ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュなど世界を代表する銘柄を生みだすワイン大国。
複雑で気品ある味わいは他のワイン産地には無い魅力を持つと、私を含めて多くの方が感じているのではないでしょうか。
産地ごとにテロワール(ブドウを取り巻く環境)も異なり、様々なタイプのワインが消費者を魅了するフランスです。
「それにしてもフランスワインは種類が多すぎる。結局どれを選べば良いの?」
この記事にたどり着く方は、多かれ少なかれそのような思いがあるのではないでしょうか。
膨大な種類が存在するワインの中から好みのワインを的確に選択するのは、プロでもない限り難かしいと言えるでしょう。(いや、プロでも難しいですね。)
しかしそのような悩みは、この記事を読むことで少しは解決すると確信しています。
なぜなら、2014年に日本ソムリエ協会認定ソムリエの資格を取得した私が、インターネット上にある信憑性の高い口コミだけを調べ尽くし、特に満足度の高いワインのみをピックアップ。特徴・当たり年・飲み頃・口コミ内容などを詳しく解説しているからです。
自身が実際飲んで美味しいと感じるワインもさることながら、多くの方が美味しいと認めるワインは外す確率も少ないと考えました。
それでは参りましょう。
- おすすめフランスワイン【16選】
- シャトー シュバル ブラン(赤)
- シャトー レヴァンジル(赤)
- ジャック フレデリック ミュニエ ニュイサンジョルジュ プルミエクリュ(赤)
- ジョセフ ドルーアン ブルゴーニュブラン
- ジャック セロス シュブスタンス
- シャルル エドシック
- シャトー・ド・ボーカステル シャトー・ヌフ・デュ・パプ(赤)
- E. ギガル コート・デュ・ローヌ(赤)
- ニコラ ジョリー サヴニエール クロ・ド・ラ・クーレ・ド・セラン(白)
- リュシアン クロシェ サンセール ラ クロ デュ ロワ(白)
- ドメーヌ タンピエ バンドール(ロゼ)
- シャトー ド ロムラード(ロゼ)
- トリンバック フレデリック エミール(白)
- マルセル ダイス アルザス(甘白)
- シャトー モンテュス マディラン(赤)
- ドメーヌ ド ヴィルマジュー コルビエール ブートナック(赤)
- おすすめフランスワイン【16選】のまとめ
おすすめフランスワイン【16選】
星の数ほど存在するワインは、産地やブドウ品種に生産者、あるいは収穫年や熟成度合い、そして個人個人の受け止め方によっても味わいへの評価は変化し、一つとして同じものが無い事が難しさであり魅力でもあります。
ここで紹介するワインは、あくまで一般的に満足度が高いという事で、それら以外にも素晴らしいワインは無数に存在します。
個々の受け止め方でも評価は変わるわけですから、これがおすすめワインと決めてしまうのはナンセンスだと思いますし、ここで紹介するワイン以外を探究される事も素晴らしいと思います。
そのような事を踏まえて、この記事が何かしらのヒントになり、あなたのワイン選びのお役に立てれば嬉しく思います。
さて、私は日本で購入可能なフランスワイン生産者達をピックアップ。
数えきれないほどの銘柄の中で多くの日本の消費者の方々に実際飲まれ、そして口コミ満足度の高いワインはどれかを客観的視点から調べてみました。
その結果、高い満足度を獲得していると感じたワインは非常に多く存在しましたが、その中でも特に際立つ満足感を与えていると感じた16銘柄だけをココでは紹介します。
それでは全16銘柄を産地ごとに分けて解説します。
シャトー シュバル ブラン(赤)
凝縮感と美しさを感じる
深遠な魅力
《価格》
6~15万
※ヴィンテージによって価格は変動します。
《ブドウ品種》
・カベルネフラン
・メルロー
※ヴィンテージによって使用比率は変動し、メルローの方が多くなる場合もあります。また、カベルネソーヴィニヨンを微量補う年もあります。
オーゾンヌと並んでサンテミリオンの頂点。
世界中に多くのファンを持っており、シュバルブランを世界一に選ぶファンも少なくありませし、メドック格付け第1級の5大シャトー達を超える口コミ満足度が高さだと感じました。
上質なカベルネフラン主体のこのワインは、力強い味わいとコクを持っており、ポムロールにも非常に近い事から、ポムロール特有のリッチでねっとりとした酒質も持っています。
シュヴァルブランはボルドーに留まらず、世界を代表する銘柄のひとつと言えるでしょう。
シャトー レヴァンジル(赤)
肉厚でまろやか、バランス良く
熟成でエレガントに
《価格》
1,7~4,5万
2~3万が多い
※ヴィンテージによって価格は変動します。
《ブドウ品種》
・メルロー主体
・カベルネソーヴィニヨン少し
ペトリュス(32~170万)やラ フルール(6~30万)と比べても遜色ないのでは!?
と、言われるほどのシャトー。
実際1992ヴィンテージ以外ではかなり口コミ満足度の高い銘柄で、特に20年以上の熟成物に対する評価は秀逸です。
5大シャトー筆頭のラフィットを所有するドメーヌ・バロン・ド・ロスチャイルドが1990年からオーナーになり、多額の投資と厳しい管理を実施したことで、ますます品質が向上。
価格は2019年現在ペトリュスの10分の1~100分の1で購入できちゃいますから嬉しいですね。(ペトリュスが高すぎるのもありますが・・)
世界トップクラスのメルローを選ぶなら、必ず候補に入れるべきでしょう。
ジャック フレデリック ミュニエ ニュイサンジョルジュ プルミエクリュ(赤)
しなやかで複雑
女性的気品に満ち風格がある
《価格》
1.3~2.3万
※ヴィンテージによって価格は変動します。
《ブドウ品種》
ピノノワール
近年その品質の高さから評価も価格も急上昇した生産者。
実際飲まれた方の口コミからは一際目を引く評価が多く、紹介すべきワインだと確信しました。
若い段階で少し硬いと評価する方もおられましたが、それでも低く評価するというわけではなく、非常に隙の少ない洗練されたバランスと奥深さに、感動レベルの評価を与える方も多く見受けられました。
ミュニエのワインは非常にしなやかで、何かが突出することはありませんが全体のバランス感覚が非常に優れ、優雅で透明感に満ちた味わいで、肉厚で複雑な男性的傾向のワインを生むニュイ・サン・ジョルジュにあっても、その洗練されたしなやかな質感は、むしろ女性的気品と風格を感じさせます。
私自身このワインの奥深さやバランス感覚は経験しており、皆様の満足度にも共感できました。
価格上昇が唯一懸念されますが、信頼できるワインである事も揺るぎありません。
ジョセフ ドルーアン ブルゴーニュブラン
豊かな果実味と上品な酸
適度な樽のバランスを持った
コスパブルゴーニュ
《価格》
2000前後
《ブドウ品種》
シャルドネ
バランス、エレガンス(上品さ)、コスパ
以上3つの特徴を兼ね備えた、とっても親しみやすいブルゴーニュブラン.。
2000円程度で購入できるという事で、近年価格も上昇中のブルゴーニュにおいては珍しく、しかも良質という事で特におすすめの白ワインです。
私個人としてもかなりおすすめですが、口コミからもコスパの良さを高く評価する傾向は強く感じられ、2000円程度で購入できるブルゴーニュワインはほとんど無いという意味でも、重宝されている事が伝わってきました。
味わいの特徴は、親しみやすく豊かな果実の風味を、上品でキレイな酸が味わいをまとめ、ほどよい樽の風味が感じられるところ。
突出した特徴や奥深さはありませんが、親しみやすさとバランスの良い味わいで価格以上の味わいが楽しめます。
ワイン初心者の方が、ブルゴーニュのシャルドネを知る時。
熟練ワインラバーが、気軽に楽しむブルゴーニュ・ブランとして。
飲食店のグラスワイン。
などなど、非常に現実的で実用的なコスパワインであると感じています。
ジャック セロス シュブスタンス
格別の奥深さ
シャンパーニュと言うよりは
深遠な白ワインの風格
《価格》
5~7万
《ブドウ品種》
シャルドネ
ワインにおける本質(SUBSTANCE)とは何か。
独特の手法はまさにテロワール(ブドウを取り巻く自然環境)の「本質」を表現するためのもので、他の一流生産者とは一線を画す味わいは、多くのワインラバー達を唸らせています。
経験値の浅い方には理解し難い奥深さのある異質のシャンパーニュとも言えます。
特徴は、類い稀な複雑性やブドウのエネルギーを感じさせる品質にあり、熟成するほどにブランデーやナッツに蜜やカラメルといった要素は強まっていき、爽快なシャンパーニュと言うよりは、熟成したモンラッシェやコルトン・シャルルマーニュを彷彿させるような、魅惑的上級白ワインの風格さえ感じさせるところです。
口コミからも次元が違うと言いますか異質と言いますか、素晴らしいワイン達を飲み続けているであろう皆様を、類い稀な品質で魅了している事が非常に印象的なシャンパーニュでした。
ドンペリ・エノテークやサロンにクロ・デユ・メニルなども素晴らしいですが、シュブスタンスも間違いなくそれらに並ぶ、あるいは超える場合もある格別のシャンパーニュだと感じました。
シャルル エドシック
芳醇で複雑
落ち着きのある奥深さは
ジェントルマンの佇まい
《価格》
5000~7000
《ブドウ品種》
・ピノ ノワール
・ムニエ
・シャルドネ
貫禄はあるけど落ち着きがあって優しく、時には楽しい一面も見せる紳士。
そんなジェントルマンを思わせるボトルデザインと、奥深い味わいは多くの飲み手を納得(私も納得済み)させています。
味わいの特徴は、円熟した果実やナッツ類にトーストといった芳醇で複雑な風味が感じられる品質にあり、華やかで軽快と言うよりは、重心の低い落ち着きや奥深さがあるところ。
ノンヴィンテージのシャンパーニュは複数ヴィンテージのワインをブレンドして造られますが、このシャンパーニュに使用されるワインは、平均して10年もの熟成期間を経たものを40%の割合でブレンドしており、その熟成年数の長さとその比率の高さが奥深い味わいを生む要因となっています。
口コミからは、明らかに並のシャンパーニュとは一線を画す奥深さが読み取れ、そのような複雑性とバランス感覚を持った品質に、高い満足感を感じた方が非常に多かった印象。
中価格帯のシャンパーニュをお探しで、シャルル・エドシックを飲んだ事がない方には「気に入った時だけ次買ってくれればいいから、これはプレゼント!!」と言いたくなるほど優れた銘柄だと感じています。
シャトー・ド・ボーカステル シャトー・ヌフ・デュ・パプ(赤)
洗練された濃厚さと複雑性
バランス感覚に優れ
熟成でエレガンスと妖艶さが増す
《価格》
1,3~3万
《ブドウ品種》
・グルナッシュ
・ムールヴェ―ドル
・シラー
など計13種
シャトー・ヌフ・デュ・パプを代表する生産者を1つだけ紹介するとすれば、ギガルやシャトー・ラヤスも見逃せませんが、私はこのボーカステルを挙げます。
【パーカー5ツ星の最高評価】
【フランスのワイン評価誌「ル・メイユール・ヴァン・ド・フランス」で最高の3ツ星を獲得】
【英国のLiv-exで最もお買い得度の高い銘柄を選ぶ「2014年バリューブランド部門」で第1位を獲得】
など輝かしい実績もさることながら、私がこのワインを選んだのは日本の一般消費者の皆様から高い口コミ評価を得ている客観的視点によるものです。
口コミでは、若くしてもまとまりある味わいがあり、長期熟成で現れる上級ブルゴーニュを連想させる味わいは多くの方々を魅了。
それはシャトー・ヌフ・デュ・パプにおける筆頭生産者である事を確認できるものでした。
ちょっと価格は高めですが、それを満たすだけのポテンシャルは十分で、上質なシャトー・ヌフ・デュ・パプを選ぶのであれば、必ず候補に入れるべき優れた銘柄と言えます。
E. ギガル コート・デュ・ローヌ(赤)
ドライな飲み口で
適度な厚みと複雑さを持った
バランス型のハイコスパ赤
《価格》
1200~2000
《ブドウ品種》
・シラー
・グルナッシュ
・ムールヴェードル
想像してみて下さい。
いつもの晩御飯の時のビールがワインだったら。。。
ちょっと気分も盛り上がりませんか?
「けど、それなりのワインは高いし、安いのは薄っぺらくて美味しくないんじゃない?」
そんな方に提案したい、ハイコスパワインがギガルのコート・デュ・ローヌ・ルージュです。
元々手頃なワインを生むコート・デュ・ローヌですが、その中でも際立って手頃。なるほど「ローヌの帝王」と呼ばれるだけの事はあるなといった印象で、私も含めた日本の消費者の方々の口コミ評価も上々です。
このワインの特徴は、厚みのある果実味は感じられますが甘味は控えめでドライな印象で、適度なタンニンにスパイシーな風味や樽のニュアンスも持った複雑さも感じられる点にあり、そのようなバランス感覚と複雑性を持った品質が、非常に手頃な価格で購入できる点も見逃せない特徴の一つと言えるでしょう。
安いワインによくあるフルーティーなチャーミングなニュアンスは控えめで、ドライなテイストは料理との相性が良いところも魅力的。
日常を彩るワインとしては非常に優れているので、選択肢に必ず持っておきたい銘酒と言えます。
ニコラ ジョリー サヴニエール クロ・ド・ラ・クーレ・ド・セラン(白)
下のリンク先にはここで紹介しているクロ・ド・ラ・クーレ・ド・セランの格下にあたるワインもたくさん紹介されています。
どれも評判は高くおすすめできますが、クーレ・ド・セランではないので銘柄名をよく見た方が良いでしょう。
ロワールのモンラッシェ
複雑で気品に満ちた味わいは
熟成で魅惑的品質に成長
《価格》
1,2万前後
《ブドウ品種》
シュナンブラン
ロワールを代表する白ワインを1つだけ挙げるとすれば、私ならこのワインを選びますし、そう思う方も少なくないでしょう。
・フランスで最初にビオディナミ農法を取り入れた生産者
・マダム・ルロワにビオディナミを伝授した人物
・ロバート・パーカー氏は「ロワールのモンラッシェ」と賞賛
これらの情報だけでも、その実力は十分に窺い知ることができますし、実際日本の一般消費者の方々の口コミも非常に高いことからも、ロワールを代表する白ワインであると感じました。
味わいの特徴は、シュナンブランらしい上品な蜜のニュアンスを伴った凝縮感のある果実味に豊富な酸やコク、ハーブやスパイスにナッツなどの複雑な風味に、気品に満ちた凛としたミネラルを持った味わいにあり、長期熟成を経ることで複雑性は増し、円熟した果実味や蜜を思わせる魅惑的ニュアンスが現れます。
ロワールの最高峰を語る時、ダグノーと並んで外す事のできない秀逸な白ワインです。
リュシアン クロシェ サンセール ラ クロ デュ ロワ(白)
サンセールらしい爽快感
厚みのある味わいを持った
バランスの良い品質
《価格》
3000~3500
《ブドウ品種》
ソーヴィニョンブラン
サンセールの上質白ワインを選ぶのでしたら、サンセールらしい爽やかさと適度な厚みを持ったリュシアン クロシェをおすすめします。
所有する「ラ・クロ・デュ・ロワ」は自慢の畑のひとつで、南向きの豊富な日照で果実は熟し、石灰質を含む粘土質土壌からはミネラル分豊富なブドウが収穫されます。そして収穫後、厳しい選果をクリアしたブドウのみが醸造に使用されるため、雑味のないピュアなワインが誕生します。
ブドウのポテンシャルの高さを感じられるワインへの口コミ評価も上々で、選択肢に持っておきたい良質ワインと言えるでしょう。
ドメーヌ タンピエ バンドール(ロゼ)
上品さと奥深さ
優れたバランス感覚を持つ
トップクラスのロゼ
《価格》
5000~6000
《ブドウ品種》
・ムールヴェ―ドル
・グルナッシュ
・サンソ―
・カリニャン
調べるほどに、もう少し人気が出てもおかしくないと思えるワイン。(口コミ量が少なかったので)
生き生きとして透明感のある果実味が上品さを感じさせると同時に、塩気を伴ったような豊富なミネラル感や旨味は奥深い味わいも表現しており、それらが一体となった味わいはバランス感覚に優れています。
数々のワイン誌や評論家に絶賛され、一般消費者の口コミ評判(vinica)も良く、フードフレンドリーな上質ロゼを選ぶ時には必ず候補に入れたい銘柄だと感じました。
あまり知られていないですが、本格的なロゼとして知っておくべきでしょう。
シャトー ド ロムラード(ロゼ)
フレッシュでフルーティー
フードフレンドリーな
バランス型ロゼ
【価格】
1500~2000円
《ブドウ品種》
・グルナッシュ
・サンソー
・シラー
手軽な価格で楽しめるプロヴァンスのロゼの最有力です。
なぜなら、多くの方がその味わいに好感を持っている事が口コミ(vinica)からわかりましたし、とても特徴的でオシャレなボトルデザインも、一層バカンス気分を盛り立ててくれる効果があると感じたからです。
生き生きとした果実味に由来するフレッシュでフルーティーな味わいで、甘味は控えめで適度な酸やほんのり苦味も感じられる味わいはバランスが良く、様々な料理にも寄り添う万能性があります。
気軽にオシャレなロゼを楽しむなら、必ず候補にすべき銘柄です。
トリンバック フレデリック エミール(白)
ボリューム感と気品を持った
アルザスリースリングの代表格
【価格】
7000~9000
《ブドウ品種》
リースリング
アルザスの上級辛口白ワインを選ぶなら、このワインを候補に入れるべきでしょう。
さらに上級で「アルザスのロマネコンティ」とも呼ばれるクロ サン テューヌはもちろん素晴らしく、辛口白ワインのアルザス最高峰だと感じましたが価格も中々。もう少し手軽にアルザスの最高クラスの味わいを楽しむのであれば、キュヴェ フレデリック エミールを選ぶべきだと感じました。
経験豊かなワインラバーの皆様がこのワインを口にしており、そのコメントの数々から、かなりレベルの高いリースリングであることがハッキリと伝わってきました。
リースリング独特のぺトロール香が苦手な方には不向きのようですが、凝縮感のある果実味やミネラル感を持った深い味わいに、ほとんどの方が高評価を与えていることが印象的。
若干高額なワインではありますが、その満足感を見る限りお値段以上の価値があるコスパワインです。
マルセル ダイス アルザス(甘白)
凝縮感のある甘美さと
上品な爽やかさを併せ持つ
【価格】
3500前後
《ブドウ品種》
・ゲヴェルツトラミネール
・ピノ ブラン
・他複数品種
アルザスで最もおすすめできる生産者の中の最もおすすめ。つまりアルザスで最もおすすめできると感じた銘柄です。
マルセルダイスのラインナップの中では最も手軽な価格のワインですが、価格に対する味わいへの総合的評価の印象としては最も高いと感じました(個人的解釈)。
上品な蜜の甘やかさを伴った凝縮された果実味。適度な酸味や凛としたミネラル感に、複雑さのある味わいは決して甘いだけではない奥深さや上品さも感じられます。
スッキリサッパリ系のワインを飲みたい時や、繊細な料理に合わせる場合は、そのアロマティックさや甘美さが主張気味と感じてしまう事もあるでしょう。
とはいえバランス感覚も優れたレベルの高い甘美さは、ちょっと甘味のあるワインが好きな方はもちろん、あまり甘味のあるワインが得意でない方にも試してみるだけの価値のある銘酒といった印象です。
シャトー モンテュス マディラン(赤)
力強くもしなやか
複雑でバランスも良い
コスパワイン
【価格】
3000~4000
《ブドウ品種》
・タナ
・カベルネ ソーヴィニヨン
南西地方のおすすめ赤ワインを1つだけ挙げるとすれば、シャトーモンテュスを私は挙げます。
トムクルーズが買い付けることで有名のようですが、一般消費者の皆様の口コミ内容(vinica)を見てみる限り、マディラン、いや南西地方全体で見てみてもトップ、あるいはトップクラスで間違いない満足度でした。
タナから造られるワインはタンニンの主張もあり、口コミでは賛否が分かれる銘柄が多い印象。
しかし、モンテュスについては否定的な意見は見当たらず、タナらしい骨格あるタンニンを感じつつ、まろやかな質感とコクを持ちあわせたバランスの良さに満足度は非常に高い傾向でした。
※私個人も優れた銘柄と感じています。
さすが南西地方最高の生産者と呼ばれるヴィニョーブル ブリュモンにおけるトップカテゴリーのワインといった印象です。
ドメーヌ ド ヴィルマジュー コルビエール ブートナック(赤)
豊潤な果実の旨味
バランス感覚にも優れた
コスパワイン
【価格】
2500前後
《ブドウ品種》
・カリニャン
・グルナッシュ
・シラー
・ムールヴェードル
ラングドックルーション地方で最も口コミ満足度が高いと感じた銘柄。
生産者であるジェラール ベルトランの手掛けるラインナップは非常に多く人気ですが、、価格も考慮すればブートナックが一番だと感じました。
豊潤な果実の旨味が広がり、素直に美味しいと思えるような親しみやすい味わいでコスパも抜群。
南フランスの手頃な価格帯の赤ワインの中でも頭一つ抜けている印象です。
おすすめフランスワイン【16選】のまとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事が参考になり、あなただけの好みのワインが見つかれば幸いです。
シャトー シュバル ブラン(赤)
6~15万
ボルドーに留まらず、世界を代表する銘柄のひとつ。
凝縮感と美しさを両立し、深遠な魅力を放つ。
シャトー レヴァンジル(赤)
1,7~4,5万(2~3万が多い)
肉厚でまろやか、バランス良く熟成でエレガントに。
超高額なペトリュスやラ フルールと比べても遜色ないのでは!?と、言われるほどのワイン。
【ブルゴーニュ】
1,3~2,3万
人気急上昇した生産者。
肉厚で複雑な男性的傾向のワインを生むニュイ サン ジョルジュにあっても、その洗練されたしなやかな質感は、むしろ女性的気品がある。
2000前後
豊かな果実味に上品な酸と適度な樽のバランスを持った、非常に現実的で実用的なハイコスパワイン。
【シャンパーニュ】
5~7万
格別の奥深さ、シャンパーニュと言うよりは深遠な白ワインの風格。
特別な存在感を放つ別格の味わい。
5000~7000
芳醇で複雑、落ち着きのある奥深さはジェントルマンの佇まい。
明らかに並のシャンパーニュとは一線を画す奥深さは、自信を持っておすすめできる。
【ローヌ】
1,3~3万
シャトー ヌフ デュ パプを代表する生産者の筆頭。
洗練された濃厚さと複雑性。バランス感覚に優れ、熟成でエレガンスと妖艶さが増す。
1200~2000
「ローヌの帝王」が手掛けるハイコスパワインで非常に人気も高い。(私を含む)
ドライなテイストは料理との相性が良いところも魅力的。
【ロワール】
1,2万前後
ロワールを代表する銘柄で、ロワールのモンラッシェとも呼ばれる。
複雑で気品に満ちた味わいは熟成で魅惑的品質に成長。口コミ評価も非常に高い。
3000~3500
サンセールらしい爽やかさと適度な厚みを持った味わいは評判が高い。
優れたサンセールを選ぶ時の候補に持っておきたい。
【プロヴァンス】
5000~6000
プロヴァンスのロゼのトップクラス。
透明感や上品さを感じさせると同時に奥深い味わいも表現しており、それらが一体となったバランス感覚にも優れる。
1500~2000
手軽な価格のプロヴァンスのロゼの最有力。
特徴的でオシャレなボトルデザインと、フードフレンドリーなバランス型の味わい。
【その他】
7000~9000
アルザスの上級辛口白ワインを選ぶなら、このワインを候補に入れるべき。
凝縮感のある果実味やミネラル感を持った深い味わいに、ほとんどの方が高評価を与えていることが印象的。
3500前後
アルザスで最もおすすめできると感じた銘柄。
上品な蜜の甘やかさを伴った凝縮された果実味。適度な酸味や凛としたミネラル感に、複雑さのある味わいは決して甘いだけではない奥深さや上品さも感じられる。
3000~4000
南西地方で最もおすすめ。
力強くもしなやか。複雑でバランスも良いコスパワイン。
2500前後
ラングドック ルーション地方の筆頭生産者の人気銘柄。
素直に美味しいと思えるような親しみやすい味わいでコスパも抜群。南フランスの手頃な価格帯の赤ワインの中でも頭一つ抜けている印象。
以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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