワール
・シャルドネ
「ピノ・ノワール主体でしかも手頃、それでいてちゃんと美味しいシャンパーニュありませんか。」
この銘柄は、そんなやや難易度の高い要望に応えるシャンパーニュです。
ピノらしいコクや深さの感じられる品質は、評論家はもちろん一般消費者の方々からも高い好感を獲得。シャルドネ主体の繊細でスッキリ系の品質を求める方には少しおすすめしにくいですが、ピノ由来の適度なコクやまろやかさが好みの方には、試す価値のあるシャンパーニュだと言えます。
6.シャルル エドシック
芳醇で複雑
落ち着きのある奥深さは
ジェントルマンの佇まい
《価格》
5000~7000円
《ブドウ品種》
・ピノ・ノワール
・ムニエ
・シャルドネ
貫禄はあるけど落ち着きがあって優しく、時には楽しい一面も見せる紳士。
そんなジェントルマンを思わせるボトルデザインと、奥深い味わいは多くの飲み手を納得(私も納得済み)させています。
味わいの特徴は、円熟した果実やナッツ類にトーストといった芳醇で複雑な風味が感じられる品質にあり、華やかで軽快と言うよりは、重心の低い落ち着きや奥深さがあります。
ノンヴィンテージのシャンパーニュは複数ヴィンテージのワインをブレンドして造られますが、このシャンパーニュに使用されるワインは、平均して10年もの熟成期間を経たものを40%の割合でブレンドしており、その熟成年数の長さとその比率の高さが奥深い味わいを生む要因となっています。
口コミからは、明らかに並のシャンパーニュとは一線を画す奥深さが読み取れ、そのような複雑性とバランス感覚を持った品質に、高い満足感を感じた方が非常に多かった印象。
中価格帯のシャンパーニュをお探しで、シャルル・エドシックを飲んだ事がない方には「気に入った時だけ次買ってくれればいいから、これはプレゼント!!」と言いたくなるほど優れた銘柄だと感じています。
7.ボランジェ
洗練された充実感
飲み応えのあるシャンパーニュ
《価格》
5000~7000円
《ブドウ品種》
・ピノ・ノワール
・シャルドネ
・ムニエ
ノンヴィンテージのシャンパーニュの中で一番好きなのは?
その質問に、この銘柄を挙げた方が最も多かったらしいですね。
個人的にはシャルル・エドシックやルイ・ロデレールの方が好きですが、飲み応えのあるやや男性的な味わいは人気が集まるのにも納得できますし、ボトルデザインのカッコよさではトップクラスでは?とも感じています。
味わいの特徴は、重厚感と品格を感じさせるボトルデザインそのままに、芳醇な芳香性に厚みのある果実味や引き締める酸など、質の高い様々な成分の充実感が感じられる品質にあり、飲み応えのある上質シャンパーニュと言えます。
中価格帯で名実共に存在感を放つ優れたシャンパーニュである事は揺るぎないでしょう。
8.ルイ ロデレール
繊細ながら奥行きがあり
立体的な味わいを表現する
バランス型シャンパーニュ
《価格》
5000~7000円
《ブドウ品種》
・シャルドネ
・ピノ・ノワール
・ムニエ
「広告費にお金をかけるくらいなら、より良いシャンパーニュを造るためにお金を使いたい。」
こう考える生産者の作品。私自身も優れたバランス感覚には安心感を覚えますし、口コミからも、そのように感じている消費者の皆様も非常に多い事がわかりました。
味わいの特徴は、飲み口は一見スッキリとした味わいにも思えますが、繊細ながら立体的に広がる果実味に酸味やコクに複雑な風味が感じられる点にあります。どの成分が主張しすぎる事はありませんが、互いに支え合いそして高め合うようなバランス感覚が特に優れたシャンパーニュです。
個人的には「バランス」という言葉が最もシックリくるシャンパーニュです。選択肢の1つにルイ・ロデレールはやはり持っておきたいですね。
9.ビルカール サルモン
芳醇な風味は
ふくよかさと爽やかさを両立
《価格》
6000~7000円
《ブドウ品種》
・ムニエ
・シャルドネ
・ピノ・ノワール
生産量も少なく、こちらから探さなければ出会いにくい銘柄ですが、シャンパーニュを愛するワインラバー達を楽しませる品質は、知るだけの価値がある銘柄だと感じています。
このワインの特徴は、柑橘類などの爽やかさに加えブリオッシュを思わせる上品な甘さと芳ばしさを感じさせる風味が感じられる点にあり、ふくらみのある味わいは旨味もしっかり感じられますが、美しい酸味が引き締めることでバランスの良い味わいを表現しています。
10.ボランジェ ラ グランダネ
凝縮感と気品に満ち
スケール感ある荘厳さは
熟成で円熟し妖艶に
《価格》
15000~25000円
《ブドウ品種》
・ピノ・ノワール
・シャルドネ
ボランジェが威信(プレスティージュ)をかけて手掛けるプレスティージュシャンパーニュは、ブドウの出来栄えが良かった年のみ造られる特別なもの。
グランダネ=「偉大な年」を意味しており、その類い稀な味わいに、大半の方が非常に満足、あるいは納得している印象の口コミがほとんどで、かなりポテンシャルの高いシャンパーニュである事がわかります。
凝縮感に満ちた果実味とコクはリッチさを、豊富なミネラルや上質な酸は気品ある味わいを表現しており、それらが一体となった味わいはスケールや荘厳さを感じさせます。
また、長期熟成を経る事でそれらの成分は溶け合い、円熟した果実味や深いコクに複雑な風味も増した妖艶な味わいへと成長。
一流生産者であるボランジェのプレスティージュは、価格もそこまで高騰しすぎていませんし、選択肢に持っておきたい秀逸な銘柄と言えるでしょう
11.ドン ペリニョン ヴィンテージ
優れたバランス感覚
奥深く洗練された品質は
熟成で円熟した味わいに
《価格》
20000円前後
《ブドウ品種》
・シャルドネ
・ピノ・ノワール
これほど有名なシャンパーニュは他に無いでしょう。
夜の世界やバブリーなイメージも強い超有名銘柄ですが、しっかり飲み物として向き合ってみても優れている事は私も含めた消費者の皆様にも認められていますし、ワインの知識を深める上でドンペリニョンを知らないわけにもいかないでしょう。
特徴は、何かが突出するというよりは、洗練されたブドウに由来する充実感のある果実味に美しい酸、気品を感じさせる凛としたミネラル感に、ナッツやトーストに蜜のニュアンスが高次元で融合し、それらが絶妙のバランスで感じられる品質にあります。
また熟成を経る事でそれらの成分は溶け合い円熟味が強まり、熟した果実感やハチミツや芳ばしいトーストの風味が強まった妖艶さが現れます。
※単一のヴィンテージのブドウで生産されるワインであり、その個性は年によって多少異なりますが、大きく見れば以上のような傾向があると言えます。
口コミでは、大半の方が複雑で奥深くバランス感覚に優れた品質に満足、あるいは納得している印象で、特に長期熟成を経た円熟した妖艶な品質への評価は非常に高い傾向がありました。
逆に言えば、15年以下の熟成物では安定感やバランス感覚の素晴らしさは感じるものの、そこまで大きな感動は無いようにも思えました。
ワインに詳しくない方でも、ドンペリが高級なことはわかりますし、なんだか知らないけど高級なワイン貰ったと思われるよりも、ドンペリ貰ったは伝わりやすくて良いですね。
やはり候補に持っておきたい優れたシャンパーニュです。
12.ルイ ロデレール クリスタル
気品に満ちた優雅さ
緻密さを持ち
至極のエレガンスを表現
《価格》
30000円前後
古酒ほど高額になります
《ブドウ品種》
・シャルドネ
・ピノ・ノワール
水晶の如く輝く液体は多くの飲み手を魅了。その存在感は「品質重視」のルイ・ロデレールにおける頂点である事を理解できます。
クリスタルの特徴はヴィンテージ毎の個性は異なるものの、充実した成分に由来する複雑で芳醇な味わいを持ちつつ、洗練されたブドウからは一切の雑味が無く緻密な繊細さが感じられる点にあり、力強くも透明感のある上品さはエレガンスの極みが感じられます。
10年程度の熟成では若々しさが感じられる美しい品質で、熟成を重ねるほどに成分は溶け合い、複雑で甘やかな風味も増した魅惑的品質へと成長していきます。
口コミを拝見した印象は、このクラスのシャンパーニュとなると、やはり経験豊かな皆様がコメントしており、そのような方が感動あるいはそれに近い評価を与えている事が印象的でした。
特に20年以上の長期熟成を経たクリスタルへの満足感は目を見張るもので、全てが溶け合った魅惑的品質は格別の味わいで飲み手を魅了しています。
特別な場面にこそ相応しい格別なシャンパーニュです。
13.ジャック セロス シュブスタンス
格別の奥深さ
シャンパーニュと言うよりは
深遠な白ワインの風格
《価格》
50000~70000円
《ブドウ品種》シャルドネ
ワインにおける本質(SUBSTANCE)とは何か。
独特の手法はまさにテロワール(ブドウを取り巻く自然環境)の「本質」を表現するためのもので、他の一流生産者とは一線を画す味わいは、多くのワインラバー達を唸らせています。
経験値の浅い方には理解し難い奥深さのある異質のシャンパーニュとも言えます。
特徴は、類い稀な複雑性やブドウのエネルギーを感じさせる品質にあり、熟成するほどにブランデーやナッツに蜜やカラメルといった要素は強まっていき、爽快なシャンパーニュと言うよりは、熟成したモンラッシェやコルトン・シャルルマーニュを彷彿させるような、魅惑的上級白ワインの風格さえ感じさせます。
口コミからも次元が違うと言いますか異質と言いますか、素晴らしいワイン達を飲み続けているであろう皆様を、類い稀な品質で魅了している事が非常に印象的なシャンパーニュでした。
ドンペリ・エノテークやサロンにクロ・デユ・メニルなども素晴らしいですが、シュブスタンスも間違いなくそれらに並ぶ、あるいは超える場合もある格別の品質であることを確認する結果となりました。
14.ドン ペリニヨン エノテーク
若々しさと熟成感の両立
気品と充実感に満ちた品質は
熟成により深遠で魅惑的に
《価格》
【5~40万円】
古酒ほど高額
《ブドウ品種》シャルドネ
通常のドンペリの8年の倍、16年の瓶内熟成期間を設けたシャンパーニュです。
エノ=「ワインの」
テーク=「箱・戸棚」
モエ・エ・シャンドン社が所有する地下倉庫を「古い原酒のライブラリー」として表現した言葉。
1996年ヴィンテージを最後に製造終了(正確には1998からP2として名称変更)し、その類稀な品質は多くのワインラバーを魅惑的な世界へと誘っています。
特徴は、長期熟成しているにも関わらず生き生きとした果実味や美し酸などの若々しい一面を持ちつつ、ナッツやトーストの風味に上質な蜜のニュアンスなど、落ち着いた熟成感も合わせ持った品質にあり、さらに熟成を重ねることで洗練された成分は溶け合い、混然一体となった滑らかさや円熟味は増し、熟した果実感やバタートーストや蜜の甘く香ばしいニュアンスなども感じられる魅惑的品質へと成長していきます。
※2020年現在最新の1996でも既に24年経過しており、若々しさよりは円熟した熟成感が強め傾向になってきています。
口コミでは大半の方が感動あるいはそれに近い満足感を得ている事が印象的で、後継のP2ではこれほどの感動は無かったことを考えると、その熟成の長さが品質に良い影響を与えている事が伝わってきました。
至極のシャンパーニュを求める場合に知っておくべき別格のドンペリです。
シャンパーニュ おすすめワインのまとめ
いかがでしたでしょうか。
同じシャンパーニュでも2000円台~40万円まで様々でした。
それぞれに良さがあり、場面や料理によっても求められる品質は変化するものです。
この記事が参考になり、あなただけの好みのワインが見つかれば幸いです。
※尚、もっとたくさんの銘柄を知りたい方はおすすめワイン一覧でも確認できます。
では、今回紹介したワインのおさらいです。
1.ポワルヴェール ジャック
2000~2500
芳醇な香りと味わい、厚みのある品質はコスパシャンパーニュの代表格。
3000以下のシャンパーニュの中では頭1つ抜けている印象。
2.ジュール ラサール
4000~5000
複雑でボリューム感ある風味、上品さも兼ね備えたコスパシャンパーニュ。
気品あるシャンパーニュが手頃な価格で楽しめるので、もしもご存知でなかったなら、必ず今インプットされることをおすすめする銘柄。
3.フィリポナ ロワイヤル
4500~7000
ふくよかさを軸に、キレの良い上品さも持ち合わせたバランス型。
4.ピエール ペテルス
5000~6000
端正でスマート、奥深さも持ち併せる優れたバランス感覚。
中価格帯のシャンパーニュの中でも頭一つ抜けた印象。
5.アンリ ジロー エスプリ ナチュール
5000前後
ピノらしいコクや深さの感じられる品質で、キレの良い酸も持ち合わせたバランスの良い品質。
6.シャルル エドシック
5000~7000
芳醇で複雑、落ち着きのある奥深さはジェントルマンの佇まい。
明らかに並のシャンパーニュとは一線を画す奥深さは、自信を持っておすすめできる。
7.ボランジェ
5000~7000
洗練された充実感、飲み応えのあるシャンパーニュ。
中価格帯で名実共に存在感を放つ優れたシャンパーニュである事は揺るぎない。
8.ルイ ロデレール
5000~7000
繊細ながら奥行きがあり、立体的な味わいを表現するバランス型シャンパーニュ。
個人的には「バランス」という言葉が最もシックリくる銘柄。
9.ビルカール サルモン
6000~7000
芳醇な風味は、ふくよかさと爽やかさを両立。
知名度はそれほど高くないが、熟練ワインラバーを満足させている。
10.ボランジェ ラ グランダネ
1.5~2.5万
凝縮感と気品に満ち、スケール感ある荘厳さは熟成で円熟し妖艶に。
プレスティージュにしてにしては比較的手頃な点も魅力。
11.ドン ペリニョン ヴィンテージ
2万前後
優れたバランス感覚、奥深く洗練された品質は熟成で円熟した味わいに。
知名度抜群で品質も高いので、贈り物などにも使いやすい。
12.ルイ ロデレール クリスタル
3万前後
気品に満ちた優雅さ、緻密さを持ち、至極のエレガンスを表現。
水晶の如く輝く液体は多くの飲み手を魅了。その存在感は「品質重視」のルイ・ロデレールにおける頂点。
13.ジャック セロス シュブスタンス
5~7万
格別の奥深さ、シャンパーニュと言うよりは深遠な白ワインの風格。
特別な存在感を放つ別格の品質。
14.ドン ペリニヨン エノテーク
5~40万
若々しさと熟成感の両立、気品と充実感に満ちた品質は熟成により深遠で魅惑的に。
熟練ワインラバー達を唸らせる特別なシャンパーニュ。
以上です。
それでは参考までに のヴィンテージ・チャートも載せておきます。
シャンパーニュの当たり年
ワインの味は畑で決まると言われるように、ブドウの出来栄えでワインの品質は変わってきます。
そんなブドウの出来を左右するのが、日照時間・日較差(昼夜の温度差)・降雨量など様々な気候条件。そのような条件の下、その年のブドウがどのような出来であったのかを示す指標がヴィンテージチャートとして存在するわけです。
長期熟成タイプのワインでは、良いヴィンテージほど成分は充実し飲み頃は遅く訪れ、そうでなければ早めに訪れると考えておくと参考になるかと思います。
ここで紹介している1万円以下のシャンパーニュはノンヴィンテージで、複数年のワインがブレンドされたものです。よって当たり年の概念はなく、買ったらなるべく早く飲んだ方が(なるべく2年以内)良いでしょう。
ですから当たり年を意識するのは、単一年のブドウで造られたシャンパーニュ(ミレジメと呼びます)のみであり、ここではボランジェ ラ グランダネ以降の高級シャンパーニュです。※ただしジャック・セロスは特殊な造りをしているため、当たり年の概念はありません。
5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年
1985年 4
1986年 3
1987年 4
1988年 4
1989年 4
1990年 5
1991年 3
1992年 2
1993年 2
1994年 2
1995年 4
1996年 5
1997年 3
1998年 4
1999年 3
2000年 4
2001年 2
2002年 4
2003年 2
2004年 3
2005年 3
2006年 3
2007年 2
2008年 5
2009年 3
2010年 2
2011年 2
2012年 5
2013年 4
2014年 3
2015年 4
2016年 4
2017年 2
以上です。
ここまで読み進めていただいた方に深く感謝申し上げます。
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